let's say は 「言いましょう」 でいい? ニュアンスと実際の使い方
let の意味
let's は「~しましょう」ですね。's us です。let's say~ は、直訳だと「~と言いましょう」になるけれど、特に「言う」の意味はなかったりします。
「let+人+動詞の原形」の用法
最初に let の意味を見てみましょう。ざっくりまとめると、命令形で「let+人+動詞の原形」の場合は、「提案」「申し出」「要求」「許可」です。
どの意味で使われているのか、判断がつかないことも多く、そもそも厳密に区別する必要もありません。だいたいこんなニュアンスがある、くらいに軽い気持ちでとらえてください。
- let+人+動詞の原形 の用法:
- 「提案」 let's の形が多い
- 「申し出」 let me や let us の形が多い
- 「要求」 let+「さまざまな人」
- 「許可」 let+「さまざまな人」
「提案」
- Let's go to the beach.
(ビーチに行こう) - Let's not be silly about this.
(これについては馬鹿げたことは言わないでおこう)
「申し出」
- Let me help you with that.
(それについては私がお手伝いしましょう) - Let us get those boxes down for you.
(私たちがそれらの箱を降ろしましょう)
「要求」
- Let me know how I can help.
(どのように手伝えるか教えてください) - Let us have your report by Saturday.
(土曜日までにレポートをください)
「許可」
- Let me do the talking.
(私に話をさせてください) - Let them splash around in the pool for a while.
(しばらくプールで水遊びをさせてあげよう)
let's say の用法
let's say~ の場合、上の4つのうちで当てはまるのは「提案」ですが、それだけでなく、提案したり例を挙げたりといった用法です。
訳し方としては「~と言おう」からもう少し発展させて、「~ということにしよう」「~と仮定しよう」のほうが自然ですね。
- I'd sell you the car for, let's say, $2,000.
(車を売ろう。たとえば、2,000ドルで) - I need about ― let's say ― twenty pounds. Let's say I go over and talk to him.
(20ポンドくらい必要だ。彼のところに行って話そう) - Let's say (that) the journey takes three hours, then you'd be there by two o'clock.
(旅行に3時間かかると仮定すると、2時までにそこに着く) - Let's say I agree to give you the loan ― what assurances do I have that I'll get my money back in full?
(仮にあなたに融資することに同意したとする。その場合、全額が返ってくるという保証はあるのか?)
let's see との違い
よく似ているフレーズで、let's see(または、let me see)というのもあり。see は「見る」だけでなく、「見て何かに気付く」。直訳だと「私に気付かせて」です。
こちらは、何かを考えたり思い出そうとする時に使われます。特に訳さなくてもニュアンスが分かればいいので、せいぜい「ええと」くらいでいいでしょう。
- Now let me see ― where did he say he lived?
(ええと、彼はどこに住んでいると言った?) - I promised to give it the fifty-one hours, so that's, let me see, forty-five left.
(51時間やってみると約束した。だから、ええと、あと45時間)
let's just say とは?
こんなふうに、let's say に just が入った言い方は、またちょっと意味合いが違ってきます。let's just say は「~とだけ言っておこう」というニュアンスになります。
「何かについて、もっとコメントすることもできるが、これだけ言っておく」のような感じです。なんだか含みがあるカッコイイ(?)言い回し。
- Let's just say he wasn't very happy about the decision.
(彼はその決定にあまり満足していなかったとだけ言っておこう) - "So who was she with?" "Let's just say it wasn't Ted."
(「それで彼女は誰と一緒にいたの?」「テッドではなかったとだけ言っておく」)
TVドラマ『Xファイル』にもこんな台詞がありました。
Let's just say I'm in a position to know quite a lot of things.
「私はとても多くのことを知る立場にあるとだけ言っておこう」
まとめ
let's say も let's just say も普通の「提案」の意味とは違うので、厄介ですね。say という簡単な動詞なのに、かえって難しい…。
ゆるりと観る洋画
ストーリー的にゆるりと観れるかどうかは謎ですが、当時から大好きなテレビシリーズです。UFOなど、その他不思議世界が好きな方にはぜひ観て欲しい作品。
見どころはいろいろあるけれど、何より主人公2人がお互いを名字で呼び合うって、洋画にしては珍しいんじゃないかと。
(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE)