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2021/10/06

殴り方にもこだわりあり

ボクシング以外で人を殴るのは、ダメダメです。
「人を殴るのは、悪いこと。」と藤岡弘、さんも仰ってます。

※ この記事は、「殴る」「打つ」の英語のいろいろな表現 にてリライトしています。

2021/10/03

namesは単なる名前じゃない

name は、普通は「名前」です。他に、「名声」「名士」「評判」など。
ところが、call 人 names は「人に悪口を言う」。子供がよく使う表現だとか。

Why have you been calling me names?
「どうして私に悪口を言うの?」

複数形の場合、「悪口」「陰口」のような意味になったりするのが不思議です。
name-calling という名詞もあって、こちらは「悪口」「誹謗中傷」という行為のこと。

ちなみに、「人を名前で呼ぶ」なら、call 人 by name


2021/09/22

lolとlolz

lol という語は、メールやウェブサイトでよく目にします。

使い方としては、文の最後に lol と付けたり、大文字で “LOL!” とだけ書いたり。
日本語で、括弧書きの(笑)とか、www を付けるのと似てますね。

I put my pants on back to front this morning lol.
「今朝、ズボンを後ろ前に履いた(笑)」

もともと lol は、laugh(ing) out loud(大声で笑う)の頭字語。ネット上での表現だったのですが、口語でスラングとして使われたりするようです。

lol の複数形とされる、lolz / lulz [lʌlz] も、lol と同じように使えます。

for (the) lolz というフレーズは、「楽しみのために」「シャレで」。for fun(just) for the fun of it と同じような意味。
Cambridge にも載ってました。

We did it just for (the) lolz.
「楽しみのためにそれをした」

用例は、こちらのBBCの動画が分かりやすいです。



ちなみに、“Happy birthday.”(誕生日おめでとう)と言われて、“Younger every year.”(年々若くなるよ) と返すのは、悪意のない皮肉というか、事実とあえて反対のことを言うジョークというか、そんな感じらしい。

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2021/09/18

my weightやmy ageのof の省略

前置詞の省略はいろいろありますが、パッと見て、「え?」となるもののひとつが、of が省略されて「名詞+名詞」になる時かと思います。

He wouldn't want somebody my weight.
「彼は、私くらいの体重の人は欲しくないだろう」

“somebody” と “my weight” という名詞が二つ並んで、すごく不思議でした。
意味は、somebody of my weight と同じです。もちろん of があってもOK。

ちなみに、a man of weight は a man of importance のことで、意味は「有力者」。
この場合の of は、省略できません。

of が省略されるのは、weight(体重)だけでなく、height(身長)や age(年齢)なども同様です。

a person my weight/height/age で、「私と同じ体重/身長/年齢の人」。
所有格は my でなく、your だったり his だったりもします。

省略について、文法上の明確なルールはないようです。意味が曖昧になったり問題になったりしなければいい、というざっくりした感じ。

こういった名詞と名詞をつなぐ of は、省略してもしなくても構いません。
でも、補語になると、ちょっと違います。

  • He is my age. →
  • He is of my age. →×

「S(主語)+V(動詞)+C(補語)」の構文の時は、「S=C」が原則なので、本来は my age の前に of を付けるはずだけど、“He is of my age.” という言い方はしません。

ただし、“We're of an age.” (私たちは同じ年だ)ならOK。

weight やら height やら age やらに所有格を付ける時は、ちょっと注意したほうがいいのかもですね。


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2021/09/15

buy itのいろいろ

buy は「買う」だけでなく、色々な使われ方をします。
たとえば、話し言葉で、believe(信じる)の意味になったり。

I told the teacher that my dog ate my homework, and she totally bought it.
「犬に宿題を食べられたと話したら、先生はすっかり信じた」
I'll buy that.
「それに賛成します」

こんな風に、buy itbuy that の形で。特に、ありそうもないことを信じて、受け入れる場合に使われるようです。


2021/09/14

ハートがハードにハートです

hurt は、簡単そうで、なかなか hard な英単語です。

Strong light hurts my eyes.
「強い光は目を傷める」
The fall hurt my back.
「転倒して背中を痛めた」

構文は S+V+O で、「傷つけるもの・人」が主語
「~を傷つける」「~に害を及ぼす」「~を(苦しませて)困らせる」という他動詞です。こういうのは分かりやすいけど…。

I hurt my knee skiing.
「スキーをして膝を痛めた」
The boy fell down and hurt himself.
「その少年は転んで怪我をした」

こちらは、「傷つけられる人」が主語
「体の部位」や「自分自身」が目的語になります。hurt oneself は「怪我をする」というイディオムですね。

また、自動詞の場合は、

My heart hurts.
「胸(心)が痛む」

S+V なので、主語が「痛む」「害になる」「困ったことになる」
heart と hurt の発音は [hɑːt] と [hə́ːrt] ですが、耳で聴いても、正直あまり違いが分からない…。

It を仮主語にして、It doesn't hurt to-不定詞 の言い方もよくします。
doesn't の他にも、can't や never だったり、won't や wouldn't だったり。

I guess it can't hurt to ask.
「聞くだけ聞いてみるといい」

直訳すれば、「尋ねるのは害ではない」。
そこから、「~しても悪くない」「~するといい」「~してみたら?」といった提案のニュアンスで使われます。

目的語を取る場合も、品詞が他動詞というだけで、基本は同じです。

It wouldn't hurt you to help with the housework occasionally.
「時には家事を手伝ってくれてもいいんじゃない」

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2021/09/12

プロポーザルに応えざる

結婚を申し込むことを「プロポーズ」と言いますが、もともと propose は「~を提案する」「~を企てる」という他動詞です。

The government proposed changes to the voting system.
「政府は投票方式への変更を提案した」

propose の後には、名詞だけでなく、that節や動名詞やto-不定詞でもOK。

もちろん、「求婚する」という意味で使われることもあります。
この場合は、たいてい自動詞。直接の目的語を取りません。

He proposed last night and I accepted him.
「彼は昨夜プロポーズし、私はそれに応じた」

「~に求婚する」という時は、通例「to+人」と to で表します。to がなければ、「~を提案する」ですが、propose+人なら「~を推薦する」といった感じ。

He proposed to me last night.
「彼は昨夜私にプロポーズした」
I propose Tom for chairman.
「私はトムを議長に推薦する」

ちなみに、propose の名詞は、proposition と proposal と2つあり。
どちらも「提案」の意味だけど、若干ニュアンスが異なるようです。

  • proposition 「申し出。了承されたり拒否されたり」
  • proposal 「よく練られた提案。たいてい書面になったもの」

ほんとに、ビミョーなニュアンスの差…。
ただし、「プロポーズ」の意味で使えるのは、proposal、「法改正の議案」の意味では proposition というように、きっちり区別される場合もあるとのこと。

これについては、Learner's Dictionaryに分かりやすく解説されています。


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2021/09/08

楽しみ半分面白半分

日本語の「面白半分」という表現は、ちょっと不真面目で、どちらかというとネガティブなイメージです。
この英語としてよく挙げられているのが、for fun。

I simply believe that killing animals for fun is wrong.
「面白半分に動物を殺すのは良くないと思う」

(just) for fun は、必ずしも日本語の「面白半分に」のようなニュアンスではなく、「楽しみのために」という意味もあります。

I read a book for fun.
「私は楽しむために本を読む」

「面白半分に」「冗談で」の意味では、in fun のほうがよいのかもしれません。

I did tease her, but only in fun.
「彼女をからかったが、ほんの冗談だ」

もっとも、for fun=in fun としている辞書もあるので、厳密に区別があるかどうかは不明です。

日本語の「半分」という言葉はどこへ消えたという感じですが、falf the fun of~ という言い方もあるにはあります。

It takes some time to bake a cake, but I love measuring and mixing all the ingredients — that's half the fun of it for me.
「ケーキを焼くには時間がかかるけど、材料を測ったり混ぜたりするのが好きだし、それも楽しみのうちです」

half the fun は「面白半分」ではなく、むしろ「楽しみの大部分」という意味。

Getting there isn't half the fun — it's all the fun.
「到達しようとするのは、楽しみのうちじゃない。楽しみそのものだ」

ロバート・タウンゼントさんの染みる言葉です。

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2021/09/07

aが付く複数

singular they(単数形の they)というものがあります。

男性か女性か分からない場合、代名詞を he か she かで迷ってしまいます。
そんな時は、he or she と言うのが正式な文法ですが、日常の話し言葉では堅苦しいため、代わりに they を使うというのが singular they。

昨今、性別についてはノンバイナリーも尊重されてるので、そういう人を言う時、あえて they と言ったり。

目的格も同様で、him/her の代わりに them、所有格も、their になります。

singular they は、文法的には誤りとして色々議論されたものの、口語としてその用法を認められたようです。

This is my friend, Jay. They are a talented artist.
「こちらは私の友人のジェイです。この人は才能ある芸術家です」

単数の they でも、動詞は they is とならずに、they are。
そのくせ、they are a~ と “a” が付いているところがミソです。

また、こんな場合にも、複数名詞+ are a~ となったりします。

They're a perfect match.
「彼らは完璧な組み合わせだ」
The napkins were a nice match for the tablecloth.
「ナプキンはテーブルクロスとよく合っていた」
match は「他の何かとぴったり合わさるもの」という意味の時は、たいてい a match と単数形。
combination(組み合わせ)も、これと似てますね。

High debt and low earnings are a lethal combination.
「多額の負債と低所得は致命的な取り合わせだ」

無冠詞ならともかく、主語が複数なのに a が付くのは、なんだか不思議な感じです。

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2021/09/04

ブッシェルとペック

日本では馴染みのない計量の単位に、bushel (ブッシェル)や peck (ペック)なんてのがあります。

bushel や peck は、穀物や果物を計る単位です。
Wikipediaによると、1ブッシェルは8ガロン、英では約36.37リットル、米では約35.24リットル。

日本でいうところの一升(10合)は、約1.80リットルなので、1ブッシェルのお米があったら、結構食いつなげそうですね。

peck はあまり使われませんが、1ペックは2ガロン、約9リットルだとか。

a bushel and a peck は、特に愛情を伝える時a lot(たくさん)の意味で使われるイディオムです。

I love you a bushel and a peck.
「あなたをいっぱい愛してる」

「愛情がいっぱい」ならいいけど、「嘘八百」も、a bushel of lies と言うし。

他に、hide one's light under a bushel というフレーズもあります。
聖書に由来するイディオムで、bushel は穀物などを入れる木桶を指すそうです。

直訳すれば、「明かりを木桶の下に置く」、転じて「(謙遜して)自分の才能を隠す」という意味。

You're a talented artist and shouldn't hide your light under a bushel.
「あなたは才能ある芸術家だ。才能を隠すべきじゃない」

日本語で、「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあります。「出る杭は打たれる」とか。
隠した方が無難、というのは日本的考えなのかな?


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2021/09/01

パロディとスプーフの違い

元々ある作品のスタイルに、ユーモアや誇張や皮肉などを加えて模倣したものを、日本語では「パロディ」と呼びますね。

パロディは parody というれっきとした英語…なのですが、英語では、日本語の「パロディ」の意味で、spoof がよく使われてます。

parody と spoof は同じと思われがちですが、実際は異なるものだそうです。

parody は、特定の作品や作者の模倣で、元になっている作品が何か明確に分かるもの。害にならないユーモアです。時に、著作権やらなんやら絡んだり、色々と厄介そう。

spoof は、特定の作品や作者に限定されず、ゆるく真似たもの。茶化したり、皮肉る場合もあります。

parody は、spoof という大きなくくりの内の一部。
なので、一般的には、spoof と言った方が無難でしょう。

ただ、昨今インターネットで「スプーフィング( spoofing )」という「なりすまし行為」が横行して、spoof という単語自体悪いイメージがついてしまったのかも。
本来の意味は、「(ふざけて)だます」「模倣して茶化す」といったニュアンスです。

こちらは、笑えるけど怖いヒッチコック監督の『鳥』 The Birds のスプーフ。



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2021/08/31

sheer delightとshear delight

英語の同音異義語のシャレといえば、『不思議の国のアリス』が有名ですが、同音異義語はキャッチフレーズとかお店の名前とかでもよく使われてます。
インパクトがあって覚えやすいし、広告宣伝に最適なのかも。

sheer delight は「この上ない喜び」で、sheer の意味は「完全な」「純粋な」。
発音は、[ʃíər] です。

They leapt up, laughing and waving in sheer delight.
「彼らは飛び跳ねて笑いながら手を振った。この上なく喜んで」

ところで、『スヌーピー』(正しくは、Peanuts ですが)のマンガに、サリーがこんなジョークを言ってます。

That would be shear delight.

直訳すると、「それは、せん断の喜びです」。
shear は「(羊毛・植木・髪などを切る)はさみ」「せん断」。これまた、発音は [ʃíər]。

ジョークのくだりは、「父が理髪師なので、自分も美容師になろうと決めた。それは shear delight だ」と。

美容師さんが使うはさみは、shear。sheer delight と掛けたシャレだけど、そのまま訳しても伝わりません。

谷川俊太郎先生の翻訳では、この shear delight は「頭のいい話だ」となってます。
頭髪と関連して、「頭」という言葉選び。さすがですね。

Shear Delight で検索したら、そういう名前の美容院やエステティックサロンがずらずら~と出てきてびっくりしました。成程…。

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2021/08/29

be on のいろいろ

よく知られている簡単な単語ほど、いろいろな使い方があって、そのバリエーションの多さに泣けてきます。

たとえば、“be on”。
be on to や、be on forbe on atbe on about などはイディオムになってるし、be on+名詞 の使い方もあったり。

ここでは、他の動詞や名詞を伴わない副詞(または形容詞)の、be on に限定して見てみます。

on の意味は色々ありますが、ざっくり(無理矢理)分けると、

  • 【接触】(乗って、身に着けて)
  • 【進行・継続】(続けて、行われて、予定通りで)
  • 【従事】(従事して、出番で)

Make sure the lid is on.
「蓋がしてあることを確認しなさい」
The lights were all on.
「ライトはすべて点いていた」

「ライトが行われている」という日本語は変なので、訳す時にはちょっと工夫が必要ですが、「点灯している」というイメージはつかめるんじゃないでしょうか。
電源をオンにする、なんて言葉はよく使うし。

また、【進行・継続】は現在のことだけでなく、未来のことも言い、その場合は「(起こる)予定で」「予定通りで」

We're still on for today.
「今日は予定通りです」
Is tonight's rally still on?
「今夜の集会は予定通り?」

【従事】の意味では、
You're on immediately.
「すぐ出番ですよ」
All right, we're on.
「さあ、始めよう」

ただ、be on だけでは、どの意味かまったく分かりません。実際の会話では、前後関係があってこそで、状況次第です。

他にも、細かく言えば、【好調】(調子がいい)や、【賛成】(賛成で、乗り気で)といったニュアンスでも使われます。日本語の「乗って(ノッて)」と同じですね。

最後に、“You're on.” というフレーズについて。

これは「(その賭け・挑戦に)乗った」や「承知した」と同意を示す言葉ですが、起源はごく最近だとか。

1998~1999年にアメリカの「ニコロデオン」が放映してたTV番組で、司会者と一緒に2人の子供が大人に悪戯をしかける「ドッキリ」系の番組だったようです。

ドッキリが成功する直前に出て行って、みんなで “You're on.” と叫びます。

これが子供たちの間で流行って、誰かに挑戦された際に「乗った」の意味で “You're on.” と言うようになったそうです。

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2021/08/25

facepalmよ永遠に

facepalm という語は、face(顔)と palm(掌)がくっついたインターネットミームです。
ショックを受けたり、恥ずかしかったり、いらついた時などに、顔に手を置く仕草のことを言います。

この仕草自体はずっと昔からあったのに、言葉ができてからまだ20年ちょっと。
Wikipedia によれば、この語が最初に使われたのは、1996年、Googleグループの中でだとか。

facepalm は、名詞や動詞、はたまた感嘆詞としても使われます。
Christie facepalmed.
「クリスティーは顔を手で覆った」
I fell over right outside the restaurant—facepalm!
「レストランのすぐ外で転んじゃった、恥ずかしい!」

Merriam(だけ?)には、形容詞としての用例も載ってました。
There's a kind of facepalm moment...
「手で顔を覆いたくなるような瞬間がある」

歴史の浅い言葉なので、このまま定着するのか、やがて死語として廃れてしまうのか。
数年前に調べた時より、たくさん検索でヒットするようになった気がするけど、どうなんでしょう。

私がこの語を知ったのは、Smoshの動画から。最後の最後に出てきます。

double facepalm は「両手で顔を覆うこと」とありましたが、こんなふうに2人の場合も double facepalm なのかも。




ちなみに、動画のオチが映画『シックス・センス』。
最後のスタッフロールの M. Night Shyamalan(M・ナイト・シャマラン)の嵐には爆笑しました。シャマランさんは、『シックス・センス』の監督です。

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2021/08/22

on the headとin the headとone's head

手で何かをする、という時の with one's hand については、前回 少し取り上げました。

「with+体の部位」は、with one's hand のように、所有格が付くことがほとんどで、with the hand や with hands はほぼ見つかりません。

ただ、前置詞や体の部位によっては、the の場合もあります。
The ball hit him on the head.
「ボールが頭にぶつかった」

“The ball hit him on his head.” とは言いません。
また、主語は無機物の場合だけでなく、人でも同じく。
I hit him on the head.
「私は彼の頭を叩いた」

“I hit his head.” は間違いではないけど、実際あまり使われない言い回しです。

ちなみに、“hit 人 on the head” も “hit 人 in the head” もどちらもありますが、on のほうが一般的。

in の場合、特に、表面だけでなく内部まで突き抜けて行くような場合に使われます。痛みだったり影響だったりが大きいときに、in。
Those horrible words hit me in the head.
「あのひどい言葉にはガーンとなった」

上記の例文が、アルクの英辞郎に載っていました。
ただ、on を使うか in を使うか、明確な区別はないようです。

ところで、on や in は、with と違って、on one's head や in one's head のように所有格が付く場合もあります。
I have a hat on my head.
「私は頭に帽子をかぶっている」

どういう時に「on the+体の部位」で、どういう時に「on one's+体の部位」なのか。

調べても分からなかったのですが、目的語の体の部位の場合、the になるのじゃないかな、と。

hit him on the head なら、「頭」は「彼」の体の部位です。
でも、「頭」は「帽子」の一部ではありません。

また、on one's head は、「頭を下につけて(逆立ちして)」「自分の責任で」といったイディオムとしても使われます。

一方、in one's head は「頭の中で/に」。身体的な「頭」という部位でなく、「暗記して」「想像して」のような使い方が多いですね。

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2021/08/21

aと無冠詞複数形はほぼ同じ?

名詞の冠詞は悩みどころのひとつです。

a は、単数可算名詞に付けるというのが大原則。そして、特定されていないものを言うときに使います。
A dog makes a good pet.(犬はよいペットになる)

不特定の犬について言う場合は、a dog。「一般的に犬というものは」「どの犬でも」という含みです。


無冠詞でも、意味合いは a と同じです。ただ、名詞は複数加算名詞
Dogs make good pets.(犬はよいペットになる)

“Almost all dogs make good pets.”(ほとんどすべての犬はよいペットになる)と同じことを言ってます。

また、可算名詞だけでなく、不可算名詞でもOK
Coffee contains caffeine.(コーヒーはカフェインを含む)

不可算名詞の時も考え方は同じで、特定のものでない場合には無冠詞です。
「コーヒー(というもの)が好きです」なども、“I like coffee.”。


the は、単数の加算名詞にも、複数の可算名詞にも、不可算名詞にも付いて、守備範囲が広すぎてややこしいので、ここでは簡単に。
ぶっちゃけ、上で述べた a と 無冠詞以外が、the です。特定のものや限定的なものを言う場合が the。
I drank some coffee and some milk. The coffee was hot.
「コーヒーにミルクを入れて飲んだ。コーヒーは熱かった」

coffee は不可算名詞なので、「いくらか」「いくつか」と言いたければ、some。「私が飲んだコーヒー」なので、 the coffee と the が付きます。

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2021/08/20

9は不吉な数字?

日本で不吉な数字といえば、「4」と「9」。
4は「死」、9は「苦」という発音からの連想で、4のほうは中国でも同じようです。

9は、もしかして日本だけ?
色々調べても、9を忌避することに対して、「日本では」と書かれてます。

iPhone8の後続が、iPhone9ではなくiPhoneX(10)だったり、Windows8の次が、Windows9ではなくWindows10だったりしたのは、イメージ一新のためとか言われてます。

どちらも9だったので、9にまつわるジョークのようなオカルトのような噂もいろいろ囁かれました。

でも実際のところ、アメリカでは9を不吉な数字ではないので、9を避ける理由はありません。

ただ、『ナインスゲート』と言う映画もあったし、A cat has nine lives.(猫は9つの命を持つ)と言われたり、9という数字は結構あちこちに出てきます。

A stitch in time saves nine.
「時間内に1針縫えば、9針の手間が省ける」

これは、今すぐに問題を解決しておけば、問題が大きくなるのを止められる、という意味。

英国のロックダウンに際して、ボリス・ジョンソン首相がスピーチでこのフレーズを述べた時、"a stitch in time saves nine" のネット検索数が一気に跳ね上がったとか。

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2021/08/18

レイトティーン・ブギ

昭和時代、『ハイティーン・ブギ』というマンガ原作の映画がありました。
英語タイトル(?)は、Highteen Boogie。

boogie は英語で、音楽の「ブギウギ」。他に「出て行く」という意味や、他にもいくつか、あまりよろしくない意味のスラングが豊富です。

映画『ハロウィン』に出てくる殺人鬼「ブギーマン」は、boogeyman ですが、一般名詞としてのブギーマンは「子供をさらう小鬼(幽霊)」のことで、boogeyman の他、boogiemanbogeyman 等、表記が色々あります。

問題は、highteen という語。
調べてみても、highteen という英単語は見つかりませんでした。

high teen と二語になった表記はあったけど、high teen の “high” は、high school の略だったり、「ハイになった」という意味だったり。
日本語の「ハイティーン」の意味ではなさそうです。

ただ、「18、19くらいの数」の意味で使われることはあるようです。気温や価格などを言う時、主に複数形で使われるとか。

Temperatures will be in the high teens.
「気温は18度前後になるでしょう」

日本語での「ハイティーン」「ローティーン」は、英語では late teenearly teen

in one's late teens は「18~19歳くらいに」。ハイフンでつなげば、late-teen(ハイティーンの)という形容詞。

年齢は、ハイ・アンド・ローではなく、レイト・アンド・アーリーってことでしょうか。
日本語の「ハイ・ミス」も和製英語で、英語では spinster です。

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2021/08/17

by handとwith one's hand

「~で(を使って)…する」のように、方法や手段を表す前置詞としては、by や with がよく使われます。
I go to work by bus.
「私はバスで通勤する」
I cut down the tree with an ax.
「私は斧で木を切り倒した」

移動や会話などの手段なら、by。道具として用いたり、体の部位で何かをする場合は、with。
ちなみに、with~ は、by -ing ~ と動名詞を使った形に置き換えられたりします。
I cut down the tree by using an ax.

体の部位の場合は、ちょっと厄介かもしれません。
She pointed to a spot on the map with her finger.
「彼女は地図の一地点を指し示した」

↑これならまだいいんですが、特にややこしいのが、hand。
This rug was made by hand.
「この絨毯は手作りだ」

by hand は、「ハンドメイドで」「手作りで」。機械ではなく、人が作るという意味で使われますね。
was made by hand は、is handmade(手製の)という形容詞にしても同じです。


手で「作る」という時は、by hand。でも、手で「触る」とかなら、with one's hand(s)。
I touched his shoulder with my hand.
「手で彼の肩に触れた」

実際はあまり with one's hand(s) って使わない気がします。
わざわざ「手で」と言わなくても、たいてい「手で触れる」だろうし。もっとも、特殊なシチュエーションもあるけども。

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2021/08/15

ギミアブレイク

昔、日本で『ギミア・ぶれいく』というテレビ番組が流行りました。本家アメリカでも、『Gimme a Break!』というテレビシリーズがあったとか。

gimme=give me。
“Give me a break.” はフレーズとして有名なので、“GMAB!” と頭文字を取って使われたりもします。

“Give me a break!” は文字通り訳せば「休憩をくれ」ですが、話し言葉で感嘆詞っぽいイディオムとして使われることが多いです。

①特に、GMAB と言う時などは、「信じられない!」「嘘だよね!?」といったニュアンス。

Come on, GMAB!
「おいおい、嘘だろ!」
You say a gorilla is loose in the city? Gimme a break!
「ゴリラが街へ逃げたって?信じられるか!」

②他に、「もう、うんざりだ」「ほっといてくれ」という、煩わしい気持ちを表したり。

I don't like that. Give me a break!
「それは好きじゃない。もう十分だ!」

③また、「大目に見て」「チャンスをくれ」のような、許容を求めるニュアンスの場合もあります。

I'm sorry! I'll do better! Give me a break!
「すみません!もっとうまくやります!チャンスをください!」

③の場合は、目的語が me でなくても、give 人 a break で使えますね。

Give the lad a break—it's only his second day on the job.
「大目に見てやれ。まだ彼は、仕事が二日目なんだ」

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2021/08/14

下が好きな人々

日本語で「袖の下」という言葉がありますが、これは「賄賂」の隠語。

着物だと、ゆるりとしてて、物を隠しやすいので、袂に金銭やらを隠して渡すのに都合がよかったことでしょう。
でも洋服の袖はきっちり締まってるため、西洋人にとって「袖の下」はピンと来ないのではないかと。

英語では、似た言葉として under the table(こっそりと)があります。
袖の下ではなく、テーブルの下。

特に、「袖の下」と同様、お金の不正取引(賄賂)の意味で使うことが多いようです。
また、「酔いつぶれて」の意味でも使われます。

They paid her under the table so as to avoid taxes.
「課税を逃れるために彼女に袖の下を渡した」
He was under the table by midnight.
「彼は真夜中までに酔いつぶれた」

ちなみに、avoid tax は「(合法的な手段で)税金を逃れる」「節税する」、evade tax は「(違法な手段で)脱税する」。
tax avoidance(租税回避)と tax evasion(脱税)は、まったく別物として定義されます。

でも、袖の下で avoid tax したら、もう合法だと胸を張れないんじゃなかろうか。


ところで、手紙で相手の名前の後に敬意を表すために添える「机下(きか)」という言葉があります。
一般的にはもう使わなくなりましたが、今も医療関係の紹介状などで、「〇〇先生 御机下」のように使われるとか。

机の上に置くほどではないので、机の下にでも置いてください、というへりくだったニュアンスです。

机(テーブル)の下は、フシギな世界。

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2021/08/11

アイキャンディーとアイキャッチ

アイキャンディーという言葉を初めて聞いた時、私は目玉型のキャンディーかと思いました。
某鬼太郎のお父さんみたいな。

実際、英語の eye candy は、スラングで「ビジュアル的に目を楽しませたり興味をひいたりするもの」のこと。
日本語の「目の保養」にちょっと似てるかも?

