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2021/08/31

sheer delightとshear delight

英語の同音異義語のシャレといえば、『不思議の国のアリス』が有名ですが、同音異義語はキャッチフレーズとかお店の名前とかでもよく使われてます。
インパクトがあって覚えやすいし、広告宣伝に最適なのかも。

sheer delight は「この上ない喜び」で、sheer の意味は「完全な」「純粋な」。
発音は、[ʃíər] です。

They leapt up, laughing and waving in sheer delight.
「彼らは飛び跳ねて笑いながら手を振った。この上なく喜んで」

ところで、『スヌーピー』(正しくは、Peanuts ですが)のマンガに、サリーがこんなジョークを言ってます。

That would be shear delight.

直訳すると、「それは、せん断の喜びです」。
shear は「(羊毛・植木・髪などを切る)はさみ」「せん断」。これまた、発音は [ʃíər]。

ジョークのくだりは、「父が理髪師なので、自分も美容師になろうと決めた。それは shear delight だ」と。

美容師さんが使うはさみは、shear。sheer delight と掛けたシャレだけど、そのまま訳しても伝わりません。

谷川俊太郎先生の翻訳では、この shear delight は「頭のいい話だ」となってます。
頭髪と関連して、「頭」という言葉選び。さすがですね。

Shear Delight で検索したら、そういう名前の美容院やエステティックサロンがずらずら~と出てきてびっくりしました。成程…。

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2021/08/29

be on のいろいろ

よく知られている簡単な単語ほど、いろいろな使い方があって、そのバリエーションの多さに泣けてきます。

たとえば、“be on”。
be on to や、be on forbe on atbe on about などはイディオムになってるし、be on+名詞 の使い方もあったり。

ここでは、他の動詞や名詞を伴わない副詞(または形容詞)の、be on に限定して見てみます。

on の意味は色々ありますが、ざっくり(無理矢理)分けると、

  • 【接触】(乗って、身に着けて)
  • 【進行・継続】(続けて、行われて、予定通りで)
  • 【従事】(従事して、出番で)

Make sure the lid is on.
「蓋がしてあることを確認しなさい」
The lights were all on.
「ライトはすべて点いていた」

「ライトが行われている」という日本語は変なので、訳す時にはちょっと工夫が必要ですが、「点灯している」というイメージはつかめるんじゃないでしょうか。
電源をオンにする、なんて言葉はよく使うし。

また、【進行・継続】は現在のことだけでなく、未来のことも言い、その場合は「(起こる)予定で」「予定通りで」

We're still on for today.
「今日は予定通りです」
Is tonight's rally still on?
「今夜の集会は予定通り?」

【従事】の意味では、
You're on immediately.
「すぐ出番ですよ」
All right, we're on.
「さあ、始めよう」

ただ、be on だけでは、どの意味かまったく分かりません。実際の会話では、前後関係があってこそで、状況次第です。

他にも、細かく言えば、【好調】(調子がいい)や、【賛成】(賛成で、乗り気で)といったニュアンスでも使われます。日本語の「乗って(ノッて)」と同じですね。

最後に、“You're on.” というフレーズについて。

これは「(その賭け・挑戦に)乗った」や「承知した」と同意を示す言葉ですが、起源はごく最近だとか。

1998~1999年にアメリカの「ニコロデオン」が放映してたTV番組で、司会者と一緒に2人の子供が大人に悪戯をしかける「ドッキリ」系の番組だったようです。

ドッキリが成功する直前に出て行って、みんなで “You're on.” と叫びます。

これが子供たちの間で流行って、誰かに挑戦された際に「乗った」の意味で “You're on.” と言うようになったそうです。

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2021/08/25

facepalmよ永遠に

facepalm という語は、face(顔)と palm(掌)がくっついたインターネットミームです。
ショックを受けたり、恥ずかしかったり、いらついた時などに、顔に手を置く仕草のことを言います。

この仕草自体はずっと昔からあったのに、言葉ができてからまだ20年ちょっと。
Wikipedia によれば、この語が最初に使われたのは、1996年、Googleグループの中でだとか。

facepalm は、名詞や動詞、はたまた感嘆詞としても使われます。
Christie facepalmed.
「クリスティーは顔を手で覆った」
I fell over right outside the restaurant—facepalm!
「レストランのすぐ外で転んじゃった、恥ずかしい!」

Merriam(だけ?)には、形容詞としての用例も載ってました。
There's a kind of facepalm moment...
「手で顔を覆いたくなるような瞬間がある」

