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2021/02/28

「連絡します」の英語

日常的によく使う言葉ほど、どう言えばいいのかかえって悩んだりします。


  • I’ll be in touch.
    「連絡します」


“in touch” は、よく使う簡単な言い回しです。

あとに with を付けることもできますが、連絡を取るのが今会話してる相手なら、わざわざ with you と言う必要もありません。

ニュージーランドから帰国するとき、みんなで “Be in touch.” と言い交わして別れました。

touch は、物理的な「接触」以外にも色々な意味があります。「人と連絡が取れていること」というのも touch。

いついつ連絡するという明確な約束ではないけど、「また連絡するね」という軽いニュアンス

メールアドレスや連絡先を聞いても、帰国後、実際に何人と連絡取るかといったら、そのうちのほんの数人じゃないでしょうか。

日常生活に戻ると、なかなか連絡も取りづらくなります。

それでも。

“Be in touch.”

「あなたと縁をつないでいたい」という気持ちは、そのフレーズで伝えられます。

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warmとhotはどう違う?

日本の夏は湿度が高いため、muggy(蒸し暑い)です。

muggy の定義は、warm and extremely humid (暖かく、非常に湿度が高い)。

日本語と同じく、warm は「温かい・暖かい」、hot も「暑い・熱い」のどちらも言えます。

どのくらいから warm でなく hot になるのかは、感覚的な問題ですね。

higher than normal or desirable(通常より高い、あるいは望ましい状態より高い)場合が hot だそうですが、normal や desirable というのがまた曖昧😓


以前は、日本でも「不快指数( discomfort index )」という言葉を天気予報でチラホラ耳にしたものの、最近は夏でもあまり聞かなくなったような。

「不快指数」は蒸し暑さを表した指数で、アメリカで考案されたものだそうです。
気温と湿度を計算式に当てはめて、数値を出すとか。


ところで、warm の発音は「ウォーム」、worm(虫) の発音は「ワーム」。
つづりのアルファベットと発音が逆になっていて、紛らわしいのでご注意を。

ちなみに、worm という語を検索する時は、画像オフにしておいたほうがいいです。でないと、衝撃的な画像を目にしてしまいます😱

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2021/02/27

「写る」の英語

go や put や make や do などは、万能の動詞って感じがします。
前置詞や副詞を付け足すだけで、たいていの動詞に代用できるんじゃなかろうか😕

ワーホリでニュージーランドにいた頃。

バイト先のTシャツショップは、お客さんが選んだ絵柄をその場でTシャツにプリントするというサービスをとってました。

絵柄は数十種類あり、Tシャツの色やサイズも、白・黒・紺などいくつかの種類から選べます。

ただ、絵柄とTシャツの色のマッチングが微妙で。
Tシャツの色が白ならいいけど、黒のシャツに黒っぽい絵柄は写りません。


  • This picture doesn't go on a black shirt.
    「この絵は、黒いシャツには写りませんよ」


一緒に店番をしていたキウイの女性は、よくそう言ってお客さんに断ってました。

白より黒や紺のTシャツ選ぶ人の方が、圧倒的に多かったです。
絵柄をプリントするには最適だけど、実際に着るとなると、白だと汚れやすいし。

私も、この店で紺のTシャツにプリントしてもらいました。
数回洗濯したら、すぐ印刷がハゲるかと思ったけど、色落ちもなく重宝してます😊

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Uは未確認のU

突然ですが、UFOに興味があります。といっても、焼きそばではありません。
いえ、焼きそばも好きだけど。

超常現象のニュースでしばしば取りあげられるUFOは、Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)の頭文字を取った語。

「未確認」とされているので、もし異星人の飛行物体であると確認されれば、厳密な意味ではUFOとは呼べないそうです。

仮に、確認されれば、Identified Flying Object (識別された飛行物体)?


