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2021/08/29

be on のいろいろ

よく知られている簡単な単語ほど、いろいろな使い方があって、そのバリエーションの多さに泣けてきます。

たとえば、“be on”。
be on to や、be on forbe on atbe on about などはイディオムになってるし、be on+名詞 の使い方もあったり。

ここでは、他の動詞や名詞を伴わない副詞(または形容詞)の、be on に限定して見てみます。

on の意味は色々ありますが、ざっくり(無理矢理)分けると、

  • 【接触】(乗って、身に着けて)
  • 【進行・継続】(続けて、行われて、予定通りで)
  • 【従事】(従事して、出番で)

Make sure the lid is on.
「蓋がしてあることを確認しなさい」
The lights were all on.
「ライトはすべて点いていた」

「ライトが行われている」という日本語は変なので、訳す時にはちょっと工夫が必要ですが、「点灯している」というイメージはつかめるんじゃないでしょうか。
電源をオンにする、なんて言葉はよく使うし。

また、【進行・継続】は現在のことだけでなく、未来のことも言い、その場合は「(起こる)予定で」「予定通りで」

We're still on for today.
「今日は予定通りです」
Is tonight's rally still on?
「今夜の集会は予定通り?」

【従事】の意味では、
You're on immediately.
「すぐ出番ですよ」
All right, we're on.
「さあ、始めよう」

ただ、be on だけでは、どの意味かまったく分かりません。実際の会話では、前後関係があってこそで、状況次第です。

他にも、細かく言えば、【好調】(調子がいい)や、【賛成】(賛成で、乗り気で)といったニュアンスでも使われます。日本語の「乗って(ノッて)」と同じですね。

最後に、“You're on.” というフレーズについて。

これは「(その賭け・挑戦に)乗った」や「承知した」と同意を示す言葉ですが、起源はごく最近だとか。

1998~1999年にアメリカの「ニコロデオン」が放映してたTV番組で、司会者と一緒に2人の子供が大人に悪戯をしかける「ドッキリ」系の番組だったようです。

ドッキリが成功する直前に出て行って、みんなで “You're on.” と叫びます。

これが子供たちの間で流行って、誰かに挑戦された際に「乗った」の意味で “You're on.” と言うようになったそうです。

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