He wanted to put some eye candy on their web site.
「彼はウェブサイトに何か目を引くものを入れたかった」

ただ、eye candy は、目は楽しませてくれるけど中身はない、といったニュアンスもあったりするので、使う時は気を付けたほうがよさそうです。

Most television fare is just eye candy.
「たいていのテレビ番組は、ただのアイキャンディーだ」

この fare は、あまり馴染みのない使い方かもしれませんが、特にエンターテイメントとしての「放映作品」「番組内容」の意味です。

アイキャンディーとどことなく似てる、「アイキャッチ」。
これは日本語で、よくテレビ番組でCMに入る前に流れるイメージのこと。

eye-catch(あるいは、eyecatch)という一般名詞は、アルクの英辞郎にはスラングとして載ってたけど、日本語の「アイキャッチ」の意味では通じなさそうな気がする…。

ただし、「人目をひく」という意味で eye-catching という形容詞はあります。
eye-catcher(アイキャッチャー、人目をひくもの)という名詞も、ちゃんと英語です。

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2021/08/09

英語の接尾辞イアのいろいろ

名詞の後によく付いてる “-ia”。

Ethiopia(エチオピア)、Romania(ルーマニア)、Algeria(アルジェリア)、Liberia(リベリア)などなど、-ia が付く地名(国名)は多いです。

また、植物だと zinnia(百日草)とか。

他によくあるのが、病名。
カタカナ読みで通じるものだけでも、パラノイア( paranoia )、アムネシア( amnesia )、ヒステリー( hysteria )など多数。
日本語だと「ヒステリー」ですが、読みはヒステリアです。

精神系の病状だけではなく、malaria(マラリア)や anemia(貧血)なんてのもあります。

ただ、海外旅行のお供ともいうべき(?)「下痢」はというと…。ダイアリアという発音なのに、スペルは diarrhea で -ia じゃないという。

集合的な名詞では、media(メディア)、academia(アカデミア)、bacteria(バクテリア)とか。

英語の接尾辞としての -ia は、病状の名前や集合名詞になります。

たとえば、 hypoxia(低酸素症)は、hypo-(under の意味の接頭辞)+ oxygen(酸素)+ -ia(病状の意味の接尾辞)。

militaria(ミリタリア:歴史的な軍事関連物)なら、military(軍隊)+ -ia(集合的なものを意味する接尾辞)。

また、アメリカのアイオワ州(Iowa)の略語も、Ia.。
Ia という略語については、他にも山ほど例があるので、ここでは割愛します。

イアって、いろいろな言葉に使われてるのは、語感がいいんでしょうかね。

ちなみに、個人的に一番初めに頭に浮かんだのは、“Ia, Ia, Hastur.”(イア、イア、ハスター)でした。


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2021/08/08

Wallyを探せ

かつて一世を風靡した『ウォーリーをさがせ!』には、怖い都市伝説があります。

ウォーリーのモデルは、実在した精神異常の殺人犯だという説が有名。

英語の元タイトルは、Where's Wally? ですが、北米版では名前が Waldo(ウォルド)になっていて Where's Waldo?

Wikipedia いわく、国によって名前が変更され、フランス版は Charlie(シャルリ)、ドイツ版は Walter(ワルター)だとか。

wallyイギリスのスラングで「まぬけ」「ばか」の意味。
発音は、[wάli] (ウォリー)も、 [wéili] (ウェイリー)もあり。特に、 [wéili] と発音する場合は「素晴らしい」「丈夫な」の意味もありますが、これは古語。

Oxford によると、Wally という名は、多分 Walter の短縮形とのこと。
一文字分しか短くなってないけど…。愛称ってことかな。

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2021/08/04

ワイルドシングって何

wild thing(s) は、映画やら音楽やらのタイトルだったり、ブランド名だったり、ヨガのポーズだったり、千差万別色々なシーンで聞く言葉です。

普通に考えると、意味は「荒っぽい物事」「野生の物」。

ただ、スラングで「乱交」という意味もあります。映画の『ワイルドシングス』( Wild Things )は、そういったストーリーでした。

do the wild thing で「乱交する」。

I saw you about to do the wild thing with some stranger.
「きみが、どこかの知らない奴と今にもヤろうとしているのを見た」

some +単数名詞は、「何らかの」「どこかの」。知られていない、特定されない「人」「場所」「物」「時間」などを言うのに使われます。

一方で『吐きだめのヒーロー』( Wild Thing )という映画もあり、こちらはカッコイイ野性児のアクションもの。

映画『メジャーリーグ』( Major League )で流れた曲『Wild Thing』も流行りましたね。

この曲、色々な方がカバーされてて、バージョンがいくつもあります。曲の日本語タイトルが『恋はワイルドシング』なのが、何気に驚いた…。


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2021/08/03

let's sayをレッツセイ

“let's” は、ご存知の通り、「~しましょう」。's = us です。

let's say~ は、直訳だと「~と言いましょう」でも、色々な含みがあります。
提案だったり、仮定だったり、判断だったり、推測だったり。そこら辺は、日本語でも同じですね。

仮定のニュアンスの場合は、「たとえば~としましょう」「仮に~とすれば」。

Say/Let's say (that) the journey takes three hours, then you'd be there by two o'clock.
「仮に道のり3時間なら、2時までに着くでしょう」

Cambridge の例文ですが、これは分かりやすく、let's say が if の意味。
Let's がなくて、Say~ だけだったりもします。

また、let's say が文の間に来ることもあります。

I'd sell you the car for, let's say, $2,000.
「車を売ろう。そうだな、2,000ドルで」
Try and finish the work by, let's say, Friday.
「その仕事をやり終えてみろ。そうだな、金曜日までに」

これは、例を挙げて提案する感じ。
この言い方は、let's see や let me see とちょっと似てるかも。

他にも、『Xファイル』にこんな台詞がありました。

Let's just say I'm in a position to know quite a lot of things.
「私は、とても多くのことを知る立場にある、というところかな」

let's just say と just が付くと、これまた微妙に違って、「~とだけ言っておこう」というニュアンスになります。
詳しくは言えない(言いたくない)時に重宝する、なんだかカッコイイ言い回しです。

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2021/08/01

ムックあれこれ

よく書籍で mook(ムック)というのがあります。
これは book(本)と magazine(雑誌)の中間を表す合成語だとか。日本でしか通じない造語のようです。

book の意味も含んでるなら、「ムック本」と「本」を付けるのは重複のような気もするけど、細かいことは置いときましょう。

日本語の「ムック」とは違う mook という単語は、実は英語にもあります。
発音は [muːk] で、「ムーク」という感じ。「愚かな奴」「卑劣な奴」というスラングです。

mook という語の起源ははっきりしませんが、イギリス英語のスラング moke から来ているのではないかと言われてます。

moke は「ロバ」や「ばかな奴」の意味。
発音は [móuk]「モウク」。moke という語は、19世紀初めにイギリスで使われたそうです。こちらの起源も不明。

ちなみに、ガチャピンとムックの「ムック」のスペルは、公式サイトによれば、Mukku
決して、「卑劣な奴」ではありません。

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2021/07/31

ハンバグとハンバガー

ハンバーグとハンバーガーの間違いではありません。ハンバグとハンバガー。

ちなみに、ハンバーグは英語では、Hamburg steak や、Salisbury steak(ソールズベリー・ステーキ)と言うようです。
Hamburg は「ハンブルグ」というドイツの都市名ですね。

そういえば、ニュージーランドにいた頃、ハンバーグは一度も食べたことなかったような。
ハンバーガー( hamburger / burger )はしょっちゅう食べてましたが。

いえ、そのハンバーグではなく…。

humbug は [hʌ́mbʌ̀g] という発音で、「いんちき、たわごと」とか「ペテン師」「(人を)だます」なんて意味の単語です。

イギリスには、 humbug というキャンディーもあり。たいていペパーミント味で、ストライプ模様になってたりします。
また、「ばかばかしい」「くだらない」という間投詞としても使われます。

『クリスマス・キャロル』に、スクルージの “Bah! Humbug!”(ふん、ばかばかしい)という台詞がありました。




『オズの魔法使い』でも、“I am a humbug.”(私はペテン師だ)と言ってます。




どちらも、台詞は動画の最初に出てきます。

humbug は「人」の意味もあるのに、わざわざ「人」を表す -er が付いた humbugger(ペテン師) という語もあるのが不思議です。
humbug 自体、今はあまり使われない言葉なので、humbugger の存在意義はもう風前の灯…。

humblebrag(謙虚を装った自慢)という、なんだか発音が紛らわしい語もあります。
humble(謙虚な)と brag(自慢)がひとつになったもので、humble-brag とハイフンが入った表記の場合もありますが。

これ、早口で「ハンブルブラグ」と言われたら、「え、ハンバーグ?」と言いそうなやつです。

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2021/07/28

アブないall the way

all the way の意味は、「(遠路)はるばる」「最後まで」。
普通によく使うフレーズです。

たとえば、車のキーを中に置き忘れて、荒野に佇み、仕方なくヒッチハイクしようとした時、
“Of course, we want to go all the way.”
「もちろん、行けるところまで行きたいんだ」
というのは、「街まで行きたい」「人のいるところまで行きたい」の意味ですが。
相手によっては、とんでもない意味に解釈されるかも。




2:30あたりからどうぞ。
ヒッチハイクをしようとして、止まってくれた車のおじさんが怪し過ぎます。このおじさんは、アチラの方らしい…。

go all the way はスラングで「性交する」の意味もあったりします。しかも、「とことんヤる」「どんなセ〇〇スでもやる」といった感じ。

また、go down south も文字通りなら「南へ行く」。
スラングだと、「オーラルセ〇〇スする」です。

3:30のおじさんの台詞、“Jackpot.”(大当たりだ)にはゾゾッとします。
暑い夏なので、ゾゾッとしてみるのもよいかもです(笑)。

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2021/07/27

そういった名前の人

「〇〇さん、いますか?」と間違い電話が掛かってきた時、「いません」だと、単に不在なのかなと思われちゃいます。

I'm afraid you have the wrong number.
「番号をお間違えじゃないでしょうか」

と丁寧に言ってあげられれば、いいですね。


There's no one here by that name.”
「そういった名前の者は、ここにはおりません」

こう返す場合もあるかもしれません。特に会社関係とか。
by that name は直訳すると、「その名前で(は)」。


I don't know anyone by that name.
「そういった名前の人は知りません」

「〇〇さんて知ってる?」とか聞かれて、こう答えたり。

that がなく、by name なら「名前で」「名前は」。


She asked for you by name.
「彼女はあなたを名前で呼んだ」

ask for+人 は、ただ「呼ぶ」というより、「呼び求める」「来て欲しいと呼ぶ」。

また、by the name of~ は「~という名前で(の)」。
an actor by the name of Joe(ジョーという名の俳優)とか、


He goes by the name of Joe.
「彼はジョーという名で通っている」

go by the name of~ は「~と呼ばれている」「~の名で通る」。


ただし、names と複数の場合は要注意
call 人 names は「~に悪態をつく」の意味になります。


Stop calling me names!
「悪口をやめろ」

なんだか、「名前を呼ぶな」と間違えそうな。

“Don'call me 〇〇!”(〇〇と呼ぶな)は、映画でよくあるフレーズですね。


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2021/07/25

時間の言い方

時間を聞かれたとき、もちろん何時何分ときちんと答えても構いませんが、「〇時の〇分前」なんて言い方もあります。


  • (It's) ten to five.(5時の10分前です)


