singular they(単数形の they)というものがあります。
男性か女性か分からない場合、代名詞を he か she かで迷ってしまいます。
そんな時は、he or she と言うのが正式な文法ですが、日常の話し言葉では堅苦しいため、代わりに they を使うというのが singular they。
昨今、性別についてはノンバイナリーも尊重されてるので、そういう人を言う時、あえて they と言ったり。
目的格も同様で、him/her の代わりに them、所有格も、their になります。
singular they は、文法的には誤りとして色々議論されたものの、口語としてその用法を認められたようです。
This is my friend, Jay. They are a talented artist.
「こちらは私の友人のジェイです。この人は才能ある芸術家です」
単数の they でも、動詞は they is とならずに、they are。
そのくせ、they are a~ と “a” が付いているところがミソです。
また、こんな場合にも、複数名詞+ are a~ となったりします。
They're a perfect match.
「彼らは完璧な組み合わせだ」
The napkins were a nice match for the tablecloth.
「ナプキンはテーブルクロスとよく合っていた」
match は「他の何かとぴったり合わさるもの」という意味の時は、たいてい a match と単数形。
combination(組み合わせ)も、これと似てますね。
High debt and low earnings are a lethal combination.
「多額の負債と低所得は致命的な取り合わせだ」
無冠詞ならともかく、主語が複数なのに a が付くのは、なんだか不思議な感じです。