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2021/07/31

ハンバグとハンバガー

ハンバーグとハンバーガーの間違いではありません。ハンバグとハンバガー。

ちなみに、ハンバーグは英語では、Hamburg steak や、Salisbury steak(ソールズベリー・ステーキ)と言うようです。
Hamburg は「ハンブルグ」というドイツの都市名ですね。

そういえば、ニュージーランドにいた頃、ハンバーグは一度も食べたことなかったような。
ハンバーガー( hamburger / burger )はしょっちゅう食べてましたが。

いえ、そのハンバーグではなく…。

humbug は [hʌ́mbʌ̀g] という発音で、「いんちき、たわごと」とか「ペテン師」「(人を)だます」なんて意味の単語です。

イギリスには、 humbug というキャンディーもあり。たいていペパーミント味で、ストライプ模様になってたりします。
また、「ばかばかしい」「くだらない」という間投詞としても使われます。

『クリスマス・キャロル』に、スクルージの “Bah! Humbug!”(ふん、ばかばかしい)という台詞がありました。




『オズの魔法使い』でも、“I am a humbug.”(私はペテン師だ)と言ってます。




どちらも、台詞は動画の最初に出てきます。

humbug は「人」の意味もあるのに、わざわざ「人」を表す -er が付いた humbugger(ペテン師) という語もあるのが不思議です。
humbug 自体、今はあまり使われない言葉なので、humbugger の存在意義はもう風前の灯…。

humblebrag(謙虚を装った自慢)という、なんだか発音が紛らわしい語もあります。
humble(謙虚な)と brag(自慢)がひとつになったもので、humble-brag とハイフンが入った表記の場合もありますが。

これ、早口で「ハンブルブラグ」と言われたら、「え、ハンバーグ?」と言いそうなやつです。

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2021/07/28

アブないall the way

all the way の意味は、「(遠路)はるばる」「最後まで」。
普通によく使うフレーズです。

たとえば、車のキーを中に置き忘れて、荒野に佇み、仕方なくヒッチハイクしようとした時、
“Of course, we want to go all the way.”
「もちろん、行けるところまで行きたいんだ」
というのは、「街まで行きたい」「人のいるところまで行きたい」の意味ですが。
相手によっては、とんでもない意味に解釈されるかも。




2:30あたりからどうぞ。
ヒッチハイクをしようとして、止まってくれた車のおじさんが怪し過ぎます。このおじさんは、アチラの方らしい…。

go all the way はスラングで「性交する」の意味もあったりします。しかも、「とことんヤる」「どんなセ〇〇スでもやる」といった感じ。

また、go down south も文字通りなら「南へ行く」。
スラングだと、「オーラルセ〇〇スする」です。

3:30のおじさんの台詞、“Jackpot.”(大当たりだ)にはゾゾッとします。
暑い夏なので、ゾゾッとしてみるのもよいかもです(笑)。

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2021/07/27

そういった名前の人

「〇〇さん、いますか?」と間違い電話が掛かってきた時、「いません」だと、単に不在なのかなと思われちゃいます。

I'm afraid you have the wrong number.
「番号をお間違えじゃないでしょうか」

と丁寧に言ってあげられれば、いいですね。


There's no one here by that name.”
「そういった名前の者は、ここにはおりません」

こう返す場合もあるかもしれません。特に会社関係とか。
by that name は直訳すると、「その名前で(は)」。


I don't know anyone by that name.
「そういった名前の人は知りません」

「〇〇さんて知ってる?」とか聞かれて、こう答えたり。

that がなく、by name なら「名前で」「名前は」。


She asked for you by name.
「彼女はあなたを名前で呼んだ」

ask for+人 は、ただ「呼ぶ」というより、「呼び求める」「来て欲しいと呼ぶ」。

また、by the name of~ は「~という名前で(の)」。
an actor by the name of Joe(ジョーという名の俳優)とか、


He goes by the name of Joe.
「彼はジョーという名で通っている」

go by the name of~ は「~と呼ばれている」「~の名で通る」。


ただし、names と複数の場合は要注意
call 人 names は「~に悪態をつく」の意味になります。


Stop calling me names!
「悪口をやめろ」

なんだか、「名前を呼ぶな」と間違えそうな。

“Don'call me 〇〇!”(〇〇と呼ぶな)は、映画でよくあるフレーズですね。


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2021/07/25

時間の言い方

時間を聞かれたとき、もちろん何時何分ときちんと答えても構いませんが、「〇時の〇分前」なんて言い方もあります。


  • (It's) ten to five.(5時の10分前です)