この言い方、ニュージーランドでよく聞きました。この場合の to は、before の意味

「5時まで10分」、つまりは「4時50分」のことですが、耳で聞いた時には、「10時5分??」とパニくってしまいました。

ただ、ten to one というイディオムがあるので、ちょっとややこしいです。

ten to one は「十中八九」。非常に「そうなりそう」という高い確率を言います。


  • Ten to one they’ll never find out who did it anyway.
    「十中八九、彼らは誰がやったか分からないだろう」


こんなふうに文脈から判断できるものは、「1時10分前」と間違うことはないけど、もしかして、判断しづらい紛らわしい場合もあるかもしれませんね。

まあ、その時はその時。


別に ten to~(10分前)でなくても、five to five(5時の5分前=4時55分)、quarter to five(5時の15分前=4時45分)などでも構いません。

ten to は、「テントゥー」ってなんだか語呂がいいので、よく使われるんじゃないかと勝手に想像。

「30分」はちょうど1時間の半分で微妙なところですが、言うとしたら、half to five(5時30分前)ではなく、half past five(5時30分)。


to と対になる「〇分後」の言い方は、past です。past は after の意味


  • (It's) ten past five.(5時10分過ぎです)


「〇分過ぎ」と言う場合、five ten(5時10分)でも意味は同じです。

わざわざ past を付けなくても、短い方がいいじゃんとは思うものの、言い回しの引き出しはたくさんあったほうがいいですね。

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2021/07/18

smartは痩せてない

一昔前は、「スマート」っていうと、「体型がやせ型」の意味で使われてましたが、今では、本来の「賢い」という意味が定着してきました。

スマートフォンの普及のおかげですかね。

smart は「賢い」「頭がきれる」「そつがない」。

イギリス英語とアメリカ英語で若干違い、intelligent(賢い)の意味で使われるのは、主にアメリカ英語。

イギリス英語では、clean(クリーンな、清潔な)や neat(きちんとした)の意味で使うほうがメインなようです。


smart には、「生意気な」「小賢しい」という、rude(失礼な)の意味もあります。

get smart (with+人) というフレーズで、「(~に)生意気を言う」「(~に)口答えする」。


  • Don't get smart with me.
    「生意気な口を利くな」


get smart は、こんなふうに否定語を伴って、「~するな」的に使われることが多いですね。

それはそれとして、スティーブ・カレル主演の映画『ゲット スマート』は傑作です。
笑い転げられるので、気分が落ち込んでる時には、ぜひどうぞ。

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2021/07/17

ザ・buff

昔、『野球狂の詩』というマンガがありました。
何かに熱狂的に夢中になっている人のことを、「~狂」と言ったりしますが、今はこの言い方あまり聞かないように思います。

もしかして、「ポリティカル・コレクトネス」というアレか…。
「狂」という漢字のせいでしょうか。

英語でも、「~狂」というの意味の語は、いくつかあります。
日本語でよく言う「マニア」は、英語では maniacmania だと、「熱狂」という状態を指す語になります。

Wikipediaによると、mania は「狂気」という意味のギリシャ語由来だそうで。病的な意味で使われたりもします。

また、buff も話し言葉で「~狂」です。
a movie buff(映画狂)とか、a Civil War buff(南北戦争マニア)とか。

もともと buff は、バッファロー( buffalo )などの革で作られる柔らかく厚みのあるレザーのことで、「淡黄色」「もみ革色」という色味。

19世紀のニューヨークのボランティア消防隊の制服が淡黄色だったことから、火事や消防のマニアを指す言葉として使われたのが起源だそうです。

もみ革色がよく分からないんですが、こんな感じの色?
ベージュに近いそうので、もっと淡い色かも。

ちなみに、in the buff は「裸で」。



fan は「扇」の他に、日本語の「ファン」と同じ意味でも使われますね。

「マニア」より「ファン」のほうが、あまり重くないイメージだけど…。

ロバート・デ・ニーロが熱狂的な野球ファンを演じた『ザ・ファン』(原題:The Fan)という映画では、『ミザリー』の男性版というか、コワいファンの姿が描かれてます。


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2021/07/14

「昼休み中」の英語

lunchtime は、lunch time と2単語ではなく、本来1単語。
そのものすばり「昼食時」「ランチタイム」です。

複数形は lunchtimes とされてますが、あんまり複数形を見たことなくて。どういう時に使うんだろうと調べてみたところ、

  • children's lunchtimes(子供たちのランチタイム)
  • Meals & Lunchtimes(食事とランチタイム)

といった使われ方でした。
なんだ、てっきり一人の人が一日に何回もランチタイムを取るのかと思った…💧

「昼休み中に」は、at lunchtime という言い方が一番ポピュラーかも。
during lunchtimein lunchtime もあります。

Cambridge Dictionary によると、lunchtime の定義は、

“the time in the middle of the day when most people eat a meal:”
「1日の真ん中で、たいていの人々が食事する時間」

とありました。
もしかして、「昼食時」ではあっても、必ずしも「昼休み」ではない??

一方で、よく似た lunch hour の定義は、
“the period in the middle of the day when people stop work to have lunch:”
「1日の真ん中で、人々が仕事を止めて昼食を取る時間帯」

こちらは、ちゃんと「昼食の休憩時間」のようです。lunch break と同じ。

「昼休み中に」は、at lunch hour や、in the/one's lunch hourduring (one's) lunch hour とバリエーション豊富。
無冠詞だったり、the や所有格が付いたり色々です。

ちなみに、前置詞 at は「その一時点」という、わりと短い時間のニュアンスなので、時間の長さ的には、at < in ≦ during といったところでしょうか。

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2021/07/13

howはどう?

よく使う how は、デフォルトで「どのくらい」「どうやって」という意味で覚えます。

“How old are you?”(年はおいくつですか?)とか。

他にも、how+形容詞(または副詞)の形で、色々な言い方ができます。
how oftenhow muchhow manyhow farhow long などはド定番。

「どのくらい」と、年齢やら頻度やら量や距離やら長さやら、もろもろを尋ねられるので、ヒジョーに使い勝手がいいです。

  • How kind (of you to help)!
    「なんて親切な」

これは、how+形容詞ですが、「どのくらい」というより、「なんて、まあ~だろう」のように驚きや喜びを表現する使い方。
もっとも、「どのくらい親切なの!」なんて訳し方もできるので、「どのくらい」の亜種かもしれません。


how の後に形容詞が続かずに単独の場合は、「方法」や「作法」、「体調」や「調子」について、「どうやって?」とか「どんな感じ?」となります。

“How are you?”(調子どう?)は、定番中の定番。

  • How do you like (your) coffee?
    「どうやってコーヒーを飲むのが好きですか」

ブラックなのか、ミルクや砂糖はどうするのか。コーヒーの飲み方を聞いてます。
別に coffee でなくてもいいと思うものの、なぜか coffee は例文の代表格。紅茶派は、怒っていいんじゃないでしょうか。


人や物事について、「(それに対して)どんな感じを持った?」「楽しかった?」と尋ねる場合は、how でOKです。

  • How was your trip?
    「旅はどうだった?」

でも、人や物事について、「どんな感じ?」と描写説明を求める場合には、how は使えません
たとえば、「上司はどんな感じ(の人)ですか」と聞きたい時は、

  • How is your boss? → ×
  • What is your boss like? →

日本語の「どんな感じ?」や「どう?」はわりと曖昧に使えますが、how は何気に厄介かもしれません。

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2021/07/11

不規則なlie

lie という動詞の、過去形と過去分詞形はどんなだったでしょう。

 lie - lied - lied

…え、違う? いえ、これで正解です。
「ウソをつく」という意味の lie なら、いわゆる規則動詞( regular verb )なので、-ed を付ければOK。

  • He lied to me.(彼は私に嘘をついた)

もっとも、「ウソをつく」という意味だと、tell a lie のように、名詞として使うことのほうが多いかもですね。

もうひとつ、「横たわる」という動詞の lie は不規則動詞( irregular verb )のため、

 lie - lay - lain

という活用です。発音は、lay [léi]、lain [léin]。

lie は、必ずと言っていいほど lay(横たえる)との比較で習うので、不規則動詞のほうが、より頭にインプットされてるんじゃないでしょうか。

ちなみに、
  • 仰向けに横になる ⇒ lie on one's backlie face up
  • うつぶせになる ⇒ lie on one's stomachlie face down
  • 横向きに寝る ⇒ lie on one's side

と、いろいろな寝方に対応してるため、寝相の悪い方にも安心してお使いいただけます。

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2021/07/10

あらぶるシラブル

シラブル( syllable )は、「音節」のことです。
通常、ひとつのシラブルは、1個の母音と、1個あるいは複数の子音から成ります。

特にシラブルを意識しなくてもあまり困ることはないと思うのですが、洋書の英文法テキストには、syllable という単語がこれでもかというくらい何度も出てきます。

たとえば、動詞の活用。
動詞に -ing とか -ed を付ける時、子音が重なることがありました。
どういう場合か、覚えてますか?

パッと思いつくのは、stop(止める)や plan(計画する)とか。


 stop - stopped
 plan - planned


1. シラブルが1つだけで、「母音+子音」で終わる単語には、最後の子音を重ねます。

シラブルが1つだけっていうのは、わりと短い単語です。stop も plan も、たったの4ワード。

シラブルが2つある動詞は、pre・fer(より好む)、ad・mit(認める)など。
ぶっちゃけ、母音が2つあるものです。(厳密には、そうでない場合もあるけど)


2. シラブルが2つでも、「母音+子音」で終われば、最後の子音を重ねたりします。


 prefer - preferred
 admit - admitted


「動詞の過去形と進行形で最後の子音字が重なる時」にて詳しくリライトしています。そちらをどうぞ。

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2021/07/07

「早い者勝ち」の英語

“First come,first served.”(早い者勝ち)は、直訳すれば、「先に来た者が先に接待される」。

食べ物が十分に行き渡らなかった時代、早く行かなければ必要な分が手に入らなくなってしまうことから来たことわざのようです。


The first hundred people will get a free T-shirt—it's first come, first served.
「最初の100人が無料のTシャツをもらえます。先着順」


first come, first served は、1単語のような扱いです。

また、on a first‐come‐first‐served basis(先着順に)というイディオムもよく使われます。
first‐come‐first‐served は、ハイフン3つで1語の形容詞扱い。

ハイフンでつながっていない表記もあるので、その辺はお好みで、ってことでしょうか。


「早い者勝ち」の概念の起源はずっと古く、チョーサーの『カンタベリー物語』の中に、“Whoso first cometh to the mill, first grist,”(最初にひき臼に来た者が、最初に穀物を得る)というフレーズがあります。

オーストラリアでは、“First in, best dressed.” という表現もあるとか。
意味は同じで、先駆者が有利になることです。

日本語だと、「先んずれば人を制す」ということわざもありますね。


確かに、競争も大事だけど、競争ばっかりしてたら疲れちゃいます。
場合によっては、ゆっくりしたって、負けたっていいじゃん、と思わなくもない。

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2021/07/06

better luckとgood luck

“Good luck.” はよく使われるフレーズですが、good が比較級になった “Better luck.” もあります。

“Better luck next time.”
(次は、うまくいくよ)

何かがうまくいかなかったとき、「次はきっと大丈夫だよ」と励ます言い方。
next time を、tomorrow などにも替えられます。

きちんと言えば、“I hope you'll have better luck next time.”。

Good luck が、相手が何かをする前にかける言葉だとしたら、Better luck next time は、相手が何かをした後に「まだ次があるよ」というニュアンスです。

ちなみに、“Best of luck.”(幸運を祈ります)という表現もありますが、これは “I wish you the best of luck.” を短くしたもの。

Good luck や Best of luck は、お別れの時に、さよならの代わりに使う場合もありますね。

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2021/03/21

a ratherとrather a

would rather…than~(~よりむしろ…したい)は定番表現で、セットにして覚えると思うんですが、than がない場合もあります。

そしてまた、would がなく、rather だけの場合もあります。

こちら でリライトしました。

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2021/03/20

コンマンは信用できるか

パソコンの「ウイルス対策ソフト」「アンチウイルスソフト」のことを、省略して「ウイルスソフト」と言ったりしますが、決してウイルスに感染させるソフトではありません。

では、confidence man(コンディデンスマン) 、略して con man(コンマン)は confidence(信頼)という語から「信頼の人」かというと、そうでなく。

反対に、「詐欺師」です。

同タイトルのドラマや映画がありましたが。
コンマンは、信用できる人どころか、信用してはいけない人。

confidence man は confidence game、confidence trick(人の信頼につけ込む詐欺、信用詐欺)をする人です。


いわゆるポリティカル・コレクトネスで、confidence person という表記になるんじゃないかと思ったけど、調べても confidence person はヒットしませんでした。

confident person なら、見つかります。

でも、これだと意味が違って、「自信にあふれた人」「自信家」のこと。

man を使わない言い方だと、confidence trickster も「信用詐欺師」の意味で使われます。

trickster は、もともと神話や民話に登場する「人を欺くもの」なので、「詐欺」のイメージと少し(だいぶ)違うけど、conficence が付けば、立派な(?)「詐欺師」なのかも。

また、話し言葉では、con artist とも言うようです。
「ペテン師」「詐欺師」の意味。

人をだますテクニックは、既にアートなのか😓


con は、インフォーマルな表現で「~を信用させてだます」という動詞にもなります。

ただ、con は confidence だけでなく、convict(囚人)の略語でもあります。</p>

『コン・エアー』( Con Air )という映画がありましたが、con air は、「囚人輸送用飛行機」。実在するアメリカ連邦保安局の空輸隊の名称だとか。

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2021/03/17

「明かりにかざす」の英語

日本の紙幣には「透かし」が入っているので、印刷技術が向上した今でも、偽札を作ることはなかなか困難です。

日本の偽札防止技術は、世界でもトップクラスだとか。

USドルにも、90年代から透かしが入るようになりました。


  • Please hold a bill up to the light.
    「紙幣を明かりにかざしてください」


「かざす」という日本語に戸惑ってしまいそうですが、動詞は普通に hold up(掲げる)でOK。


「透かし」は、英語で watermark。「紙幣の透かし」は watermark of a bill。

「量水標(河川の水位を測る設備)」も watermark です。

昔海外で、コインのセキュリティを高めたり、特定の価値を持たせる目的で、もともとのコインに追加の刻印が施されたことがあるとか。

これは、countermark(付加刻印)。

ただ、countermark の定義を調べると、コインの刻印のことだけを言うのではなく、watermark の一つという位置付けで、紙に付け加えた印だったりもするようです。


watermark も、紙媒体の透かしだけでなく、デジタル文書にも使われ、digital watermark(電子透かし)なんて技術もあって、どんどん進化してます。

もはや、何が water なのかよく分かりません😓

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2021/03/16

die の事情

die(死ぬ)は、いろいろな場合と事情がある動詞です。

一般的に、原因が「病気・怪我」のときは of や from を付けて表すので、「癌で亡くなる」は、die of cancer とも die from cancer とも言えます。

原因が「飢え・老齢」のときは、from ではなく of。たとえば、「飢えて死ぬ」は、


  • dies of hunger →〇
  • dies from hunger →×


他の前置詞が付く場合も、多々です。

die in battle(戦死する)、died in the accident(事故死する)とか。

die by violence は、violence(暴力)によって亡くなることなので、「非業の死を遂げる」のように訳されたり。

die young(若くして死ぬ)、die poor(貧しく死ぬ)のように、形容詞が来ることもあれば、die a beggar(のたれ死ぬ)、die a hero(勇ましく死ぬ)のように、名詞が続くこともあります。

名詞が続く時は、die like a~(~のように死ぬ)の意味。

また、on が付く言い方もありますね。


  • He died on me.


die on~ は、「世話をしていた、あるいは存在していた人・生き物が目の前で死んでしまう」というニュアンス。

対象が人や生き物だと、ものすごく悲痛な感じなのですが、物の場合でも「ダメになった」という意味で使えます。


  • My car died on me.
    「車がぶっ壊れた」


また、die for~ は「~のために」という特定の目的や原因がある場合。

ただし、進行形にして、be dying for~だと、実際に死ぬわけじゃなく、「~したくて死にそう」「~したくてたまらない」

そして、みんな大好き(笑)die hard は、「なかなか死なない」「終息するのが困難、時間がかかる」。

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2021/03/14

washingとwashingsの違い

海外でホームステイをしてた頃、自分の洗濯物をどうしたらいいか分からなくて、ホストマザーに聞こうと思って、あせりました。

・・・「洗濯物」って、どう言う?

「洗濯物」は、the washing

集合名詞なので、衣服が何枚あろうと、単数形です。


  • Bring in the washing.
    「洗濯物を持ってきて」


ホストマザーに、そう言われました。

the washing は、イギリス英語とのこと。洗濯前の衣類も、洗濯後の衣類にも使えます。laundry も同意語で、数えられない名詞です。

洗う前だったら、dirty laundry、洗った後なら clean laundry

ただし、dirty laundry は dirty(汚れた)という語のイメージがあまりよろしくなく、「汚れた洗濯物」の他に、比ゆで「内輪の恥」とか「晒すのが恥ずかしい私事」という意味があるので、注意が必要です。


the washings と s を付けて複数形にすると「洗浄液」「洗液」といった難しい訳が載ってます。

何かを洗う洗剤のことを指しますが、「洗濯石鹸」なら、laundry detergent が一般的。

あえて「液体の衣服用洗濯石鹸」と言いたい場合は、washing liquid。

Cambridge Dictionary によれば、washing liquid は

a liquid used in a washing machine to wash clothes
(衣服を洗うために洗濯機で使う液体)

とあったので、「液体洗濯石鹸」と思ってよさそうです。

laundry liquid というそのものズバリな語も、商品名の他、アルクの英辞郎には載っていました。

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2021/03/13

「自業自得」の英語

日本語の「自業自得」という四字熟語は、なんだか重たい感じです。

英語でも、似た言い回しはいろいろあります。決まった表現はないので、とりあえず、よく使う3つを挙げました。どれも「自業自得」のニュアンスで使えます。


  • You brought it on yourself.
    「あなたが自ら招いた」


bring(持って来る)という動詞を使って、bring~on oneself で、「(トラブルや災厄などを)自ら起こす」


  • It is your own fault.
    「あなた自身のせいだ」


be one's own fault は「自分自身の過失で」


  • You asked for it.
    「あなたが求めたことだ」


be asking for it/trouble のように、進行形にして使うこともよくあります。意味は、「トラブルやよくない結果を招くふるまいをする」。

ask for は「~を得ようと求める」という普通の意味もありますが、ask for 人(~と話がしたい・会いたい)だったり、ask for help(助けを求める)といった用法の場合が多いです。

「自業自得」は責める含み、蔑む含みがあるのか、それともただ単に「~に値する」と言っているのか…によって、言い回しが違ってきます。

上記の3つは、「ざまあみろ」的な蔑む含みではなく、事実を淡々と告げる際に使えます。

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「手を貸そうか?」の英語

「手伝う・助ける」という動詞は、help ですね。

でも、“May I help you?” というと、お店で店員さんがお客さんにかける「いらっしゃいませ」のイメージ。

「手伝いましょうか」と提案するときは、形式ばった言い方だと、


  • Can I do anyhing to help you?


ただ、日常のシチュエーションでは、もっと崩したほうが自然なので、


  • Can I give you a hand?
    「手を貸そうか?」

反対に、手伝って欲しい時には、I と you が逆になるだけ。

  • Can you give me a hand?
    「手を貸してくれる?」


もちろん丁重にお願いするなら、Could you~? です。

help の意味の hand は必ず単数

a hand ではなく、たとえば、“Give me your hand.” は、直訳だと「私にあなたの手を貸して」。

「(掴むから)あなたの手を出して」「私の手を掴んで」という感じで、文字通り「手」の意味になります。


相手が困っている様子なら、help を使って、

  • Do you need any help?
    「何か手伝いましょうか?」

それを省略して、Any help? とかも、状況によってはOKです。

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2021/03/10

共通の敵は誰の敵

共通の敵がいると、人間はお互い親近感が湧きます。
心理学的に、そういうものなんだとか。


The enemy of my enemy is my friend.

「敵の敵は友」


上記は、歴史的な背景がある有名なことわざです。

下記は、歴史的な背景があるかどうかはともかく、なるほど~と唸ってしまいます。


The reason grandparents and grandchildren get along so well is that they have a common enemy.

「祖父母と孫がとても仲がいい理由は、共通の敵がいるからだ」


アメリカの作家・ジャーナリストだったサム・レヴェンソン氏(Sam Levenson)の名言です。


Why do grandparents and grandchildren get along so well? They have the same enemy - the mother

「なぜ祖父母と孫がとても仲がいいのか? 彼らには同じ敵がいる。母親だ」


同じような内容ですが、こちらは女優のクローデット・コルベール氏(Claudette Colbert)や弁護士のクラレンス・ダロウ氏(Clarence Darrow)の言葉として挙がっていました。

get along well は「仲良くやっていく」というイディオム。

なんだか「お母さん」、可哀想な役回りです。

そういえば、昔「mother から m を取ったら、other。『他人』です」という強烈なフレーズのCMがありましたっけ・・・😓

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2021/03/09

ポットラックはポットのラック

ニュージーランドにいた頃、よくみんなで potluck party(ポットラック・パーティー)をやってました。

ポットラック・パーティーは、みながそれぞれ料理を持ち寄るパーティーです。

招いた側が全部食事を用意するのは大変ですが、ポットラックパーティーなら気軽に行えるのが大きなメリット。

参加者が多ければ多いほど、いろいろな料理が楽しめるも魅力です。


potluck の語源は、北米の先住民が行った、potlatch(ポトラッチ)という祭りの儀式だと言われます。

この語が初めて言及されたのは、シェイクスピアの時代、1592年にトマス・ナッシュが書いた舞台劇の劇中とのこと。
ただ、この時は、pot-luck とハイフン付きだったそうです。

potluck のもともとの意味は、「計画していない献立」、luck of the draw(運任せ)の食事
予想外の来客があった場合、あらかじめ料理を準備できないので、あり合わせの物(potluck)しか出せません。


また、potluck の起源について、luck of the pot から来ているという説もあります。

直訳すれば「鍋の幸運」。

中世の時代、特に酒場や宿屋では、残り物を鍋に入れて煮込むのが伝統的な習慣でした。そのため、料理が美味しいかどうかは出たとこ勝負です。

take potluck は「あり合わせの物を食べる」「出たとこ勝負で食べる」の意味ですが、そこから比ゆ的に「運を天に任せる」でも使われます。


現在のポットラックパーティーとは、イメージがずいぶん違いますね😓

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「まさか俺のこと好きになったんじゃないよな」の英語

少女マンガや乙女ゲームでありそうな台詞です。
こんな言い方もあるんだな~ぐらいで、さらっと流してください😅


  • You wouldn't happen to love me,would you?
    「まさか俺のこと好きになったんじゃないよな」


文法的に言うと、would が付いた付加疑問文。would があるので、遠回しで控えめな表現になります。

Do you happen to~ なら、もう少し直接的。

happen to~ は「偶然~する」「たまたま~する」と辞書に載ってます。
でも、「偶然」という訳に引っ張られると不自然な場合もありますね。


  • Do you happen to remember his name?
    「ひょっとして彼の名前を覚えていませんか」


これも、「偶然、たまたま」より、「ひょっとして、もしや」というほうがしっくりきます。

また、依頼のニュアンスを込めた場合もあり。

Do/Would you happen to know the time?(時間が分かりますか?=今何時か分かれば教えてもらえますか)は、遠回しな依頼です。

さらに丁寧にするなら、


  • You wouldn't happen to know the time,would you?
    「時間をご存じではないですよね」

とか。

細かく考えると、こんなふうにいろいろありますが。
Do you happen to~? は、日本語の「~したり(~だったり)しない?」という言い方を、もっと丁寧にした感じに近いんじゃないかなと思います。

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2021/03/07

大根とハムの由来

大根は、ニュージーランドでも中国系のスーパーにはありました。

英語は daikon radish。すでに「ダイコン」は英語。

Japanese white radish とも言うとか。
radish は「ハツカダイコン」の英名なので、radish そのものにも「ダイコン」の要素があるんですね。