Flying Saucer(空飛ぶ円盤)という呼称もありますね。

Wikipedia によると、アメリカ軍は、新たに「UAP(unidentified aerial phenomena)」(未確認空中現象)という言葉を定義したとのこと。

objiect(物体)ではなく、単なる aerial phenomena(空中現象)という言葉に変えて、エイリアン的イメージを払拭したかったんだろうけど、かえって逆効果になった様子。


それはともかく、unidentified は、大変都合のいい言葉で、確認できない色々なものに付けられます。

よく耳にする UMAは、Unidentified Mysterious Animal(未確認動物)。これは日本人の造語で、和製英語だそうです。意外😮

Unidentified Submerged Object(未確認潜水物体)は、れっきとした英語です。
略語は USO ですが、ウソではありません。


他にも、an unidentified witness(身元不明の目撃者)や、two unidentified men(身元不明の2人の男)のように、「どこのだれか分からない」「名前や正体が知られていない」といった意味で使えます。

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2021/02/24

「どちらの手にある?」の英語

左右どちらの手に持ってるか、尋ねる言い方です。

どっち側の手か聞くときに、Which hand さえ出てくれば、後にどう続けるか分からなくても、会話は成立するんじゃないかと。

「どちらか」を聞きたければ、“which~?” だけで、たいてい通じると思います。

とはいえ、ちゃんと文章が言えたほうが、カッコいいですね。


  • Which hand is the pen in?
    「ペンはどちらの手にある?」


自分がペンを隠し持っていて、「さあ、どっち? 当ててごらん」と聞いたり、相手がペンを持っていて、どっちの手に持ってるかを聞く場合の言い方です。

Which hand do you have~? のように、人を主語にしてもOK。

上記の場合は、普通の文だと、The pen is in my right hand.(ペンは私の右手にある)のようになるので in ですが、on の時もあります。


  • Wedding rings are worn on the ring finger of the left hand.
    「結婚指輪は左手の薬指にはめる」


「身につける」といった場合は on ですね。

ちなみに、薬指は指輪をはめる指なので、ring finger と呼ばれるけど、日本語と違って「3番目の指」the third finger です。

英語だと、親指からではなく人差し指から数えるため、4番目の指は「小指」になります。

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「これ、どこにあったの」の英語

物をどこかに置き忘れて、探しても探しても見つからないとき。
ふいに、友人が「探してるのって、これのこと?」と言って、差し出してくれました。

探し物は、まさにそれ。ドンピシャリ。

「そうそう、それ。ありがとう!」と、まずは、お礼を言ってから、それに続くのはやっぱり・・・


“Where does this come from?”
「これ、どこにあったの?」


これは、ニュージーランドでバイトをしていた時に教えてもらった言葉です。

come from は「~から来る」「~の出身である」などなど由来を言う時だけでなく、物の所在を言うときなど、幅広く使えます。

「出身」や「由来」の意味で使う時、come from は現在形というのがお約束ですが、上記の場合なら、過去形でいい感じもする・・・。

もちろん、come from を使わずに、where did you find~?(どこで見つけたの)のようにも言えます。

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2021/02/23

「彼女の事は忘れろ」の英語

~ いくら冷め切った間柄でも、長年連れ添った妻と別れ、独りになるのは少々辛い。

バーで気心の知れた友人に、そう愚痴をこぼすと、友人は至極正論を返してくる。

“Get over her.”
「彼女の事は忘れろ」~


前回の続きみたいになってしまいましたが、こんな感じです。

get over は、「~に打ち勝つ」「(困難を)乗り越える」。
get over+物事 なら、そのまま訳せるけど、get over+人 の場合、「その人に関しての困難を乗り越える」といったニュアンスになったりします。


“I can't get over her.”
「彼女のことを忘れられない」


上のシチュエーションだと、彼女を失った痛手から回復できない、乗り越えられない、の意味ですが、こんな言い方もできます。


  • She finally got over Tom. He had been such a pest.
    「彼女はついにトムと終わりにした。彼はとても厄介者だった」


