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2021/02/10

ファジーなダル

dull は、どう訳していいか悩む単語のひとつです。

「鈍い」「さえない」「どんよりした」「だれた」「面白くない」 etc.
ものすごく抽象的な意味の形容詞です。

英英辞典をひいてみても、

“not clear or bright” とか、 “not sharp”“not active” など。〇〇ではない、という説明になってます。
とりあえず、あんまりパッとしない単語だというのは理解した😓

昔、「ファジー」fuzzy という言葉が流行ったことがあります。

「あいまいな、はっきりしない」という意味で、dull と似たところがあるものの、fuzzy のほうは「融通がきく」みたいに、いいニュアンスで使われてました。

0と1だけではなく、もっと柔軟に対応する『ファジー論理(fuzzy logic)』に乗っかったもののようです。

洗濯機やらなんやらのうたい文句に、やたらと「ファジー」がついてて。
まさに、曖昧さがスタイルって感じです。

いつの間にか、日本語のファジーは死語になってますが、英語としてはちゃんと現役。

もともと fuzzy は fuzz(けば、綿毛)から来ているので、「けばだった」の意味が、辞書では最初に載ってます。

日本語で「けば」というと、なんとなく負のイメージになってしまうけど、fuzzy は「短くて柔らかい髪や毛皮で覆われた」。

the baby's fuzzy head(赤ん坊の産毛の頭)のように言ったりします。

イングリッシュパーラー - 英語とTOEICとサステナブルなハッピーライフ