おばばの癒やし言葉　- 今日のあなたへ

2匹のキリギリス

ひとつ、話をしようかね。

あるところに、キリギリスが2匹いたそうな。

1匹のキリギリスは、先の事は何も考えずに、ただ歌をうたって気ままに過ごしました。

もう1匹のキリギリスも、夏に思いきり遊ぶことを選びます。でも、冬に食べ物に困ると分かってました。

冬が来て、どちらのキリギリスも飢えに苦しみます。

「こんなことなら、遊んでいないで、食べ物をちゃんと蓄えればよかった」

1匹のキリギリスは悔やみます。

「そうだね。でもその代わり、夏はたくさん楽しめたよ」

もう1匹のキリギリスは、そんなふうに言いました。

たとえ苦しくても、間違っていたとしても、考えた上での決断なら、自分の選択なら、

後悔するのではなく、受け入れて立ち向かえばいい。

きっと、道は開けるよ。

分かれ路

どちらの路を選ぶかで、運命が大きく変わることもある。

お前さんが選んだ路は、あるいは、苦難と後悔に満ちてるかもしれない。

おや、ごめんよ。こわがらせちまったかい？

なに、おそれることは、ないんだよ。

重要なのは、お前さんが選んだ路ってこと。

お前さんが自分で選んだものは、きっと、お前さんにとって、必要なものなんだよ。

前を向いて、そうして、思ったように進んでごらん。

閉じこもらないで

閉じこもらないで、そこから出ておいで。

たしかに、そこには、お前さんを傷つけるものは、なんにもない。

おそろしい魔物も、つらい旅の苦難もなく、お前さんにとって、安全な場所。

だけどね。ずっとそこにいたら、安全のほかは、なんにも手に入らない。

ときには、冒険者になろうじゃないか。

ほんとうの自由と、しあわせを求めて。

心にあるもの

神さまは、お前さんの願いを、ちゃんと見ていてくださる。

「こう なりたくない」「これを したくない」

それがお前さんの願いだとしたら、気をつけな。

神さまは、「ない」って言葉は、見ないからね。

起こってほしくないことばかり起こるのは、お前さんのこころが、そのことを、強く思ってるせいかもしれないよ。

神さまは、お前さんのこころにあるものを、かなえてくださる。

「ない」って言葉は封印しようじゃないか。

空っぽの宝箱

お前さんが、小さい頃、いっぱい持ってた、「夢」という宝物。

いつのまにか、その宝箱は、空っぽになっちまってる。

空っぽの宝箱に、しがみついて嘆くのは、もう、おやめ。

また、新しい宝を探しに行けばいい。

そう。生きていくことは、冒険の旅なんだよ。

無限の限界

もう、これ以上できない。

そう思うこと、よくあるだろう。

人は、そうやって、自分で限界を作っちまう。

山のぼりをするときはね、いきなり頂上をめざすんじゃない。

とりあえず、ここまでのぼろうと、目先の到達点を決めるのさ。

そこまで、なんとかのぼれたら、またもう少し先に、到達点を決める。

そうすると、存外ね、自分が思ってた以上に、できるもんだと気づくもんさ。

今のお前さんが、限界だと感じていることは、ほんとうの、限界かい？

もしかしたら、お前さんのこころがこしらえた、見せかけの限界かもしれないよ。

豊かなこころ

お金や物を、たくさん持っていても、ほんとの財産じゃないんだよ。

今裕福な人だって、いつ、どうなるか、わかりゃしない。

そんなあぶなっかしいものに、頼るつもりかい？

お前さんの、ゆるがない財産は、お前さんの、こころだよ。

こころは、お前さんが手放さない限り、けっして、なくなることはない。

どうか、なくさないでおくれ。

豊かなこころという、財産をね。

自分の味方

認めておやり。

他人を、じゃない。何よりも、まずは、お前さん自身をね。

お前さんの、一番強い味方は、お前さん自身だよ。

どんな時でも、自分の味方になってあげるんだ。

それだけの価値が、お前さんにはあるんだから。

いいかい。けっして、見捨てたりしちゃいけないよ。

宴のあと

楽しみに待っていたことが、終わってしまうと、あとに残るのは、どうしようもない、寂しさと虚しさ。

これからは、なにを楽しみにすればいいんだろう、ってね。

なに、心配いらないよ。

楽しみがひとつ過ぎ去っても、次の楽しいことが、きっと用意されてる。

だからね。安心して、それを楽しみに、また明日も、待っておいで。

時間の魔法

くよくよしなさんな。

お前さんのこころを悩ませてる、その厄介ごとは、そりゃあ、もちろん、大きくて、押しつぶされそうな、重石に違いないだろうさ。

でもね、覚えておいで。

いつか必ず、時間という魔法が、お前さんの心を、強くしてくれる。

今は重たい石も、はねかえせるぐらいにね。

時計のない時間

時間に追われて、せかせかしてると、ときに、大事なものを見失ってしまうよ。

