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2021/08/22

on the headとin the headとone's head

手で何かをする、という時の with one's hand については、前回 少し取り上げました。

「with+体の部位」は、with one's hand のように、所有格が付くことがほとんどで、with the hand や with hands はほぼ見つかりません。

ただ、前置詞や体の部位によっては、the の場合もあります。
The ball hit him on the head.
「ボールが頭にぶつかった」

“The ball hit him on his head.” とは言いません。
また、主語は無機物の場合だけでなく、人でも同じく。
I hit him on the head.
「私は彼の頭を叩いた」

“I hit his head.” は間違いではないけど、実際あまり使われない言い回しです。

ちなみに、“hit 人 on the head” も “hit 人 in the head” もどちらもありますが、on のほうが一般的。

in の場合、特に、表面だけでなく内部まで突き抜けて行くような場合に使われます。痛みだったり影響だったりが大きいときに、in。
Those horrible words hit me in the head.
「あのひどい言葉にはガーンとなった」

上記の例文が、アルクの英辞郎に載っていました。
ただ、on を使うか in を使うか、明確な区別はないようです。

ところで、on や in は、with と違って、on one's head や in one's head のように所有格が付く場合もあります。
I have a hat on my head.
「私は頭に帽子をかぶっている」

どういう時に「on the+体の部位」で、どういう時に「on one's+体の部位」なのか。

調べても分からなかったのですが、目的語の体の部位の場合、the になるのじゃないかな、と。

hit him on the head なら、「頭」は「彼」の体の部位です。
でも、「頭」は「帽子」の一部ではありません。

また、on one's head は、「頭を下につけて(逆立ちして)」「自分の責任で」といったイディオムとしても使われます。

一方、in one's head は「頭の中で/に」。身体的な「頭」という部位でなく、「暗記して」「想像して」のような使い方が多いですね。

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