この言い方、ニュージーランドでよく聞きました。この場合の to は、before の意味

「5時まで10分」、つまりは「4時50分」のことですが、耳で聞いた時には、「10時5分??」とパニくってしまいました。

ただ、ten to one というイディオムがあるので、ちょっとややこしいです。

ten to one は「十中八九」。非常に「そうなりそう」という高い確率を言います。


  • Ten to one they’ll never find out who did it anyway.
    「十中八九、彼らは誰がやったか分からないだろう」


こんなふうに文脈から判断できるものは、「1時10分前」と間違うことはないけど、もしかして、判断しづらい紛らわしい場合もあるかもしれませんね。

まあ、その時はその時。


別に ten to~(10分前)でなくても、five to five(5時の5分前=4時55分)、quarter to five(5時の15分前=4時45分)などでも構いません。

ten to は、「テントゥー」ってなんだか語呂がいいので、よく使われるんじゃないかと勝手に想像。

「30分」はちょうど1時間の半分で微妙なところですが、言うとしたら、half to five(5時30分前)ではなく、half past five(5時30分)。


to と対になる「〇分後」の言い方は、past です。past は after の意味


  • (It's) ten past five.(5時10分過ぎです)


「〇分過ぎ」と言う場合、five ten(5時10分)でも意味は同じです。

わざわざ past を付けなくても、短い方がいいじゃんとは思うものの、言い回しの引き出しはたくさんあったほうがいいですね。

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2021/07/18

smartは痩せてない

一昔前は、「スマート」っていうと、「体型がやせ型」の意味で使われてましたが、今では、本来の「賢い」という意味が定着してきました。

スマートフォンの普及のおかげですかね。

smart は「賢い」「頭がきれる」「そつがない」。

イギリス英語とアメリカ英語で若干違い、intelligent(賢い)の意味で使われるのは、主にアメリカ英語。

イギリス英語では、clean(クリーンな、清潔な)や neat(きちんとした)の意味で使うほうがメインなようです。


smart には、「生意気な」「小賢しい」という、rude(失礼な)の意味もあります。

get smart (with+人) というフレーズで、「(~に)生意気を言う」「(~に)口答えする」。


  • Don't get smart with me.
    「生意気な口を利くな」


get smart は、こんなふうに否定語を伴って、「~するな」的に使われることが多いですね。

それはそれとして、スティーブ・カレル主演の映画『ゲット スマート』は傑作です。
笑い転げられるので、気分が落ち込んでる時には、ぜひどうぞ。

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2021/07/17

ザ・buff

昔、『野球狂の詩』というマンガがありました。
何かに熱狂的に夢中になっている人のことを、「~狂」と言ったりしますが、今はこの言い方あまり聞かないように思います。

もしかして、「ポリティカル・コレクトネス」というアレか…。
「狂」という漢字のせいでしょうか。

英語でも、「~狂」というの意味の語は、いくつかあります。
日本語でよく言う「マニア」は、英語では maniacmania だと、「熱狂」という状態を指す語になります。

Wikipediaによると、mania は「狂気」という意味のギリシャ語由来だそうで。病的な意味で使われたりもします。

また、buff も話し言葉で「~狂」です。
a movie buff(映画狂)とか、a Civil War buff(南北戦争マニア)とか。

もともと buff は、バッファロー( buffalo )などの革で作られる柔らかく厚みのあるレザーのことで、「淡黄色」「もみ革色」という色味。

19世紀のニューヨークのボランティア消防隊の制服が淡黄色だったことから、火事や消防のマニアを指す言葉として使われたのが起源だそうです。

もみ革色がよく分からないんですが、こんな感じの色?
ベージュに近いそうので、もっと淡い色かも。

ちなみに、in the buff は「裸で」。



fan は「扇」の他に、日本語の「ファン」と同じ意味でも使われますね。

「マニア」より「ファン」のほうが、あまり重くないイメージだけど…。

ロバート・デ・ニーロが熱狂的な野球ファンを演じた『ザ・ファン』(原題:The Fan)という映画では、『ミザリー』の男性版というか、コワいファンの姿が描かれてます。


