washing と washings は別の意味 「洗濯物」 は英語でどう言う?
「洗濯物」の英語
海外でホームステイをしてた頃、自分の洗濯物をどうしたらいいか分からなくて、ホストマザーに聞こうと思って、焦りました。「洗濯物」って、どう言えばいいんだろう?
「洗濯物」は laundry [lɔ́ndri]、特にイギリス英語では washing。この意味では、どちらも数えられない名詞なので、衣服が何枚あろうと、複数の -sは付きません。
「洗濯物」とは、「これから洗濯する物」の他に「洗濯したばかりの物」でもあります。よくよく考えれば、日本語も同じですね。
laundry や washing は「洗濯する行為」のことも指します。とりあえず、laundry は置いておいて、washing について見てみましょう。
washing の用法
基本的に wash は「洗う」なので、「洗濯する」とは微妙に違います。といっても、「洗う」は「洗濯する」と同じ場合が多いため、無理に区別する必要はないでしょう。
もちろん、hands(手)や car(車)など、「洗濯する」と言えないものについては「洗う」で。
「洗濯すること」
「洗濯をする」は、do を伴って do the washing の形が一般的です。
- I do the washing in our house.
(家の中で洗濯をする) - I have some washing to do today.
(今日は洗濯をしなくてはならない) - Machines make doing the washing easy.
(機械を使えば洗濯が簡単になる) - He does his own washing and ironing.
(彼は自分で洗濯やアイロンがけをする)
「洗濯予定の物」「洗濯したばかりの物」
洗濯前の衣類と洗濯後の衣類のどちらなのかは、言わなくても分かるというか…、あまり日常会話ではわざわざ言ったりはしませんね。
ただ、dirty washing(汚れた洗濯物)や clean washing(きれいな洗濯物)という言い方もします。
- Would you hang the washing out?
(洗濯物を外に干してもらえますか?) - They were anxious to bring the washing in before it rained.
(彼らは雨が降る前に洗濯物を取り込もうと焦っていた) - He brought a pile of dirty washing.
(彼は汚れた洗濯物を山ほど持って来た) - Take your filthy paws off my nice clean washing!
(きれいな洗濯物からを汚れた手を離して!)
dirty laundry の意味
laundry について少しだけ触れると、dirty laundry は、比ゆ的に「さらすのが恥ずかしい私事」の意味でも使われます。dirty linen でも同じ。
linen(リネン)はシーツやらテーブルクロスやらの材質で、ここでは「下着」を指してます。"Don't wash/air your dirty linen in public."(汚れた下着を人前で洗ったり干したりするな)という表現から来たそう。
wash/air your dirty linen in public は「公の場で個人的な事柄、特に恥ずかしい事柄について話す」こと。
- dirty laundry:
- 「さらすのが恥ずかしい私事」
- Some accused him of airing dirty laundry in public.
(彼が個人的な秘密を暴露したと非難する者もいた) - Their dirty laundry was hung out for all the world to see.
(彼らの汚い秘密は全世界に公開された) - You didn't have to air our dirty linen to all your friends!
(私たちの恥を友達全員に暴露する必要はなかったのに!) - David is such a gossip, always talking about other people's dirty laundry.
(デイビッドはとても噂好きで、いつも他人の恥ずかしい秘密を話している)
では、dirty washing という表現はあるのでしょうか?
辞書では、「汚れた洗濯物」以外の意味は見つからなかったのですが、比ゆ的な使われ方も無きにしも非ずでした。以下は「Times, Sunday Times」より。
- Britain would be throwing its dirty washing in a neighbour's garden.
(英国は汚れた洗濯物を隣人の庭に捨てることになるだろう) - He doesn't give her dirty washing and he makes her laugh.
(彼は彼女に汚れた洗濯物を与えずに彼女を笑わせる)
dirty laundry と同じに訳していいものか分からなかったので、とりあえず「汚れた洗濯物」と直訳してます。laundry の場合と同じっぽい気もするけれど…。
washings の用法
washing は「洗濯する行為」の意味でも「洗濯物」の意味でも、数えられない名詞です。
なのですが、washings と -s が付くことがしばしばあります。この場合は、何かを洗うために使われた液体、すなわち「洗浄液」「洗い水」「何かを洗った後の汚れた水」です。
また、Merriam-Websterには、「複数回の洗濯」の意味で washings が載ってました。「洗濯する回数」を表す場合は、 washings も文法的には間違いではないようです。
ただ、洗濯機のCMなどで使われるくらいで、あまり一般的ではなさそう。
- The washings from numerous spring floods had clogged the mouth of the river
(数多の春の洪水による汚れ水が何度も川の河口を塞いでいた) - These shirts will look great even after repeated washings.
(このシャツは繰り返し洗濯してもきれいに見える)
まとめ
「これから洗濯する衣服」なら、clothes to be washed(洗濯物)のほうが分かりやすいかも。
washing はいかにも「動詞から来ました」という感じなのに、washings と複数形もあったりするのがトリッキーです。
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