好きなことを、夢中になって、するもよし。

何もせず、ぼうっとして、過ごすもよし。

たまには、時計を見ないで過ごせる時間を、お前さん自身に、作ってやるといい。

不幸の雪だるま

ときに、不幸は、雪玉のように坂道を転がって、どんどん大きくなっていく。

ひとまわり、ふたまわり。

勢いのついた雪玉をとめるのは、難しいかもしれない。

だがね、心配しなさんな。

とめることができなくても、たとえ、下まで落ちたって、いつかは、春の陽が、どんな大きな雪だるまも、溶かしてしまうんだよ。

日常の断片

楽しげに語らう恋人たち。しあわせそうな家族づれ。

そんな光景は、日々の、ほんの断片なんだよ。

明るい笑顔の下に、みんなそれぞれ、悩みをかかえてる。

つらいのは、お前さんだけじゃあない。みんな、ほんとは、おんなじなんだよ。

ケ・セラ・セラ

なるようになるさ、と思うことは、なげやりでも、無責任でもないんだよ。

先のことなんて、誰にもわかりゃしないんだから。

あれこれ不安に思って、こころを痛めたって、しかたない。

心配しなさんな。なんとか、なるよ。

持っていないものを嘆くより

冒険者は、いつも、自分が持ってるものを使って、困難を乗り越えていくもんだ。

無人島に漂着して、やわらかいベットがほしい、あったかいスープがほしい。

そう思ったところで、ないものは、ないからね。

うらやむより、悲しむより、ちょっとがんばって、自分で、今夜の寝床をこしらえようじゃないか。

うまくできなくたって、構うもんかね。

うずくまって、あきらめて、嘆いてるより、よっぽどいいさ。

本当の望み

豊かな暮らしがしたい、好きな人に愛されたい。

ほかにも、いろんな望みが、あるだろうね。

自分のこころを、じっくり探ってごらん。

裕福になったら、お前さんは、ほんとに満足かい？

愛をもらえたら、お前さんは、ほんとに幸せかい？

もしかしたら、それは、うわべの望みで、ほんとうの望みは、もっと深いところに、隠れてるのかもしれないよ。

自由という寂しさ

お前さんは、ひとりぼっちかい？

ならば、自由をもってるんだ。それは、かけがえのない宝物だよ。

そう。ただ、その宝物には、「寂しさ」や「厳しさ」ってトゲが、くっついてるけどね。

変わらないもの

なくしたくない、大切なものが、どんどん壊れてく。

懐かしいものが、見知らぬものに、移り変わっていく。

すべてが、変わってしまったと嘆く前に、落ち着いて、もう一度、まわりを見てごらん。

ほら。変わらないものも、お前さんのそばに、残ってるだろう。

たとえば、毎日差し込む、陽のひかり。

失ったものを、悲しむのは、当たり前さね。

ただね、忘れないどくれ。丸ごと、なくなったわけじゃないんだよ。

外へ出てごらん

やらなきゃいけないことがあっても、こころに、エンジンがかからない。

そんなときは、体から、動かしてやるといい。

いやいやでも、ちょっとばかり面倒でも、とりあえず、外へ、出てごらん。

体を動かすとね、不思議と、こころも、動きはじめるんだよ。

それでも、だめなら、やっぱり、体を休めればいい。

試してみる価値は、あるんじゃないかい。

言葉をかえて

「自分に克つ」だって？

おやまあ、大層な目標じゃないか。

気後れしそうな、大きな誓いは、もっと簡単なことばに、置きかえてごらん。

「あきらめない」

ほら、これなら、なんとかなりそうだろう。

一歩ずつ

あんまりにも、目の前に、立ちふさがる壁が大きくて、思いどおりに、うまくいかない。

そんなときは、あせるんじゃないよ。

一歩ずつで、いい。休んでも、いい。

立ちすくまけりゃ、少しずつでも、近づいてるんだからね。

上ばかり見ずに

たくさんのしあわせをもってる、自分ではない、ほかのだれかさん。

うらやましいだって？

いやいや。お前さんより、恵まれた人は、そりゃあ、たくさんいるかもしれない。

でもね、お前さんほど、恵まれてない人だって、たくさんいるんだよ。

ひとりひとり、それぞれさ。

お前さんが、今もってる、小さな幸せに、感謝してみないかい？

ねたみの感情が、わいてきたら、上ばかり見てる証拠だよ。

苦難の果て

チャンスは、苦難という姿で、お前さんの前にあらわれる。

「賭け」みたいなもんだ。

乗り越えて、その先へ進めるか。それとも、そこで崩れてしまうか。

賭けに勝つ、秘けつがあるよ。

簡単さね。自分自身を、信じてやるだけ、なんだから。

迷路の中で

八方塞がり。前門の狼、後門の虎。行くも地獄、戻るも地獄。

おやおや、どこへ向かったら、いいんだろうね。

自分の行く道が、わからないときだってあるさ。

あわてなくていい。出られない迷路は、ないんだよ。