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2021/07/14

「昼休み中」の英語

lunchtime は、lunch time と2単語ではなく、本来1単語。
そのものすばり「昼食時」「ランチタイム」です。

複数形は lunchtimes とされてますが、あんまり複数形を見たことなくて。どういう時に使うんだろうと調べてみたところ、

  • children's lunchtimes(子供たちのランチタイム)
  • Meals & Lunchtimes(食事とランチタイム)

といった使われ方でした。
なんだ、てっきり一人の人が一日に何回もランチタイムを取るのかと思った…💧

「昼休み中に」は、at lunchtime という言い方が一番ポピュラーかも。
during lunchtimein lunchtime もあります。

Cambridge Dictionary によると、lunchtime の定義は、

“the time in the middle of the day when most people eat a meal:”
「1日の真ん中で、たいていの人々が食事する時間」

とありました。
もしかして、「昼食時」ではあっても、必ずしも「昼休み」ではない??

一方で、よく似た lunch hour の定義は、
“the period in the middle of the day when people stop work to have lunch:”
「1日の真ん中で、人々が仕事を止めて昼食を取る時間帯」

こちらは、ちゃんと「昼食の休憩時間」のようです。lunch break と同じ。

「昼休み中に」は、at lunch hour や、in the/one's lunch hourduring (one's) lunch hour とバリエーション豊富。
無冠詞だったり、the や所有格が付いたり色々です。

ちなみに、前置詞 at は「その一時点」という、わりと短い時間のニュアンスなので、時間の長さ的には、at < in ≦ during といったところでしょうか。

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2021/07/13

howはどう?

よく使う how は、デフォルトで「どのくらい」「どうやって」という意味で覚えます。

“How old are you?”(年はおいくつですか?)とか。

他にも、how+形容詞(または副詞)の形で、色々な言い方ができます。
how oftenhow muchhow manyhow farhow long などはド定番。

「どのくらい」と、年齢やら頻度やら量や距離やら長さやら、もろもろを尋ねられるので、ヒジョーに使い勝手がいいです。

  • How kind (of you to help)!
    「なんて親切な」

これは、how+形容詞ですが、「どのくらい」というより、「なんて、まあ~だろう」のように驚きや喜びを表現する使い方。
もっとも、「どのくらい親切なの!」なんて訳し方もできるので、「どのくらい」の亜種かもしれません。


how の後に形容詞が続かずに単独の場合は、「方法」や「作法」、「体調」や「調子」について、「どうやって?」とか「どんな感じ?」となります。

“How are you?”(調子どう?)は、定番中の定番。

  • How do you like (your) coffee?
    「どうやってコーヒーを飲むのが好きですか」

ブラックなのか、ミルクや砂糖はどうするのか。コーヒーの飲み方を聞いてます。
別に coffee でなくてもいいと思うものの、なぜか coffee は例文の代表格。紅茶派は、怒っていいんじゃないでしょうか。


人や物事について、「(それに対して)どんな感じを持った?」「楽しかった?」と尋ねる場合は、how でOKです。

  • How was your trip?
    「旅はどうだった?」

でも、人や物事について、「どんな感じ?」と描写説明を求める場合には、how は使えません
たとえば、「上司はどんな感じ(の人)ですか」と聞きたい時は、

  • How is your boss? → ×
  • What is your boss like? →

日本語の「どんな感じ?」や「どう?」はわりと曖昧に使えますが、how は何気に厄介かもしれません。

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2021/07/11

不規則なlie

lie という動詞の、過去形と過去分詞形はどんなだったでしょう。

 lie - lied - lied

…え、違う? いえ、これで正解です。
「ウソをつく」という意味の lie なら、いわゆる規則動詞( regular verb )なので、-ed を付ければOK。

  • He lied to me.(彼は私に嘘をついた)