いつも forget(忘れる)の意味でなく、状況によって訳し方はいろいろです。

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「終わりね、私たち」の英語

~ 2人の間には、長く重い沈黙が横たわっていた。

タバコをくゆらせながら、窓の外を眺める男。ソファに深く沈み、うつむいたままの女。

向かい合わせに座っているのも関わらず、どちらも一言も口をきかず、目を合わせようともしない。

夫婦という名の両者に、もはやかつてのような愛情はなく、冷めて乾いた感情のみが場を支配していることは、誰の目にも明らかだった。

しばらくして、女のほうが口を開いた。

“We're through.”
「終わりね、私たち」~


前フリが長くなりましたが、こんな感じで使います。

through は「~を通って」という前置詞や副詞がよく知られてますが、この場合は形容詞。

「~と縁が切れて」「終わって」だったり、「価値がなくなって」の意味です。
仕事などが完了した時、人との関係が終わったり、物が役に立たなくなった時、など。


  • She was through with the project.
    「彼女はプロジェクトを終えた」

with を付けて、the through with~ なら「~が終わって」。
I'm through with him. は「彼とは終わり」です。


  • That swimmer is through as an athlete.
    「あの水泳選手はアスリートとして終わりだ」


これは、日本語ネットスラング(?)の「オワタ」に近い感じかも。

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2021/02/21

「落ちぶれる」の英語

「落ちぶれる」は、身分や生活状態などがみじめな状態になること、と辞書にあります。なんと抽象的な。

金銭的な意味なら、broke(無一文の)を使って、


  • I'm broke now.
    「私は一文無しだ」

bankrupt(破産した)も同じような意味で、会社以外に個人でも使えるけど、やや固い感じ。

go broke(一文無しになる)や go bankrupt(破産する)のように、よく go と一緒に使われます。

状況が「落ちぶれた、うらぶれた、破滅した」、道徳的に「退廃した」なら、go to the dogs など。dogs は複数形で。

これも個人のことを言うより、国や組織を言う際に使われることが多いようです。


  • This country has really gone to the dogs.
    「この国は本当にだめになった」

「犬」があまりいい意味で使われないのは、日本語も同じですね。

他には、down and out(運もお金も機会もなく、どん底の)。これは、仕事も住む場所もない状況だったり、試合などで打ちのめされた状態を言います。


  • These homeless people have been down and out for years.
    「これらホームレスの人々は何年間も窮乏している」

日本語の「落ちぶれる」とぴったりの表現はなかなか見つかりません。

どうやら、決まった単語やイディオムはなく、bad(悪い)や miserable circumstances(みじめな状況)といった語句を、シチュエーションに合わせて適宜使うしかなさそうです。

マンガ『おぼっちゃまくん』に「貧ぼっちゃま」という登場人物がいます。彼の名言は「落ちぶれてすまん」。英語にすると、

I'm sorry I went bankrupt.

とかになるんだろうか。

ちなみに、google翻訳に尋ねたところ、I'm sorry I fell down. でした。fall down は「落ちる」ですが、比喩的な意味もあります。

ただ、やっぱり「落ちぶれる」とはちょっと違う気がする😓

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「今夜、夕食に行かない?」の英語

丁寧にお願いする気持ちを込めて、相手を誘ったり、相手に頼んだりするのは、Would you~? でもいいですが、もうちょっと軽い感じの提案の仕方もあります。


  • What do you say to going out for dinner tonight?
    「今夜、夕食に行かない?」

誘い文句です。ナンパです。いえ、ナンパでなくても友人同士で普通に使います。

What do you say to ~ing? は、誘ったり、何かを提案するときに、「~はどうですか、どう思いますか」という表現です。

この say は think と同じ意味。to は前置詞なので、動詞に -ing を付けた動名詞か名詞が後に続きます。

無理に to を付けなくても、意図が伝わる状況であれば、What do you say? だけでも構いません。脈絡なくそんなこと言われたら、「は?」となっちゃうけど😓

say の後に to でなく、What do you say we go for a walk?(散歩にいきませんか)と、文節が来ることもあります。

もっと短くして、What do you say to a walk? のほうがすっきりしてますね。


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2021/02/20

「何があったの」の英語

  • What happened?

これは、「何が起こったのか」と状況を聞くときにパッと浮かぶ言い回しです。
「何があったっていうのよ!?」みたいなニュアンスでも使えます。

もうひとつ、

  • What's the story?

これも、「何があったの?」「どうなってるの?」と状況を尋ねる言い方。
What happend? より幅広く使えて、相手の言った言葉に対して「どういうこと?」と聞いたり。

「最近どう?」のような how are you? 的な挨拶にも使えるようです。

What's the story there?(どんな状況?)や、What's the story with him?(彼はどうしてる?)というふうに、there や with~ が付くこともあります。

goo辞書によると、on もOKらしく、
What's the story on ...?(~のほうのようすはどうだ)
という記載がありました。

もちろん、「物語」の意味で story を使うなら、What's the story of~?(~の物語は何ですか)も What's the story about~?(~についての物語は何ですか)もありです。

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「あなたに電話です」の英語

あなたに電話がかかってきた、と相手に伝える時、一般的な言い方は、

  • You have a call.

日本語につられて、You have a phone. と言ってしまうと、電話そのものを持っていることになっちゃいます。
電話のコールの意味なので、phone を使うなら phone call。

  • There's a phone call for you.

とも言えます。
その場にいる人に電話がかかってきたことを伝えるなら、もっと簡単に、

  • It's for you.

と言って受話器やスマホを手渡せばOK。
もし自分が電話を掛けた側で、たとえば「彼に代わって」と言いたければ、

  • Put him on(the phone).

put~on は「~に電話を代わる」の意味でよく使います。簡単な言い回しなので、覚えておくと便利です。

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2021/02/17

オプティカル・イリュージョンのフシギ

optical illusions は「錯視」です。「目の錯覚」。
Wikipedia によると、だまし絵とは原理が違うようです。




動画の真ん中のアルファベットをずっと見続け、その後で画面から目を離して周囲を見ると、周りがぐにゃりと歪んで動いているように見えます。

ほんの数秒で治るので、心配はいりません。

有名な「National Geographic」の動画で、タイトルは Altered States となってます。

昔『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』という映画がありましたが。
altered は「変容した」、state は「状態」。

altered states of consciousness は「変性意識状態」というものらしいです。

アルタード・ステーツは、“肯定的な効果をもたらす” 心理状態なのだとか。

ちなみに、映画は『ザ・フライ』と同系統のホラーです。

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バンジージャンプの思い出

ニュージーランドのタウポは、世界的に有名なバンジージャンプのメッカです。
そこで初めてバンジージャンプを体験したんですが、「爽快!」のひとこと。


タウポのバンジージャンプ



画像が荒くて、豆粒のようですけど😓
決してどこかから拾ってきたものではなく、当時友人に取ってもらった写真です。

写真は下がワイカト川で、崖の上に作られた橋のようなところからジャンプします。
高さ47メートルということで、そんなに高くないのかも。
マンションなら15階くらいでしょうか。

世界一高いバンジージャンプは、マカオタワーからの233メートルだとか。

ゴムの長さの調整するためか、ジャンプの前には体重を申告しないといけません。
足に結わえるゴムを調節して、水がかかるような飛び方も選べます。

下がコンクリートではなく、水面なので気持ちいいです。
慣れてる人は、後ろ向きに飛び込んだりしてました。ポーズ付けてジャンプしたり。

私は、普通に足から落ちました😅
カッコよく飛び込めればよかったけど、怖くて無理だった・・・。
足から落ちても、いつの間にか、頭が下になっているというナゾ。理屈は知っていても、実際やってみると「なんでだろう?」と思います。

飛び降りてからは、なにもかもがほんの一瞬で。

体がちょっとフワッとした感覚がしたと思うと、次の瞬間にはゴムの反動が来ます。

「怖い」という気持ちは、飛び降りる直前まで。
ジャンプしてしまうと、感じる時間も、考える時間も、何もありません。

ジェットコースターや絶叫マシンとはまた違う、不思議な感覚です。
機会があれば、ぜひお試しを。

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would you と could you

Touch and Go の『Would you...?』という曲がかつて流行りました。
歌じゃなくて、ダンスミュージック?