演技の下手な役者のことを「大根役者」と言いますが、英語では大根でなく「ハム」で、「大根役者」は ham actor

ham actor は、特に overact(大袈裟に演じる)の役者を指します。

なぜ大根役者と言うようになったのか、起源については諸説あり。ham actor のほうもいろいろな説があります。


1. 昔、金銭的な余裕がなかった役者たちは、メイクを落とすために ham fat(ハム脂肪)を使っていたから

2. amateur actor(素人役者)のことを、ロンドンなまりで、hamateur と呼ぶことから

3. シェイクスピアの『Hamlet』役の役者がしばしば演技が下手だったから


などなど。

1の説が最も有力なようです。

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2021/03/06

「恋したい気分」の英語

日本語で「愛してる」って、ものすごく言いにくい言葉のひとつじゃないかと思うんですが(え、そんなことない?)。

英語で love(大好き)は、それほど気負わずわりと簡単に使える気がします。

日本語と違って、 love は人だけじゃなく、物事に対しても普通に使うからかもしれません。
I love this movie.(この映画が大好きです)とか。 

たとえば、こんな言い方もあります。


  • I'm in the mood for love.
    「恋したい気分だ」


be in the mood for~ で、「~したい気分」「~する気になっている」

for じゃなくて、to不定詞でもOK

I love~ というように、love を動詞で使えば、目的語がないと不自然ですが、この言い方だと曖昧にできます。

相手と二人でいる時なら、遠回しな告白になるかも。
でも拡大解釈される恐れもあるので、気を付けて。


  • I'm in the mood for ice cream now.
    「今アイスクリームを食べたい気分だ」


「~したい気分」という in the mood for は、普通に日常会話で使い勝手がいいです。

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インターネット・ミーム

インターネット・ミーム(Internet meme)は、簡単に言えば、インターネットを通して広がっていく行動だったりアイディアだったりのことです。

wikipedia によると、meme という語は、イギリスの進化生物学者ドーキンス氏が1976年に作った語だとか。

そういえば「ハーレム・シェイク」とか流行りましたね。
でも、インターネット(特にYouTube)を見てなかった人には、何のことかさっぱりじゃなかろうか😓

流行ったのは2013年・・・今初めて見る人には「は?」かもしれません。

下の動画は、「ハーレム・シェイク」・・・ではなく、Old Spice のCMです。
CM動画なのに、この驚異的な再生数。



このOld SpiceのCMも、インターネット・ミームです。


Look at your man.  Now back to me.  Now back at your man. Now back to me.

「きみの彼氏を見て。そしてぼくに戻って。またきみの彼氏を見て。またぼくに戻って」


いろいろな意味でスゴイCMです。

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2021/03/04

ブルームーンの英語的な意味

blue moon「青い月」なんて、ロマンチックな言葉です。

Wikipediaによると、通常は1ヶ月で満月は1回だけですが、まれにひと月のうちに満月の日が2回巡ってくるときがあり、それを「ブルームーン」と呼ぶとか。

大気中の塵の影響で、実際に月が青く見えるときも「ブルームーン」と呼ぶようで、定義がいくつかあり、きっちりしたものではないようです。

どちらにしても、とても珍しいことに変わりはなく、once in a blue moon(めったに~しない)というイディオムもあります。


  • He goes swimming in the sea once in a blue moon.
    「彼はめったに海水浴に行かない」


ブルームーンは2~3年に一度巡ってくるそうなので、確かにレア。

たいてい once in a blue moon の形で使われますが、once がない例文もありました。
in a blue moon は「長い期間」の意味です。


  • I haven't seen him in a blue moon.
    「私は長い間彼に会っていない」


こういった blue moon を使ったフレーズは、インフォーマルな口語表現です。
使う場合を間違うと、相手にビミョーな顔をされるかもしれません😓

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quality timeを過ごそう

どことなく和製英語っぽい響きですが、れっきとした英語の「クオリティタイム」。

「夜に家族などで談笑するやわらかな時間」だったり、もっと幅広く「職場で和やかに語る時間」などのことを言います。

quality time誰かと過ごす上質な充実した時間のこと。
ということは、一人で何かに没頭したり楽しんだりしても、クオリティタイムにならない・・・?

Ogden Nash(オグデン・ナッシュ)というアメリカの詩人が、こんな名言を残しています。


Middle age is when you're sitting at home on a Saturday night and the telephone rings and you hope it isn't for you.

「土曜の夜に家でのんびりしているときに鳴る電話が、自分あてでないことを願うのが、中年だ」


休みの日に外出したくないっていう切実な思いの表れでしょうか。
遊びに行くより、家で寝てたいですね分かります(笑)。

quality は「品質」「性質」という意味の他、high standard(高水準)の意味もあります。

一般的なクオリティタイムでなくても、自分的に充実した時間を過ごせればいいんじゃないかな、と思わなくもない😓

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2021/03/03

livingの意味は生きている?

形容詞の living は、「生きている」「使われている」「生活のための」「居住用の」「生き生きとした」など、たくさん意味があります。

living will(リビング・ウィル)は、「尊厳死宣言」という日本語が当てられることもありますが、英語では「生きている間の意思」「生前の意思」。

また、within/in living memory なんてイディオムもあります。
「現存する人々の記憶にある限りでは」という意味。


  • In this country no white man has been seen within living memory.
    「この国で白人を見た人はいない」


比ゆ的に、「生きている記憶」と言ってもイメージはつかめますね。

living の訳は色々ありすぎるけど、比喩として「生きている」とか「生活の」という意味で考えれば、だいたいOKな気がしないでもない。

もうひとつ、よく聞く表現を挙げておきます。


  • He is the living image of his father.
    「彼は父親に生き写しだ」


この場合の living は、true to life (実物そっくりな)。

これは少し特殊かもですが、the living image of というフレーズで覚えておけばよいと思います。

「生きているイメージ」→「生き写し」。日本語ってスバラシイ😊

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コピーライトとトレードマークはどう違う?

著作物には著作権( copyright )が付き物。日本での保護期間は、以前は50年間でしたが、著作者の死後70年間に延長されました。

『ピーターラビット』『不思議の国のアリス』『星の王子さま』などは、著作権期間が満了しています。

著作権の期限が切れれば、何にでも自由に使えるかというと、そうでもありません。

たとえば、不二家の「ペコちゃん」というキャラクターは、商標登録( registered trademark )されてるので、許可なく使用できません。

商標権については、期間は10年。
何度も更新できるので、更新さえすれば、実質無期限で商標権は保持できる仕組みです。

作品自体の著作権が切れても、商標登録されてるロゴやキャラクターは、許可なく使えません。安易に使うとマズイいことになります。

商標があるかないかは、確認したほうがいいですね。

「おさげは彼のトレードマークだ」のように、トレードマークという語は日常の会話でも使いますが、trademark は 「商標」、registered trademark は「登録商標」。

trademark と registered trademark の違いは、正式に登録された商標かどうか、です。

(C)や©で表記されるのは「著作権」、™は「商標」、®は「登録商標」
この3つは、あちこちでよく見かけるようになりました。

権利の侵害についてはどんどん厳しくなってきているので、情報を発信する際は気を付けないとですね。

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2021/02/28

「連絡します」の英語

日常的によく使う言葉ほど、どう言えばいいのかかえって悩んだりします。


  • I’ll be in touch.
    「連絡します」


“in touch” は、よく使う簡単な言い回しです。

あとに with を付けることもできますが、連絡を取るのが今会話してる相手なら、わざわざ with you と言う必要もありません。

ニュージーランドから帰国するとき、みんなで “Be in touch.” と言い交わして別れました。

touch は、物理的な「接触」以外にも色々な意味があります。「人と連絡が取れていること」というのも touch。

いついつ連絡するという明確な約束ではないけど、「また連絡するね」という軽いニュアンス

メールアドレスや連絡先を聞いても、帰国後、実際に何人と連絡取るかといったら、そのうちのほんの数人じゃないでしょうか。

日常生活に戻ると、なかなか連絡も取りづらくなります。

それでも。

“Be in touch.”

「あなたと縁をつないでいたい」という気持ちは、そのフレーズで伝えられます。

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warmとhotはどう違う?

日本の夏は湿度が高いため、muggy(蒸し暑い)です。

muggy の定義は、warm and extremely humid (暖かく、非常に湿度が高い)。

日本語と同じく、warm は「温かい・暖かい」、hot も「暑い・熱い」のどちらも言えます。

どのくらいから warm でなく hot になるのかは、感覚的な問題ですね。

higher than normal or desirable(通常より高い、あるいは望ましい状態より高い)場合が hot だそうですが、normal や desirable というのがまた曖昧😓


以前は、日本でも「不快指数( discomfort index )」という言葉を天気予報でチラホラ耳にしたものの、最近は夏でもあまり聞かなくなったような。

「不快指数」は蒸し暑さを表した指数で、アメリカで考案されたものだそうです。
気温と湿度を計算式に当てはめて、数値を出すとか。


ところで、warm の発音は「ウォーム」、worm(虫) の発音は「ワーム」。
つづりのアルファベットと発音が逆になっていて、紛らわしいのでご注意を。

ちなみに、worm という語を検索する時は、画像オフにしておいたほうがいいです。でないと、衝撃的な画像を目にしてしまいます😱

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2021/02/27

「写る」の英語

go や put や make や do などは、万能の動詞って感じがします。
前置詞や副詞を付け足すだけで、たいていの動詞に代用できるんじゃなかろうか😕

ワーホリでニュージーランドにいた頃。

バイト先のTシャツショップは、お客さんが選んだ絵柄をその場でTシャツにプリントするというサービスをとってました。

絵柄は数十種類あり、Tシャツの色やサイズも、白・黒・紺などいくつかの種類から選べます。

ただ、絵柄とTシャツの色のマッチングが微妙で。
Tシャツの色が白ならいいけど、黒のシャツに黒っぽい絵柄は写りません。


  • This picture doesn't go on a black shirt.
    「この絵は、黒いシャツには写りませんよ」


一緒に店番をしていたキウイの女性は、よくそう言ってお客さんに断ってました。

白より黒や紺のTシャツ選ぶ人の方が、圧倒的に多かったです。
絵柄をプリントするには最適だけど、実際に着るとなると、白だと汚れやすいし。

私も、この店で紺のTシャツにプリントしてもらいました。
数回洗濯したら、すぐ印刷がハゲるかと思ったけど、色落ちもなく重宝してます😊

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Uは未確認のU

突然ですが、UFOに興味があります。といっても、焼きそばではありません。
いえ、焼きそばも好きだけど。

超常現象のニュースでしばしば取りあげられるUFOは、Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)の頭文字を取った語。

「未確認」とされているので、もし異星人の飛行物体であると確認されれば、厳密な意味ではUFOとは呼べないそうです。

仮に、確認されれば、Identified Flying Object (識別された飛行物体)?


Flying Saucer(空飛ぶ円盤)という呼称もありますね。

Wikipedia によると、アメリカ軍は、新たに「UAP(unidentified aerial phenomena)」(未確認空中現象)という言葉を定義したとのこと。

objiect(物体)ではなく、単なる aerial phenomena(空中現象)という言葉に変えて、エイリアン的イメージを払拭したかったんだろうけど、かえって逆効果になった様子。


それはともかく、unidentified は、大変都合のいい言葉で、確認できない色々なものに付けられます。

よく耳にする UMAは、Unidentified Mysterious Animal(未確認動物)。これは日本人の造語で、和製英語だそうです。意外😮

Unidentified Submerged Object(未確認潜水物体)は、れっきとした英語です。
略語は USO ですが、ウソではありません。


他にも、an unidentified witness(身元不明の目撃者)や、two unidentified men(身元不明の2人の男)のように、「どこのだれか分からない」「名前や正体が知られていない」といった意味で使えます。

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2021/02/24

「どちらの手にある?」の英語

左右どちらの手に持ってるか、尋ねる言い方です。

どっち側の手か聞くときに、Which hand さえ出てくれば、後にどう続けるか分からなくても、会話は成立するんじゃないかと。

「どちらか」を聞きたければ、“which~?” だけで、たいてい通じると思います。

とはいえ、ちゃんと文章が言えたほうが、カッコいいですね。


  • Which hand is the pen in?
    「ペンはどちらの手にある?」


自分がペンを隠し持っていて、「さあ、どっち? 当ててごらん」と聞いたり、相手がペンを持っていて、どっちの手に持ってるかを聞く場合の言い方です。

Which hand do you have~? のように、人を主語にしてもOK。

上記の場合は、普通の文だと、The pen is in my right hand.(ペンは私の右手にある)のようになるので in ですが、on の時もあります。


  • Wedding rings are worn on the ring finger of the left hand.
    「結婚指輪は左手の薬指にはめる」