歴史の浅い言葉なので、このまま定着するのか、やがて死語として廃れてしまうのか。
数年前に調べた時より、たくさん検索でヒットするようになった気がするけど、どうなんでしょう。

私がこの語を知ったのは、Smoshの動画から。最後の最後に出てきます。

double facepalm は「両手で顔を覆うこと」とありましたが、こんなふうに2人の場合も double facepalm なのかも。




ちなみに、動画のオチが映画『シックス・センス』。
最後のスタッフロールの M. Night Shyamalan(M・ナイト・シャマラン)の嵐には爆笑しました。シャマランさんは、『シックス・センス』の監督です。

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2021/08/22

on the headとin the headとone's head

手で何かをする、という時の with one's hand については、前回 少し取り上げました。

「with+体の部位」は、with one's hand のように、所有格が付くことがほとんどで、with the hand や with hands はほぼ見つかりません。

ただ、前置詞や体の部位によっては、the の場合もあります。
The ball hit him on the head.
「ボールが頭にぶつかった」

“The ball hit him on his head.” とは言いません。
また、主語は無機物の場合だけでなく、人でも同じく。
I hit him on the head.
「私は彼の頭を叩いた」

“I hit his head.” は間違いではないけど、実際あまり使われない言い回しです。

ちなみに、“hit 人 on the head” も “hit 人 in the head” もどちらもありますが、on のほうが一般的。

in の場合、特に、表面だけでなく内部まで突き抜けて行くような場合に使われます。痛みだったり影響だったりが大きいときに、in。
Those horrible words hit me in the head.
「あのひどい言葉にはガーンとなった」

上記の例文が、アルクの英辞郎に載っていました。
ただ、on を使うか in を使うか、明確な区別はないようです。

ところで、on や in は、with と違って、on one's head や in one's head のように所有格が付く場合もあります。
I have a hat on my head.
「私は頭に帽子をかぶっている」

どういう時に「on the+体の部位」で、どういう時に「on one's+体の部位」なのか。

調べても分からなかったのですが、目的語の体の部位の場合、the になるのじゃないかな、と。

hit him on the head なら、「頭」は「彼」の体の部位です。
でも、「頭」は「帽子」の一部ではありません。

また、on one's head は、「頭を下につけて(逆立ちして)」「自分の責任で」といったイディオムとしても使われます。

一方、in one's head は「頭の中で/に」。身体的な「頭」という部位でなく、「暗記して」「想像して」のような使い方が多いですね。

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2021/08/21

aと無冠詞複数形はほぼ同じ?

名詞の冠詞は悩みどころのひとつです。

a は、単数可算名詞に付けるというのが大原則。そして、特定されていないものを言うときに使います。
A dog makes a good pet.(犬はよいペットになる)

不特定の犬について言う場合は、a dog。「一般的に犬というものは」「どの犬でも」という含みです。


無冠詞でも、意味合いは a と同じです。ただ、名詞は複数加算名詞
Dogs make good pets.(犬はよいペットになる)

“Almost all dogs make good pets.”(ほとんどすべての犬はよいペットになる)と同じことを言ってます。

また、可算名詞だけでなく、不可算名詞でもOK
Coffee contains caffeine.(コーヒーはカフェインを含む)

不可算名詞の時も考え方は同じで、特定のものでない場合には無冠詞です。
「コーヒー(というもの)が好きです」なども、“I like coffee.”。


the は、単数の加算名詞にも、複数の可算名詞にも、不可算名詞にも付いて、守備範囲が広すぎてややこしいので、ここでは簡単に。
ぶっちゃけ、上で述べた a と 無冠詞以外が、the です。特定のものや限定的なものを言う場合が the。
I drank some coffee and some milk. The coffee was hot.
「コーヒーにミルクを入れて飲んだ。コーヒーは熱かった」

coffee は不可算名詞なので、「いくらか」「いくつか」と言いたければ、some。「私が飲んだコーヒー」なので、 the coffee と the が付きます。

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2021/08/20

9は不吉な数字?

日本で不吉な数字といえば、「4」と「9」。
4は「死」、9は「苦」という発音からの連想で、4のほうは中国でも同じようです。

9は、もしかして日本だけ?
色々調べても、9を忌避することに対して、「日本では」と書かれてます。

iPhone8の後続が、iPhone9ではなくiPhoneX(10)だったり、Windows8の次が、Windows9ではなくWindows10だったりしたのは、イメージ一新のためとか言われてます。

どちらも9だったので、9にまつわるジョークのようなオカルトのような噂もいろいろ囁かれました。

でも実際のところ、アメリカでは9を不吉な数字ではないので、9を避ける理由はありません。

ただ、『ナインスゲート』と言う映画もあったし、A cat has nine lives.(猫は9つの命を持つ)と言われたり、9という数字は結構あちこちに出てきます。

A stitch in time saves nine.
「時間内に1針縫えば、9針の手間が省ける」

これは、今すぐに問題を解決しておけば、問題が大きくなるのを止められる、という意味。

英国のロックダウンに際して、ボリス・ジョンソン首相がスピーチでこのフレーズを述べた時、"a stitch in time saves nine" のネット検索数が一気に跳ね上がったとか。

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2021/08/18

レイトティーン・ブギ

昭和時代、『ハイティーン・ブギ』というマンガ原作の映画がありました。
英語タイトル(?)は、Highteen Boogie。

boogie は英語で、音楽の「ブギウギ」。他に「出て行く」という意味や、他にもいくつか、あまりよろしくない意味のスラングが豊富です。

映画『ハロウィン』に出てくる殺人鬼「ブギーマン」は、boogeyman ですが、一般名詞としてのブギーマンは「子供をさらう小鬼(幽霊)」のことで、boogeyman の他、boogiemanbogeyman 等、表記が色々あります。

問題は、highteen という語。
調べてみても、highteen という英単語は見つかりませんでした。

high teen と二語になった表記はあったけど、high teen の “high” は、high school の略だったり、「ハイになった」という意味だったり。
日本語の「ハイティーン」の意味ではなさそうです。

ただ、「18、19くらいの数」の意味で使われることはあるようです。気温や価格などを言う時、主に複数形で使われるとか。

Temperatures will be in the high teens.
「気温は18度前後になるでしょう」

日本語での「ハイティーン」「ローティーン」は、英語では late teenearly teen

in one's late teens は「18~19歳くらいに」。ハイフンでつなげば、late-teen(ハイティーンの)という形容詞。

年齢は、ハイ・アンド・ローではなく、レイト・アンド・アーリーってことでしょうか。
日本語の「ハイ・ミス」も和製英語で、英語では spinster です。

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2021/08/17

by handとwith one's hand

「~で(を使って)…する」のように、方法や手段を表す前置詞としては、by や with がよく使われます。
I go to work by bus.
「私はバスで通勤する」
I cut down the tree with an ax.
「私は斧で木を切り倒した」

移動や会話などの手段なら、by。道具として用いたり、体の部位で何かをする場合は、with。
ちなみに、with~ は、by -ing ~ と動名詞を使った形に置き換えられたりします。
I cut down the tree by using an ax.

体の部位の場合は、ちょっと厄介かもしれません。
She pointed to a spot on the map with her finger.
「彼女は地図の一地点を指し示した」

↑これならまだいいんですが、特にややこしいのが、hand。
This rug was made by hand.
「この絨毯は手作りだ」

by hand は、「ハンドメイドで」「手作りで」。機械ではなく、人が作るという意味で使われますね。
was made by hand は、is handmade(手製の)という形容詞にしても同じです。


手で「作る」という時は、by hand。でも、手で「触る」とかなら、with one's hand(s)。
I touched his shoulder with my hand.
「手で彼の肩に触れた」

実際はあまり with one's hand(s) って使わない気がします。
わざわざ「手で」と言わなくても、たいてい「手で触れる」だろうし。もっとも、特殊なシチュエーションもあるけども。

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2021/08/15

ギミアブレイク

昔、日本で『ギミア・ぶれいく』というテレビ番組が流行りました。本家アメリカでも、『Gimme a Break!』というテレビシリーズがあったとか。

gimme=give me。
“Give me a break.” はフレーズとして有名なので、“GMAB!” と頭文字を取って使われたりもします。

“Give me a break!” は文字通り訳せば「休憩をくれ」ですが、話し言葉で感嘆詞っぽいイディオムとして使われることが多いです。

①特に、GMAB と言う時などは、「信じられない!」「嘘だよね!?」といったニュアンス。

Come on, GMAB!
「おいおい、嘘だろ!」
You say a gorilla is loose in the city? Gimme a break!
「ゴリラが街へ逃げたって?信じられるか!」

②他に、「もう、うんざりだ」「ほっといてくれ」という、煩わしい気持ちを表したり。

I don't like that. Give me a break!
「それは好きじゃない。もう十分だ!」

③また、「大目に見て」「チャンスをくれ」のような、許容を求めるニュアンスの場合もあります。

I'm sorry! I'll do better! Give me a break!
「すみません!もっとうまくやります!チャンスをください!」

③の場合は、目的語が me でなくても、give 人 a break で使えますね。

Give the lad a break—it's only his second day on the job.
「大目に見てやれ。まだ彼は、仕事が二日目なんだ」