音楽のジャンルはよく分からないのですが、歌詞はなく、初めに少し台詞が入った曲です。

台詞は、女性が戸惑いながら、“Would you...”と相手に聞いてます。「ハッキリ最後まで言わんかい!」とじれったくなるけど😓

Would you~? と Could you~? は、どちらも「~してくれませんか」という丁寧な依頼形です。
文法的に言えば、if の条件節が省略された仮定法表現。

would と could の丁寧さの度合いは、シチュエーションによっても変わってきますが、手持ちの辞書では、could > would と記載されてました。

could と would は、ニュアンスが微妙に違います

  • Could you →(もし、できれば)△△してくださいませんか
  • Would you →(もし、よければ)△△してくださいませんか

Could you は丁寧ですが、丁寧に懇願してる感じです。
Would you は、相手の意向を聞く感じ。

プロポーズの言葉で、“Would you marry me?” とは言っても、“Could you marry me?” がちょっとおかしな感じがするのは、そのため。

もっとも結婚を申し込む場合なら、“Will you marry me?” で十分かと思います。
あまり丁寧な言い方をして、かえって引かれてしまったりするといけないし。

Would you...?』の曲も、Could you...? でないのは、そういった理由かと。

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hear は進行しない

hear 「聞く」と listen 「聴く」。

hear は “perceive with the ears”「耳で知覚する」、listen は “try to hear” 「聞こうとする」。
特に意識せず、耳に入ってくるのが hear です。

英語学習では、「ヒアリング」も「リスニング」もあります。

Oxford Advanced Learner's Dictionaries や『リーダーズ英和』には、 “hearing” のほうは名詞として載ってましたが、“listening” はありませんでした。
もちろん、辞書によっては載ってます。

本来、hear は、「(動)名詞」で -ing が付くけど、「進行形」にはなりません。

I’m hearing English. はNG。
listen は進行形にできるので、I'm listening to English. はOK。

状態を表す動詞は進行形にならない」という、あのお約束です。
ほかにも、believe、own、like、want などなど。

think(思う)や have(持っている)も、基本的に「進行形にならない動詞」。
ただし、進行形の場合もあって、

  • think that grammar is easy.(文法は簡単だと思う)→進行形にできない
  • I'm thinking about grammar.(文法のことを考えている)→進行形にできる

意見や思想として「心に持っている」のか、それとも「考える」という行為をしているのか、で違ってきます。

“I'm having a good time.”
「楽しい時間を過ごしている」

この have も「過ごす」「楽しむ」という行為とみなされ、進行形です。

他にも、live や love といった、「普通は進行形にしないけど、場合によっては進行形にできるよ~」という語もあるので、もしかしたら hear もいつかその仲間入りをするのかもしれません。
なんせ、言葉は生き物。

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2021/02/11

ポリティカル・コレクトネスの意義

「ポリティカル・コレクトネス( political correctness )」は「ポリ・コレ」って略されるんですね。知らなかった😓
なんだか、「パリ・コレ」みたいでオシャレです。

political correctness は「政治的な正しさ」が直訳で、要は差別語を使わないようにしよう、ってことです。
なんで “political” なのか、いまだによく分からないけど。

political は、英英辞典を引くと “connected with public affairs” 「公共問題と関連した」という意味が載ってるので、そういったところでしょうか。

ポリティカル・コレクトネスには賛成ですが、ドが過ぎてる感じがしなくもない。

「男性」を表す man の代わりに、person を使うようになったりとかは、いいです。

fireman (消防士)が firefighter に、businessman (実業家)は businessperson に。このあたりは、納得です。

が、manhole (マンホール)が personhole (パ-ソンホール)というのは、もはや冗談にしか聞こえない。けど、冗談じゃないところがなんとも・・・😓

古典文学のタイトルや内容を修正するのも、どんなもんかと思います。

衝撃を受けたのは、マーク・トゥエインの『王子と乞食』の「乞食」が「少年」になってたこと。
原題は、The Prince and The Pauper と Pで韻を踏んでます。