時間がかかっても、つらいことがあっても、足を動かして、歩き続けていれば、必ず、そのうち、出口が見えてくるよ。

山あり谷あり

いいことだけ、続いてほしい。

そんなふうに、願ったところで、そうそう、うまくいかない。

望めば望むほど、いいことは、逃げていっちまう。

なに、がっかりすることないさ。

悪いことだって、そんなに、長続きしないからね。

時間の価値

いそがしくて、時間がない、だって？

きっと、お前さんは、時間に価値を与えるのが、上手なんだね。

時間が大事なもの、ってことを、ちゃんと分かってるんだ。

そら、ほんのちょっとでも、自由な時間は、見つからないかい？

こまぎれの時間を、足してごらん。時間は、作れるよ。

なにせ、お前さんは、時間に価値を与えるのが、上手なんだからね。

幸せの伝染

うきうき気分の人を見て、こっちまで楽しくなったこと、ないかい？

しあわせや元気は、伝染するんだよ。

他人を、うらやましく思う必要なんて、ない。一緒に、喜んでおあげ。

だって、お前さんにも、しあわせな気分は、感染する。

のがれられないよ。おばばの、保証付きさね。

諦めないで

自分を変えたいと、思っていても、簡単には、変えられない。

そうやって、どうして、あきらめちまうんだい？

>これからも、うまくいかない、なんて、限らないだろう？

つらいのは、わかるよ。

でも、どうか、あきらめないでおくれ。

お前さん自身が、あきらめちまったら、悪くなるだけさ。

反対にね。あきらめなければ、いつかは、きっと、良いほうに変わるんだ。

頭をやわらかく

がんばってやってみても、うまくいかないときは、今までのやり方を、思いきって、捨てちまいな。

まちがえたら、いくらでも、やり直せばいい。

何度だって、やり直せる。遅すぎることは、ないからね。

失敗した経験も、お前さんの、財産になるよ。

絶望にとらわれて

おやおや、絶望って魔物に、とりつかれたかい。

もう、だめだって、思っちまってる。

やれやれ。そんな時は、どう励ましたって、無駄だろうさ。

いいよ。とことん、落ち込んでごらん。

そうして、しばらくしたら、周りに、目を向けるといい。

ほら。小さな希望のひかりが、お前さんが、見つけてくれるのを、待ってるんだよ。

ワクワクとドキドキ

昔、感じたことを、今も、同じように、感じられるかい？

心弾むワクワクと、心ときめくドキドキと、幼い頃は、ほんの小さなことにも、感動できたのに。

大人になるにつれ、こころは、だんだんしぼんでいく。

たまには、子供の心に戻ってみるのも、悪かないよ。

大事ななにかを、取り戻せるかもしれないね。

疲れたろ

重たい体と、くたびれた心をひきずって、それは、今すぐ、やらなきゃいけないこと、なのかい？

休養だって、必要だよ。

ゆったり座って、>こころを、自由に泳がせてごらん。

でも、まあ、一番いいのは、体を休ませることさ。

今日は、早めにベッドに入るこったね。

お前さんは、よくがんばったんだ。ゆっくり、お休みよ。

元気をお出し

つらいことが、あったんだね。お前さんの顔に、書いてあるよ。

そんな暗い顔に、魔物は、とりつくんだ。

お前さんを、もっと不幸にしようとしてね。

心の傷は、すぐに、よくなるもんじゃない。

だけどね。無理やりでもいいから、笑顔をつくってごらん。

お前さんの表情に、ひかりが見えれば、魔物たちは、やってこないから。

人に腹が立つ心

だれかに、腹が立ったときは、思い出してごらん。

ほかのだれかが、お前さんを許してくれたこと、あっただろ。

おや、そんなこと、なかったって？

そんなはず、ないよ。お前さんが、気づいてないだけさね。

お前さんが、ひとつ、許してあげることができたら、お前さんも、ひとつ、許してもらうことが、できるんだ。

後ろを振り返っても

ずっと、わき目もふらず、前ばかり見てたら、疲れちまう。

後ろを振り返っても、いいんじゃないかい。

昔を懐かしむのは、悪いことじゃない。

後ろを向いて、目と心を休めて、ときには、立ち止まってもいいんだよ。

やさしい思い出たちが、お前さんのこころを、いやしてくれる。

そうしたら、また、歩き出す元気を、もらえるだろうからね。

闇におちたとき

人は、こころが、弱くなると、たやすく闇におちる。

闇から抜け出す気力がないときは、どっぷりと、つかるしかないさ。

このままでいいのか、って、思えるまでね。

受け入れることと、あきらめることは、おんなじじゃない。

「もう、いい。どうにでもなれ」「まあ、いい。どうにかなるさ」

このふたつは、まったく違うよ。

まずは、「どうにでもなれ」のかわりに、「どうにかなるさ」と言ってごらん。

ことばに合わせて、気持ちも、変わってくるもんだ。