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2021/08/14

下が好きな人々

日本語で「袖の下」という言葉がありますが、これは「賄賂」の隠語。

着物だと、ゆるりとしてて、物を隠しやすいので、袂に金銭やらを隠して渡すのに都合がよかったことでしょう。
でも洋服の袖はきっちり締まってるため、西洋人にとって「袖の下」はピンと来ないのではないかと。

英語では、似た言葉として under the table(こっそりと)があります。
袖の下ではなく、テーブルの下。

特に、「袖の下」と同様、お金の不正取引(賄賂)の意味で使うことが多いようです。
また、「酔いつぶれて」の意味でも使われます。

They paid her under the table so as to avoid taxes.
「課税を逃れるために彼女に袖の下を渡した」
He was under the table by midnight.
「彼は真夜中までに酔いつぶれた」

ちなみに、avoid tax は「(合法的な手段で)税金を逃れる」「節税する」、evade tax は「(違法な手段で)脱税する」。
tax avoidance(租税回避)と tax evasion(脱税)は、まったく別物として定義されます。

でも、袖の下で avoid tax したら、もう合法だと胸を張れないんじゃなかろうか。


ところで、手紙で相手の名前の後に敬意を表すために添える「机下(きか)」という言葉があります。
一般的にはもう使わなくなりましたが、今も医療関係の紹介状などで、「〇〇先生 御机下」のように使われるとか。

机の上に置くほどではないので、机の下にでも置いてください、というへりくだったニュアンスです。

机(テーブル)の下は、フシギな世界。

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2021/08/11

アイキャンディーとアイキャッチ

アイキャンディーという言葉を初めて聞いた時、私は目玉型のキャンディーかと思いました。
某鬼太郎のお父さんみたいな。

実際、英語の eye candy は、スラングで「ビジュアル的に目を楽しませたり興味をひいたりするもの」のこと。
日本語の「目の保養」にちょっと似てるかも?

He wanted to put some eye candy on their web site.
「彼はウェブサイトに何か目を引くものを入れたかった」

ただ、eye candy は、目は楽しませてくれるけど中身はない、といったニュアンスもあったりするので、使う時は気を付けたほうがよさそうです。

Most television fare is just eye candy.
「たいていのテレビ番組は、ただのアイキャンディーだ」

この fare は、あまり馴染みのない使い方かもしれませんが、特にエンターテイメントとしての「放映作品」「番組内容」の意味です。

アイキャンディーとどことなく似てる、「アイキャッチ」。
これは日本語で、よくテレビ番組でCMに入る前に流れるイメージのこと。

eye-catch(あるいは、eyecatch)という一般名詞は、アルクの英辞郎にはスラングとして載ってたけど、日本語の「アイキャッチ」の意味では通じなさそうな気がする…。

ただし、「人目をひく」という意味で eye-catching という形容詞はあります。
eye-catcher(アイキャッチャー、人目をひくもの)という名詞も、ちゃんと英語です。

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2021/08/09

英語の接尾辞イアのいろいろ

名詞の後によく付いてる “-ia”。

Ethiopia(エチオピア)、Romania(ルーマニア)、Algeria(アルジェリア)、Liberia(リベリア)などなど、-ia が付く地名(国名)は多いです。

また、植物だと zinnia(百日草)とか。

他によくあるのが、病名。
カタカナ読みで通じるものだけでも、パラノイア( paranoia )、アムネシア( amnesia )、ヒステリー( hysteria )など多数。
日本語だと「ヒステリー」ですが、読みはヒステリアです。

精神系の病状だけではなく、malaria(マラリア)や anemia(貧血)なんてのもあります。

ただ、海外旅行のお供ともいうべき(?)「下痢」はというと…。ダイアリアという発音なのに、スペルは diarrhea で -ia じゃないという。

集合的な名詞では、media(メディア)、academia(アカデミア)、bacteria(バクテリア)とか。

英語の接尾辞としての -ia は、病状の名前や集合名詞になります。

たとえば、 hypoxia(低酸素症)は、hypo-(under の意味の接頭辞)+ oxygen(酸素)+ -ia(病状の意味の接尾辞)。

militaria(ミリタリア:歴史的な軍事関連物)なら、military(軍隊)+ -ia(集合的なものを意味する接尾辞)。

また、アメリカのアイオワ州(Iowa)の略語も、Ia.。
Ia という略語については、他にも山ほど例があるので、ここでは割愛します。

イアって、いろいろな言葉に使われてるのは、語感がいいんでしょうかね。

ちなみに、個人的に一番初めに頭に浮かんだのは、“Ia, Ia, Hastur.”(イア、イア、ハスター)でした。


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2021/08/08

Wallyを探せ

かつて一世を風靡した『ウォーリーをさがせ!』には、怖い都市伝説があります。

ウォーリーのモデルは、実在した精神異常の殺人犯だという説が有名。

英語の元タイトルは、Where's Wally? ですが、北米版では名前が Waldo(ウォルド)になっていて Where's Waldo?