慣れ親しんだお話のタイトルまで、変えなきゃいけないものなのか。

ポリティカル・コレクトネスは、言葉尻をとらえるんじゃなくて、「聞いている人の気持ちを害さないこと」が大前提。
差別をなくす、って、そういうことのはず。

「マンホール」という言葉を聞いて、「女性に対する差別だ」と思う女性がたくさんいるなら、話は別ですが。

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anybody と somebody

Where's The Fire は、Tim Feehan の曲。
チャーリー・シーン主演の80年代の映画『処刑ライダー』のテーマになってます。

ニコニコ動画では「おっさんホイホイ」のタグがついてて、地味にショック(苦笑)。
映画の邦題もなかなかですが、原題は The Wraith。wraith [réiθ] の意味は 「生霊」。

この原題、そのまま訳したらホラーだと思われることでしょう。
日本語タイトル付けた方の、ナイスなセンスに乾杯です。

映画は、若い頃のチャーリー・シーンが最高にカワイイ(←失礼)ので、機会があれば、ぜひご覧ください。

Doesn't anybody know?
「誰も知らないのか?」

Where's The Fire の歌詞のサビの部分ですが、anybody の否定疑問文になってます。
“Does anybody know?” と普通に疑問形なら、「誰か知らないか?」ですね。

any と some の違いとして、一番明快なのは、any は「否定文・疑問文」、some は「肯定文」で使う、ということ。

これに当てはまらない場合も、もちろんあるわけで。

疑問文でも、肯定の答えが期待される時は、any でなく、some を使ったりします。

Would you like some milk in your tea?
「紅茶にミルクはいかがですか」

逆に、肯定文で any を使う時は、「どれでも構わないけど、どれか(ひとつ)」。数えられる名詞の前に付いて、単数扱いです。

anybody なら、「誰でも構わない誰か」。

Anybody can use the pool.
「誰でもプールを使える」

対して、some は、数えられない名詞も複数もあります。
somebody は、「誰かは分からない誰か」

Somebody told me.
「誰かが私に言った」

違いは、はっきりしてます。

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ヒポポタマスの発音

ガチャピンやムックの出身番組、『ひらけ!ポンキッキ』という朝の幼児向け番組で、「運の悪いヒポポタマス」という歌がありました。

あまりにも歌詞が悲惨すぎて、トラウマになった幼児がいたとかいなかったとか。この歌を朝から流した『ポンキッキ』の決断はすごかった・・・。

「パップラドンカルメ」と同じくらい、印象が強くて忘れられない歌です。



それはさておき。
この歌でヒポポタマス “hippopotamus” が「カバ」だと覚えたんですが。

英語のアクセントの位置がどこにあるか、パッと見、判断できません。

カタカナ読みだと、「タ」が強いでしょうか。
英語では [hìpəpɑ́təməs]。アクセントの位置は、2つめの「ポ」です。

複数形は2つあって、ひとつは -es を付けた hippopotamuses [hìpəpɑ́təməsəz]、もうひとつは hippopotami [hɪpəˈpɑt̮əmaɪ]。

発音記号は、あちこちの辞書から抜き出したので、スミマセン、形式がバラバラです。
hippopotami のほうは、カタカナだと、「ヒポポタマイ」。アクセントの位置は変わりません。

もっとも、話し言葉では hippo と略しちゃいます。
省略形だと、複数形も簡単。-s を付けて hippos です。

ちなみに、海にいるタコ( octopus )の複数形も、 octopusesoctopi(オクトパイ)なんですが、octopi のほうは辞書から消えつつあります。

octopi は、hypercorrection(過剰修正)の語。
「正しい文法にしようとして、やり過ぎて、かえって間違っている語」だそうです。

hippopotami も、やがて同じ道をたどったり・・・?

アクセントの位置が分かりづらいのは、refrigerator(冷蔵庫)などもそうですね。「リフリジレイタ」[rifrídʒərèitər] で、アクセントは refri の “i” の音。

これも、普通は fridge と短く省略します。

英語と日本語のアクセントの位置が違う単語は、いくつかあります。
「マクドナルド」も、英語は「マク」の後の「ド」にアクセント。

外国の人は「カラオケ」と言う時、過剰なまでに「オ」にアクセント付けるし、「スシ」は日本語だとどっちかっていうと「シ」の方が強いのに、英語の発音だと「ス」にアクセントが来るし。
なんだか不思議な感じです。

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indifferent は異ならない?