もっとも、「ウソをつく」という意味だと、tell a lie のように、名詞として使うことのほうが多いかもですね。

もうひとつ、「横たわる」という動詞の lie は不規則動詞( irregular verb )のため、

 lie - lay - lain

という活用です。発音は、lay [léi]、lain [léin]。

lie は、必ずと言っていいほど lay(横たえる)との比較で習うので、不規則動詞のほうが、より頭にインプットされてるんじゃないでしょうか。

ちなみに、
  • 仰向けに横になる ⇒ lie on one's backlie face up
  • うつぶせになる ⇒ lie on one's stomachlie face down
  • 横向きに寝る ⇒ lie on one's side

と、いろいろな寝方に対応してるため、寝相の悪い方にも安心してお使いいただけます。

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2021/07/10

あらぶるシラブル

シラブル( syllable )は、「音節」のことです。
通常、ひとつのシラブルは、1個の母音と、1個あるいは複数の子音から成ります。

特にシラブルを意識しなくてもあまり困ることはないと思うのですが、洋書の英文法テキストには、syllable という単語がこれでもかというくらい何度も出てきます。

たとえば、動詞の活用。
動詞に -ing とか -ed を付ける時、子音が重なることがありました。
どういう場合か、覚えてますか?

パッと思いつくのは、stop(止める)や plan(計画する)とか。


 stop - stopped
 plan - planned


1. シラブルが1つだけで、「母音+子音」で終わる単語には、最後の子音を重ねます。

シラブルが1つだけっていうのは、わりと短い単語です。stop も plan も、たったの4ワード。

シラブルが2つある動詞は、pre・fer(より好む)、ad・mit(認める)など。
ぶっちゃけ、母音が2つあるものです。(厳密には、そうでない場合もあるけど)


2. シラブルが2つでも、「母音+子音」で終われば、最後の子音を重ねたりします。


 prefer - preferred
 admit - admitted


「動詞の過去形と進行形で最後の子音字が重なる時」にて詳しくリライトしています。そちらをどうぞ。

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2021/07/07

「早い者勝ち」の英語

“First come,first served.”(早い者勝ち)は、直訳すれば、「先に来た者が先に接待される」。

食べ物が十分に行き渡らなかった時代、早く行かなければ必要な分が手に入らなくなってしまうことから来たことわざのようです。


The first hundred people will get a free T-shirt—it's first come, first served.
「最初の100人が無料のTシャツをもらえます。先着順」


first come, first served は、1単語のような扱いです。

また、on a first‐come‐first‐served basis(先着順に)というイディオムもよく使われます。
first‐come‐first‐served は、ハイフン3つで1語の形容詞扱い。

ハイフンでつながっていない表記もあるので、その辺はお好みで、ってことでしょうか。


「早い者勝ち」の概念の起源はずっと古く、チョーサーの『カンタベリー物語』の中に、“Whoso first cometh to the mill, first grist,”(最初にひき臼に来た者が、最初に穀物を得る)というフレーズがあります。

オーストラリアでは、“First in, best dressed.” という表現もあるとか。
意味は同じで、先駆者が有利になることです。

日本語だと、「先んずれば人を制す」ということわざもありますね。


確かに、競争も大事だけど、競争ばっかりしてたら疲れちゃいます。
場合によっては、ゆっくりしたって、負けたっていいじゃん、と思わなくもない。

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2021/07/06

better luckとgood luck

“Good luck.” はよく使われるフレーズですが、good が比較級になった “Better luck.” もあります。

“Better luck next time.”
(次は、うまくいくよ)

何かがうまくいかなかったとき、「次はきっと大丈夫だよ」と励ます言い方。
next time を、tomorrow などにも替えられます。

きちんと言えば、“I hope you'll have better luck next time.”。

Good luck が、相手が何かをする前にかける言葉だとしたら、Better luck next time は、相手が何かをした後に「まだ次があるよ」というニュアンスです。

ちなみに、“Best of luck.”(幸運を祈ります)という表現もありますが、これは “I wish you the best of luck.” を短くしたもの。

Good luck や Best of luck は、お別れの時に、さよならの代わりに使う場合もありますね。

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