「身につける」といった場合は on ですね。

ちなみに、薬指は指輪をはめる指なので、ring finger と呼ばれるけど、日本語と違って「3番目の指」the third finger です。

英語だと、親指からではなく人差し指から数えるため、4番目の指は「小指」になります。

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「これ、どこにあったの」の英語

物をどこかに置き忘れて、探しても探しても見つからないとき。
ふいに、友人が「探してるのって、これのこと?」と言って、差し出してくれました。

探し物は、まさにそれ。ドンピシャリ。

「そうそう、それ。ありがとう!」と、まずは、お礼を言ってから、それに続くのはやっぱり・・・


“Where does this come from?”
「これ、どこにあったの?」


これは、ニュージーランドでバイトをしていた時に教えてもらった言葉です。

come from は「~から来る」「~の出身である」などなど由来を言う時だけでなく、物の所在を言うときなど、幅広く使えます。

「出身」や「由来」の意味で使う時、come from は現在形というのがお約束ですが、上記の場合なら、過去形でいい感じもする・・・。

もちろん、come from を使わずに、where did you find~?(どこで見つけたの)のようにも言えます。

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2021/02/23

「彼女の事は忘れろ」の英語

~ いくら冷め切った間柄でも、長年連れ添った妻と別れ、独りになるのは少々辛い。

バーで気心の知れた友人に、そう愚痴をこぼすと、友人は至極正論を返してくる。

“Get over her.”
「彼女の事は忘れろ」~


前回の続きみたいになってしまいましたが、こんな感じです。

get over は、「~に打ち勝つ」「(困難を)乗り越える」。
get over+物事 なら、そのまま訳せるけど、get over+人 の場合、「その人に関しての困難を乗り越える」といったニュアンスになったりします。


“I can't get over her.”
「彼女のことを忘れられない」


上のシチュエーションだと、彼女を失った痛手から回復できない、乗り越えられない、の意味ですが、こんな言い方もできます。


  • She finally got over Tom. He had been such a pest.
    「彼女はついにトムと終わりにした。彼はとても厄介者だった」


いつも forget(忘れる)の意味でなく、状況によって訳し方はいろいろです。

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「終わりね、私たち」の英語

~ 2人の間には、長く重い沈黙が横たわっていた。

タバコをくゆらせながら、窓の外を眺める男。ソファに深く沈み、うつむいたままの女。

向かい合わせに座っているのも関わらず、どちらも一言も口をきかず、目を合わせようともしない。

夫婦という名の両者に、もはやかつてのような愛情はなく、冷めて乾いた感情のみが場を支配していることは、誰の目にも明らかだった。

しばらくして、女のほうが口を開いた。

“We're through.”
「終わりね、私たち」~


前フリが長くなりましたが、こんな感じで使います。

through は「~を通って」という前置詞や副詞がよく知られてますが、この場合は形容詞。

「~と縁が切れて」「終わって」だったり、「価値がなくなって」の意味です。
仕事などが完了した時、人との関係が終わったり、物が役に立たなくなった時、など。


  • She was through with the project.
    「彼女はプロジェクトを終えた」

with を付けて、the through with~ なら「~が終わって」。
I'm through with him. は「彼とは終わり」です。


  • That swimmer is through as an athlete.
    「あの水泳選手はアスリートとして終わりだ」


これは、日本語ネットスラング(?)の「オワタ」に近い感じかも。

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2021/02/21

「落ちぶれる」の英語

「落ちぶれる」は、身分や生活状態などがみじめな状態になること、と辞書にあります。なんと抽象的な。

金銭的な意味なら、broke(無一文の)を使って、


  • I'm broke now.
    「私は一文無しだ」

bankrupt(破産した)も同じような意味で、会社以外に個人でも使えるけど、やや固い感じ。

go broke(一文無しになる)や go bankrupt(破産する)のように、よく go と一緒に使われます。

状況が「落ちぶれた、うらぶれた、破滅した」、道徳的に「退廃した」なら、go to the dogs など。dogs は複数形で。

これも個人のことを言うより、国や組織を言う際に使われることが多いようです。


  • This country has really gone to the dogs.
    「この国は本当にだめになった」

「犬」があまりいい意味で使われないのは、日本語も同じですね。

他には、down and out(運もお金も機会もなく、どん底の)。これは、仕事も住む場所もない状況だったり、試合などで打ちのめされた状態を言います。


  • These homeless people have been down and out for years.
    「これらホームレスの人々は何年間も窮乏している」

日本語の「落ちぶれる」とぴったりの表現はなかなか見つかりません。

どうやら、決まった単語やイディオムはなく、bad(悪い)や miserable circumstances(みじめな状況)といった語句を、シチュエーションに合わせて適宜使うしかなさそうです。

マンガ『おぼっちゃまくん』に「貧ぼっちゃま」という登場人物がいます。彼の名言は「落ちぶれてすまん」。英語にすると、

I'm sorry I went bankrupt.

とかになるんだろうか。

ちなみに、google翻訳に尋ねたところ、I'm sorry I fell down. でした。fall down は「落ちる」ですが、比喩的な意味もあります。

ただ、やっぱり「落ちぶれる」とはちょっと違う気がする😓

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「今夜、夕食に行かない?」の英語

丁寧にお願いする気持ちを込めて、相手を誘ったり、相手に頼んだりするのは、Would you~? でもいいですが、もうちょっと軽い感じの提案の仕方もあります。


  • What do you say to going out for dinner tonight?
    「今夜、夕食に行かない?」

誘い文句です。ナンパです。いえ、ナンパでなくても友人同士で普通に使います。

What do you say to ~ing? は、誘ったり、何かを提案するときに、「~はどうですか、どう思いますか」という表現です。

この say は think と同じ意味。to は前置詞なので、動詞に -ing を付けた動名詞か名詞が後に続きます。

無理に to を付けなくても、意図が伝わる状況であれば、What do you say? だけでも構いません。脈絡なくそんなこと言われたら、「は?」となっちゃうけど😓

say の後に to でなく、What do you say we go for a walk?(散歩にいきませんか)と、文節が来ることもあります。

もっと短くして、What do you say to a walk? のほうがすっきりしてますね。


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2021/02/20

「何があったの」の英語

  • What happened?

これは、「何が起こったのか」と状況を聞くときにパッと浮かぶ言い回しです。
「何があったっていうのよ!?」みたいなニュアンスでも使えます。

もうひとつ、

  • What's the story?

これも、「何があったの?」「どうなってるの?」と状況を尋ねる言い方。
What happend? より幅広く使えて、相手の言った言葉に対して「どういうこと?」と聞いたり。

「最近どう?」のような how are you? 的な挨拶にも使えるようです。

What's the story there?(どんな状況?)や、What's the story with him?(彼はどうしてる?)というふうに、there や with~ が付くこともあります。

goo辞書によると、on もOKらしく、
What's the story on ...?(~のほうのようすはどうだ)
という記載がありました。

もちろん、「物語」の意味で story を使うなら、What's the story of~?(~の物語は何ですか)も What's the story about~?(~についての物語は何ですか)もありです。

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「あなたに電話です」の英語

あなたに電話がかかってきた、と相手に伝える時、一般的な言い方は、

  • You have a call.

日本語につられて、You have a phone. と言ってしまうと、電話そのものを持っていることになっちゃいます。
電話のコールの意味なので、phone を使うなら phone call。

  • There's a phone call for you.

とも言えます。
その場にいる人に電話がかかってきたことを伝えるなら、もっと簡単に、

  • It's for you.

と言って受話器やスマホを手渡せばOK。
もし自分が電話を掛けた側で、たとえば「彼に代わって」と言いたければ、

  • Put him on(the phone).

put~on は「~に電話を代わる」の意味でよく使います。簡単な言い回しなので、覚えておくと便利です。

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2021/02/17

オプティカル・イリュージョンのフシギ

optical illusions は「錯視」です。「目の錯覚」。
Wikipedia によると、だまし絵とは原理が違うようです。




動画の真ん中のアルファベットをずっと見続け、その後で画面から目を離して周囲を見ると、周りがぐにゃりと歪んで動いているように見えます。

ほんの数秒で治るので、心配はいりません。

有名な「National Geographic」の動画で、タイトルは Altered States となってます。

昔『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』という映画がありましたが。
altered は「変容した」、state は「状態」。

altered states of consciousness は「変性意識状態」というものらしいです。

アルタード・ステーツは、“肯定的な効果をもたらす” 心理状態なのだとか。

ちなみに、映画は『ザ・フライ』と同系統のホラーです。

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バンジージャンプの思い出

ニュージーランドのタウポは、世界的に有名なバンジージャンプのメッカです。
そこで初めてバンジージャンプを体験したんですが、「爽快!」のひとこと。


タウポのバンジージャンプ



画像が荒くて、豆粒のようですけど😓
決してどこかから拾ってきたものではなく、当時友人に取ってもらった写真です。

写真は下がワイカト川で、崖の上に作られた橋のようなところからジャンプします。
高さ47メートルということで、そんなに高くないのかも。
マンションなら15階くらいでしょうか。

世界一高いバンジージャンプは、マカオタワーからの233メートルだとか。

ゴムの長さの調整するためか、ジャンプの前には体重を申告しないといけません。
足に結わえるゴムを調節して、水がかかるような飛び方も選べます。

下がコンクリートではなく、水面なので気持ちいいです。
慣れてる人は、後ろ向きに飛び込んだりしてました。ポーズ付けてジャンプしたり。

私は、普通に足から落ちました😅
カッコよく飛び込めればよかったけど、怖くて無理だった・・・。
足から落ちても、いつの間にか、頭が下になっているというナゾ。理屈は知っていても、実際やってみると「なんでだろう?」と思います。

飛び降りてからは、なにもかもがほんの一瞬で。

体がちょっとフワッとした感覚がしたと思うと、次の瞬間にはゴムの反動が来ます。

「怖い」という気持ちは、飛び降りる直前まで。
ジャンプしてしまうと、感じる時間も、考える時間も、何もありません。

ジェットコースターや絶叫マシンとはまた違う、不思議な感覚です。
機会があれば、ぜひお試しを。

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would you と could you

Touch and Go の『Would you...?』という曲がかつて流行りました。
歌じゃなくて、ダンスミュージック?

音楽のジャンルはよく分からないのですが、歌詞はなく、初めに少し台詞が入った曲です。

台詞は、女性が戸惑いながら、“Would you...”と相手に聞いてます。「ハッキリ最後まで言わんかい!」とじれったくなるけど😓

Would you~? と Could you~? は、どちらも「~してくれませんか」という丁寧な依頼形です。
文法的に言えば、if の条件節が省略された仮定法表現。

would と could の丁寧さの度合いは、シチュエーションによっても変わってきますが、手持ちの辞書では、could > would と記載されてました。

could と would は、ニュアンスが微妙に違います

  • Could you →(もし、できれば)△△してくださいませんか
  • Would you →(もし、よければ)△△してくださいませんか

Could you は丁寧ですが、丁寧に懇願してる感じです。
Would you は、相手の意向を聞く感じ。

プロポーズの言葉で、“Would you marry me?” とは言っても、“Could you marry me?” がちょっとおかしな感じがするのは、そのため。

もっとも結婚を申し込む場合なら、“Will you marry me?” で十分かと思います。
あまり丁寧な言い方をして、かえって引かれてしまったりするといけないし。

Would you...?』の曲も、Could you...? でないのは、そういった理由かと。

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hear は進行しない

hear 「聞く」と listen 「聴く」。

hear は “perceive with the ears”「耳で知覚する」、listen は “try to hear” 「聞こうとする」。
特に意識せず、耳に入ってくるのが hear です。

英語学習では、「ヒアリング」も「リスニング」もあります。

Oxford Advanced Learner's Dictionaries や『リーダーズ英和』には、 “hearing” のほうは名詞として載ってましたが、“listening” はありませんでした。
もちろん、辞書によっては載ってます。

本来、hear は、「(動)名詞」で -ing が付くけど、「進行形」にはなりません。

I’m hearing English. はNG。
listen は進行形にできるので、I'm listening to English. はOK。

状態を表す動詞は進行形にならない」という、あのお約束です。
ほかにも、believe、own、like、want などなど。

think(思う)や have(持っている)も、基本的に「進行形にならない動詞」。
ただし、進行形の場合もあって、

  • think that grammar is easy.(文法は簡単だと思う)→進行形にできない
  • I'm thinking about grammar.(文法のことを考えている)→進行形にできる

意見や思想として「心に持っている」のか、それとも「考える」という行為をしているのか、で違ってきます。

“I'm having a good time.”
「楽しい時間を過ごしている」

この have も「過ごす」「楽しむ」という行為とみなされ、進行形です。

他にも、live や love といった、「普通は進行形にしないけど、場合によっては進行形にできるよ~」という語もあるので、もしかしたら hear もいつかその仲間入りをするのかもしれません。
なんせ、言葉は生き物。

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2021/02/11

ポリティカル・コレクトネスの意義

「ポリティカル・コレクトネス( political correctness )」は「ポリ・コレ」って略されるんですね。知らなかった😓
なんだか、「パリ・コレ」みたいでオシャレです。

political correctness は「政治的な正しさ」が直訳で、要は差別語を使わないようにしよう、ってことです。
なんで “political” なのか、いまだによく分からないけど。

political は、英英辞典を引くと “connected with public affairs” 「公共問題と関連した」という意味が載ってるので、そういったところでしょうか。

