元々ある作品のスタイルに、ユーモアや誇張や皮肉などを加えて模倣したものを、日本語では「パロディ」と呼びますね。
パロディは parody というれっきとした英語…なのですが、英語では、日本語の「パロディ」の意味で、spoof がよく使われてます。
parody と spoof は同じと思われがちですが、実際は異なるものだそうです。
parody は、特定の作品や作者の模倣で、元になっている作品が何か明確に分かるもの。害にならないユーモアです。時に、著作権やらなんやら絡んだり、色々と厄介そう。
spoof は、特定の作品や作者に限定されず、ゆるく真似たもの。茶化したり、皮肉る場合もあります。
parody は、spoof という大きなくくりの内の一部。
なので、一般的には、spoof と言った方が無難でしょう。
ただ、昨今インターネットで「スプーフィング( spoofing )」という「なりすまし行為」が横行して、spoof という単語自体悪いイメージがついてしまったのかも。
本来の意味は、「(ふざけて)だます」「模倣して茶化す」といったニュアンスです。
こちらは、笑えるけど怖いヒッチコック監督の『鳥』 The Birds のスプーフ。