Wikipedia いわく、国によって名前が変更され、フランス版は Charlie(シャルリ)、ドイツ版は Walter(ワルター)だとか。

wallyイギリスのスラングで「まぬけ」「ばか」の意味。
発音は、[wάli] (ウォリー)も、 [wéili] (ウェイリー)もあり。特に、 [wéili] と発音する場合は「素晴らしい」「丈夫な」の意味もありますが、これは古語。

Oxford によると、Wally という名は、多分 Walter の短縮形とのこと。
一文字分しか短くなってないけど…。愛称ってことかな。

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2021/08/04

ワイルドシングって何

wild thing(s) は、映画やら音楽やらのタイトルだったり、ブランド名だったり、ヨガのポーズだったり、千差万別色々なシーンで聞く言葉です。

普通に考えると、意味は「荒っぽい物事」「野生の物」。

ただ、スラングで「乱交」という意味もあります。映画の『ワイルドシングス』( Wild Things )は、そういったストーリーでした。

do the wild thing で「乱交する」。

I saw you about to do the wild thing with some stranger.
「きみが、どこかの知らない奴と今にもヤろうとしているのを見た」

some +単数名詞は、「何らかの」「どこかの」。知られていない、特定されない「人」「場所」「物」「時間」などを言うのに使われます。

一方で『吐きだめのヒーロー』( Wild Thing )という映画もあり、こちらはカッコイイ野性児のアクションもの。

映画『メジャーリーグ』( Major League )で流れた曲『Wild Thing』も流行りましたね。

この曲、色々な方がカバーされてて、バージョンがいくつもあります。曲の日本語タイトルが『恋はワイルドシング』なのが、何気に驚いた…。


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2021/08/03

let's sayをレッツセイ

“let's” は、ご存知の通り、「~しましょう」。's = us です。

let's say~ は、直訳だと「~と言いましょう」でも、色々な含みがあります。
提案だったり、仮定だったり、判断だったり、推測だったり。そこら辺は、日本語でも同じですね。

仮定のニュアンスの場合は、「たとえば~としましょう」「仮に~とすれば」。

Say/Let's say (that) the journey takes three hours, then you'd be there by two o'clock.
「仮に道のり3時間なら、2時までに着くでしょう」

Cambridge の例文ですが、これは分かりやすく、let's say が if の意味。
Let's がなくて、Say~ だけだったりもします。

また、let's say が文の間に来ることもあります。

I'd sell you the car for, let's say, $2,000.
「車を売ろう。そうだな、2,000ドルで」
Try and finish the work by, let's say, Friday.
「その仕事をやり終えてみろ。そうだな、金曜日までに」

これは、例を挙げて提案する感じ。
この言い方は、let's see や let me see とちょっと似てるかも。

他にも、『Xファイル』にこんな台詞がありました。

Let's just say I'm in a position to know quite a lot of things.
「私は、とても多くのことを知る立場にある、というところかな」

let's just say と just が付くと、これまた微妙に違って、「~とだけ言っておこう」というニュアンスになります。
詳しくは言えない(言いたくない)時に重宝する、なんだかカッコイイ言い回しです。

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2021/08/01

ムックあれこれ

よく書籍で mook(ムック)というのがあります。
これは book(本)と magazine(雑誌)の中間を表す合成語だとか。日本でしか通じない造語のようです。

book の意味も含んでるなら、「ムック本」と「本」を付けるのは重複のような気もするけど、細かいことは置いときましょう。

日本語の「ムック」とは違う mook という単語は、実は英語にもあります。
発音は [muːk] で、「ムーク」という感じ。「愚かな奴」「卑劣な奴」というスラングです。

mook という語の起源ははっきりしませんが、イギリス英語のスラング moke から来ているのではないかと言われてます。

moke は「ロバ」や「ばかな奴」の意味。
発音は [móuk]「モウク」。moke という語は、19世紀初めにイギリスで使われたそうです。こちらの起源も不明。

ちなみに、ガチャピンとムックの「ムック」のスペルは、公式サイトによれば、Mukku
決して、「卑劣な奴」ではありません。

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