接頭辞 in- が付くと、反対の意味になったりします。
例を挙げれば、そりゃもう多数。

※本館サイトの indifferentはなぜ無関心?differentとindifferent で、追加&リライトしています。

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2021/02/10

ファジーなダル

dull は、どう訳していいか悩む単語のひとつです。

「鈍い」「さえない」「どんよりした」「だれた」「面白くない」 etc.
ものすごく抽象的な意味の形容詞です。

英英辞典をひいてみても、

“not clear or bright” とか、 “not sharp”“not active” など。〇〇ではない、という説明になってます。
とりあえず、あんまりパッとしない単語だというのは理解した😓

昔、「ファジー」fuzzy という言葉が流行ったことがあります。

「あいまいな、はっきりしない」という意味で、dull と似たところがあるものの、fuzzy のほうは「融通がきく」みたいに、いいニュアンスで使われてました。

0と1だけではなく、もっと柔軟に対応する『ファジー論理(fuzzy logic)』に乗っかったもののようです。

洗濯機やらなんやらのうたい文句に、やたらと「ファジー」がついてて。
まさに、曖昧さがスタイルって感じです。

いつの間にか、日本語のファジーは死語になってますが、英語としてはちゃんと現役。

もともと fuzzy は fuzz(けば、綿毛)から来ているので、「けばだった」の意味が、辞書では最初に載ってます。

日本語で「けば」というと、なんとなく負のイメージになってしまうけど、fuzzy は「短くて柔らかい髪や毛皮で覆われた」。

the baby's fuzzy head(赤ん坊の産毛の頭)のように言ったりします。

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ドリッピーとチャロ

今は昔の『家出のドリッピー』と『リトル・チャロ』。
『家出のドリッピー』は、「イングリッシュ・アドベンチャー」のリスニングCDで、聞き流し英語教材の走りですね。

ウリは、シドニィ・シェルダンのテキストと、オーソン・ウェルズの声。
お二方とも、すでに鬼籍に入られてます。

シドニィ・シェルダンの本は、ものすごくブームになって一世を風靡しました。

私も『ゲームの達人』を読んだんですが、実を言うと、あんまり面白さが分からず、スミマセンという感じ😓
でも、シェルダン原案の海外ドラマ『かわいい魔女ジニー』とか、日本でも放映していて好きでした。

オーソン・ウェルズのほうは、H.G.ウェルズの『宇宙戦争』のラジオ放送事件が語り草になってます。

オーソン・ウェルズがあまりにも臨場感たっぷりに、ラジオで『宇宙戦争』のニュース実況をしたものだから、ラジオを聴いていた人たちに本物のニュースと間違われ、「宇宙人が侵略してきた」とパニックになったというのは有名な話。

この教材、昭和のずっと昔からの超ロングセラーで、昔は、よく新聞の一面に大きく広告が載ってました。

『リトル・チャロ』はそこまで昔ではなく、NHKラジオとテレビでやっていた、英語ストーリーです。
かわいい子犬のチャロの物語。

『セサミストリート』もそうだけど、キャラはすごくいいのに、この手の英語番組が日本で今一つ人気が出ないのはなぜなんだろう😕

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gonna や wanna

初めて聞いた時は「ゴナ」やら「ワナ」やら、何のことやらという感じでした。

  • gonna=going to
  • wanna=want to / want a

特に洋楽で頻繁に耳にする、インフォーマルな短縮形です。
学校の授業では教えてもらわなかったので、結構長い間ナゾな言葉でした。

  • I'm gonna leave now.(もう行きます)

主語が we なら、we are gonna~ だし、he や she なら he [she]'s gonna~。
be動詞はそのまま付けます。

ただし、疑問形の時、be動詞の are は省略されるとのこと。主語が we や you の場合ですね。

  • What you gonna do?(どうするつもり?)

とはいえ、ネット上を調べてみると、are を省略してるものもあれば、“What are you gonna do?” と省略されていないものもありました。

もともとがくだけた口語なので、きっちりした文法的な決まりはないのかもしれません。

さらに “Whatcha gonna do?” なんて、もっとくだけた表現もあります。
これは、What are you going to do? の略。

一方、wanna も

  • I wanna go home.(家に帰りたい)

のように言ったり、疑問形だと、“You wanna go home?” のように Do が省略されます。
もっとも、you が主語なら、それも省略して、“Wanna go home?” でもOK。

でも、He [She] wanna~ とは言わないとか。
主語が He や She だと、want to ではなく、wants to になるので、NGのようです。

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地球外生命体を英語で言う

昔『E.T.』という映画がありました。原題は The Extra-Terrestrial

extraterrestrial は「地球外の」という形容詞。映画タイトルは、the が付いて名詞になったパターンです。
一般的には、extraterrestrial beings/life で「地球外生命体」。

余談ですが、extraterrestrial と extraterritorial(治外法権の)は、もはや間違い探しのレベルでスペルが似ている単語です。

地球外生命体には、他の言い方もあります。たとえば、E.B.E.
これは、Extraterrestrial Biological Entity(地球外生物的存在)の頭文字を取った three-letter abbreviation(3文字略語)です。

E.T. よりさらに回りくどい単語を使ってますが、意味は同じ。

映画タイトルで考えると、地球外生命体の代表格は『エイリアン』でしょうか。
alien は、a creature from another world(別世界の生物)。また、alien には「外国人」の意味もあります。

sting の Englishman In New York の以下の歌詞は有名ですね。

“I'm a legal alien”(自分は合法的な外国人だ)



alien は、法律上の公式な言い方です。
とはいえ、映画のイメージが強すぎるせいか分からないですが、alien は「よそ者」というニュアンスになるので、外国人に対して使うのは避けたほうがよいとか。

日本語でも、「外人」と言う表現がよろしくないのと同じですね。

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2021/02/09

お呼びじゃない

「クビを突っ込むな」「よけいなお世話」というように、相手を拒絶する場合は、

“That’s none of your business.”

が一般的ですね。
「あなたには関係ない」「お呼びじゃない」というニュアンスの言い回しは他にもいくつかあり。

“You’re not welcome here.”
「お呼びじゃない」

welcome は「ようこそ」という挨拶的な間投詞の他、「~を歓迎する」という動詞だったり、「歓迎された」という形容詞だったりもします。

お礼を言われた時の返しの言葉として定番の、“You're welcome.”(どういたしまして)は形容詞の用法です。

not を付けて、not welcome と言われると、なかなかキツイものがあります😓

“Thanks for nothing.”

これは、何もないものに対して、お礼を言う皮肉です。
何かしてもらったわけじゃないのに、当てこすりで「ありがとう」と。

『探偵マイク・ハマー』という昔の映画で、初めてその台詞を聞いたんですが、その時のシチュエーションは、手助けをしようとする友人に、自分一人で片づけるから手出しするな、というニュアンスでした。

なので、日本語の翻訳も「何もしてないくせに」みたいな皮肉ではなく、「よけいなお世話だ」になってました。

気持ちは有難いけど、手出し無用、という相手のことを気遣ったゆえの拒絶。
同じ台詞でも、状況によって、込められた意味は違ってきますね。

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2021/02/07

青いバナナは食べられない?

未熟なことを表す色といえば、やっぱり青。

この「青」っていう表現は微妙で、日本語では blue というよりむしろ green の場合が多いですね。
信号機は青じゃなくて緑だろう、っていう主張は、昔から繰り広げられていて、この先も永遠に続いていくことでしょう。

そういえば、「青い春」と書いて「青春」と読むあれはもう、死語なんですかね。
近年めっきり聞かなくなった言葉のひとつかと。

※この記事は、本館サイトの 「green bananaって?色を使った英語イディオム」 でリライトしました。

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