ポリティカル・コレクトネスには賛成ですが、ドが過ぎてる感じがしなくもない。

「男性」を表す man の代わりに、person を使うようになったりとかは、いいです。

fireman (消防士)が firefighter に、businessman (実業家)は businessperson に。このあたりは、納得です。

が、manhole (マンホール)が personhole (パ-ソンホール)というのは、もはや冗談にしか聞こえない。けど、冗談じゃないところがなんとも・・・😓

古典文学のタイトルや内容を修正するのも、どんなもんかと思います。

衝撃を受けたのは、マーク・トゥエインの『王子と乞食』の「乞食」が「少年」になってたこと。
原題は、The Prince and The Pauper と Pで韻を踏んでます。

慣れ親しんだお話のタイトルまで、変えなきゃいけないものなのか。

ポリティカル・コレクトネスは、言葉尻をとらえるんじゃなくて、「聞いている人の気持ちを害さないこと」が大前提。
差別をなくす、って、そういうことのはず。

「マンホール」という言葉を聞いて、「女性に対する差別だ」と思う女性がたくさんいるなら、話は別ですが。

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anybody と somebody

Where's The Fire は、Tim Feehan の曲。
チャーリー・シーン主演の80年代の映画『処刑ライダー』のテーマになってます。

ニコニコ動画では「おっさんホイホイ」のタグがついてて、地味にショック(苦笑)。
映画の邦題もなかなかですが、原題は The Wraith。wraith [réiθ] の意味は 「生霊」。

この原題、そのまま訳したらホラーだと思われることでしょう。
日本語タイトル付けた方の、ナイスなセンスに乾杯です。

映画は、若い頃のチャーリー・シーンが最高にカワイイ(←失礼)ので、機会があれば、ぜひご覧ください。

Doesn't anybody know?
「誰も知らないのか?」

Where's The Fire の歌詞のサビの部分ですが、anybody の否定疑問文になってます。
“Does anybody know?” と普通に疑問形なら、「誰か知らないか?」ですね。

any と some の違いとして、一番明快なのは、any は「否定文・疑問文」、some は「肯定文」で使う、ということ。

これに当てはまらない場合も、もちろんあるわけで。

疑問文でも、肯定の答えが期待される時は、any でなく、some を使ったりします。

Would you like some milk in your tea?
「紅茶にミルクはいかがですか」

逆に、肯定文で any を使う時は、「どれでも構わないけど、どれか(ひとつ)」。数えられる名詞の前に付いて、単数扱いです。

anybody なら、「誰でも構わない誰か」。

Anybody can use the pool.
「誰でもプールを使える」

対して、some は、数えられない名詞も複数もあります。
somebody は、「誰かは分からない誰か」

Somebody told me.
「誰かが私に言った」

違いは、はっきりしてます。

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ヒポポタマスの発音

ガチャピンやムックの出身番組、『ひらけ!ポンキッキ』という朝の幼児向け番組で、「運の悪いヒポポタマス」という歌がありました。

あまりにも歌詞が悲惨すぎて、トラウマになった幼児がいたとかいなかったとか。この歌を朝から流した『ポンキッキ』の決断はすごかった・・・。

「パップラドンカルメ」と同じくらい、印象が強くて忘れられない歌です。



それはさておき。
この歌でヒポポタマス “hippopotamus” が「カバ」だと覚えたんですが。

英語のアクセントの位置がどこにあるか、パッと見、判断できません。

カタカナ読みだと、「タ」が強いでしょうか。
英語では [hìpəpɑ́təməs]。アクセントの位置は、2つめの「ポ」です。

複数形は2つあって、ひとつは -es を付けた hippopotamuses [hìpəpɑ́təməsəz]、もうひとつは hippopotami [hɪpəˈpɑt̮əmaɪ]。

発音記号は、あちこちの辞書から抜き出したので、スミマセン、形式がバラバラです。
hippopotami のほうは、カタカナだと、「ヒポポタマイ」。アクセントの位置は変わりません。

もっとも、話し言葉では hippo と略しちゃいます。
省略形だと、複数形も簡単。-s を付けて hippos です。

ちなみに、海にいるタコ( octopus )の複数形も、 octopusesoctopi(オクトパイ)なんですが、octopi のほうは辞書から消えつつあります。

octopi は、hypercorrection(過剰修正)の語。
「正しい文法にしようとして、やり過ぎて、かえって間違っている語」だそうです。

hippopotami も、やがて同じ道をたどったり・・・?

アクセントの位置が分かりづらいのは、refrigerator(冷蔵庫)などもそうですね。「リフリジレイタ」[rifrídʒərèitər] で、アクセントは refri の “i” の音。

これも、普通は fridge と短く省略します。

英語と日本語のアクセントの位置が違う単語は、いくつかあります。
「マクドナルド」も、英語は「マク」の後の「ド」にアクセント。

外国の人は「カラオケ」と言う時、過剰なまでに「オ」にアクセント付けるし、「スシ」は日本語だとどっちかっていうと「シ」の方が強いのに、英語の発音だと「ス」にアクセントが来るし。
なんだか不思議な感じです。

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indifferent は異ならない?

接頭辞 in- が付くと、反対の意味になったりします。
例を挙げれば、そりゃもう多数。

※本館サイトの indifferentはなぜ無関心?differentとindifferent で、追加&リライトしています。

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2021/02/10

ファジーなダル

dull は、どう訳していいか悩む単語のひとつです。

「鈍い」「さえない」「どんよりした」「だれた」「面白くない」 etc.
ものすごく抽象的な意味の形容詞です。

英英辞典をひいてみても、

“not clear or bright” とか、 “not sharp”“not active” など。〇〇ではない、という説明になってます。
とりあえず、あんまりパッとしない単語だというのは理解した😓

昔、「ファジー」fuzzy という言葉が流行ったことがあります。

「あいまいな、はっきりしない」という意味で、dull と似たところがあるものの、fuzzy のほうは「融通がきく」みたいに、いいニュアンスで使われてました。

0と1だけではなく、もっと柔軟に対応する『ファジー論理(fuzzy logic)』に乗っかったもののようです。

洗濯機やらなんやらのうたい文句に、やたらと「ファジー」がついてて。
まさに、曖昧さがスタイルって感じです。

いつの間にか、日本語のファジーは死語になってますが、英語としてはちゃんと現役。

もともと fuzzy は fuzz(けば、綿毛)から来ているので、「けばだった」の意味が、辞書では最初に載ってます。

日本語で「けば」というと、なんとなく負のイメージになってしまうけど、fuzzy は「短くて柔らかい髪や毛皮で覆われた」。

the baby's fuzzy head(赤ん坊の産毛の頭)のように言ったりします。

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ドリッピーとチャロ

今は昔の『家出のドリッピー』と『リトル・チャロ』。
『家出のドリッピー』は、「イングリッシュ・アドベンチャー」のリスニングCDで、聞き流し英語教材の走りですね。

ウリは、シドニィ・シェルダンのテキストと、オーソン・ウェルズの声。
お二方とも、すでに鬼籍に入られてます。

シドニィ・シェルダンの本は、ものすごくブームになって一世を風靡しました。

私も『ゲームの達人』を読んだんですが、実を言うと、あんまり面白さが分からず、スミマセンという感じ😓
でも、シェルダン原案の海外ドラマ『かわいい魔女ジニー』とか、日本でも放映していて好きでした。

オーソン・ウェルズのほうは、H.G.ウェルズの『宇宙戦争』のラジオ放送事件が語り草になってます。

オーソン・ウェルズがあまりにも臨場感たっぷりに、ラジオで『宇宙戦争』のニュース実況をしたものだから、ラジオを聴いていた人たちに本物のニュースと間違われ、「宇宙人が侵略してきた」とパニックになったというのは有名な話。

この教材、昭和のずっと昔からの超ロングセラーで、昔は、よく新聞の一面に大きく広告が載ってました。

『リトル・チャロ』はそこまで昔ではなく、NHKラジオとテレビでやっていた、英語ストーリーです。
かわいい子犬のチャロの物語。

『セサミストリート』もそうだけど、キャラはすごくいいのに、この手の英語番組が日本で今一つ人気が出ないのはなぜなんだろう😕

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gonna や wanna

初めて聞いた時は「ゴナ」やら「ワナ」やら、何のことやらという感じでした。

  • gonna=going to
  • wanna=want to / want a

特に洋楽で頻繁に耳にする、インフォーマルな短縮形です。
学校の授業では教えてもらわなかったので、結構長い間ナゾな言葉でした。

  • I'm gonna leave now.(もう行きます)

主語が we なら、we are gonna~ だし、he や she なら he [she]'s gonna~。
be動詞はそのまま付けます。

ただし、疑問形の時、be動詞の are は省略されるとのこと。主語が we や you の場合ですね。

  • What you gonna do?(どうするつもり?)

とはいえ、ネット上を調べてみると、are を省略してるものもあれば、“What are you gonna do?” と省略されていないものもありました。

もともとがくだけた口語なので、きっちりした文法的な決まりはないのかもしれません。

さらに “Whatcha gonna do?” なんて、もっとくだけた表現もあります。
これは、What are you going to do? の略。

一方、wanna も

  • I wanna go home.(家に帰りたい)

のように言ったり、疑問形だと、“You wanna go home?” のように Do が省略されます。
もっとも、you が主語なら、それも省略して、“Wanna go home?” でもOK。

でも、He [She] wanna~ とは言わないとか。
主語が He や She だと、want to ではなく、wants to になるので、NGのようです。

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地球外生命体を英語で言う

昔『E.T.』という映画がありました。原題は The Extra-Terrestrial

extraterrestrial は「地球外の」という形容詞。映画タイトルは、the が付いて名詞になったパターンです。
一般的には、extraterrestrial beings/life で「地球外生命体」。

余談ですが、extraterrestrial と extraterritorial(治外法権の)は、もはや間違い探しのレベルでスペルが似ている単語です。

地球外生命体には、他の言い方もあります。たとえば、E.B.E.
これは、Extraterrestrial Biological Entity(地球外生物的存在)の頭文字を取った three-letter abbreviation(3文字略語)です。

E.T. よりさらに回りくどい単語を使ってますが、意味は同じ。

映画タイトルで考えると、地球外生命体の代表格は『エイリアン』でしょうか。
alien は、a creature from another world(別世界の生物)。また、alien には「外国人」の意味もあります。

sting の Englishman In New York の以下の歌詞は有名ですね。

“I'm a legal alien”(自分は合法的な外国人だ)



alien は、法律上の公式な言い方です。
とはいえ、映画のイメージが強すぎるせいか分からないですが、alien は「よそ者」というニュアンスになるので、外国人に対して使うのは避けたほうがよいとか。

日本語でも、「外人」と言う表現がよろしくないのと同じですね。

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2021/02/09

お呼びじゃない

「クビを突っ込むな」「よけいなお世話」というように、相手を拒絶する場合は、

“That’s none of your business.”

が一般的ですね。
「あなたには関係ない」「お呼びじゃない」というニュアンスの言い回しは他にもいくつかあり。

“You’re not welcome here.”
「お呼びじゃない」

welcome は「ようこそ」という挨拶的な間投詞の他、「~を歓迎する」という動詞だったり、「歓迎された」という形容詞だったりもします。

お礼を言われた時の返しの言葉として定番の、“You're welcome.”(どういたしまして)は形容詞の用法です。

not を付けて、not welcome と言われると、なかなかキツイものがあります😓

“Thanks for nothing.”

これは、何もないものに対して、お礼を言う皮肉です。
何かしてもらったわけじゃないのに、当てこすりで「ありがとう」と。

『探偵マイク・ハマー』という昔の映画で、初めてその台詞を聞いたんですが、その時のシチュエーションは、手助けをしようとする友人に、自分一人で片づけるから手出しするな、というニュアンスでした。

なので、日本語の翻訳も「何もしてないくせに」みたいな皮肉ではなく、「よけいなお世話だ」になってました。

気持ちは有難いけど、手出し無用、という相手のことを気遣ったゆえの拒絶。
同じ台詞でも、状況によって、込められた意味は違ってきますね。

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2021/02/07

青いバナナは食べられない?

未熟なことを表す色といえば、やっぱり青。

この「青」っていう表現は微妙で、日本語では blue というよりむしろ green の場合が多いですね。
信号機は青じゃなくて緑だろう、っていう主張は、昔から繰り広げられていて、この先も永遠に続いていくことでしょう。

そういえば、「青い春」と書いて「青春」と読むあれはもう、死語なんですかね。
近年めっきり聞かなくなった言葉のひとつかと。

※この記事は、本館サイトの 「green bananaって?色を使った英語イディオム」 でリライトしました。

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