dull は、どう訳していいか悩む単語のひとつです。
「鈍い」「さえない」「どんよりした」「だれた」「面白くない」 etc.
ものすごく抽象的な意味の形容詞です。
英英辞典をひいてみても、
“not clear or bright” とか、 “not sharp”、“not active” など。〇〇ではない、という説明になってます。
とりあえず、あんまりパッとしない単語だというのは理解した😓
昔、「ファジー」fuzzy という言葉が流行ったことがあります。
「あいまいな、はっきりしない」という意味で、dull と似たところがあるものの、fuzzy のほうは「融通がきく」みたいに、いいニュアンスで使われてました。
0と1だけではなく、もっと柔軟に対応する『ファジー論理(fuzzy logic)』に乗っかったもののようです。
洗濯機やらなんやらのうたい文句に、やたらと「ファジー」がついてて。
まさに、曖昧さがスタイルって感じです。
いつの間にか、日本語のファジーは死語になってますが、英語としてはちゃんと現役。
もともと fuzzy は fuzz(けば、綿毛)から来ているので、「けばだった」の意味が、辞書では最初に載ってます。
日本語で「けば」というと、なんとなく負のイメージになってしまうけど、fuzzy は「短くて柔らかい髪や毛皮で覆われた」。
the baby's fuzzy head(赤ん坊の産毛の頭)のように言ったりします。