「地球外生命体」は英語で何と言う？ E.T. の意味するもの

2024/9/4 2024/9/8

「E.T.」が意味するもの

昔『E.T.』という映画がありました。原題は The Extra-Terrestrial。

通常、extraterrestrial [èkstrətiréstriəl] は、ハイフンは入りません。「地球外の」という形容詞と「地球外生命体」という名詞があります。extra- を取った terrestrial [təréstriəl] だと「地球の」の意味。

extra は「追加の」「通常以上の」という形容詞で、おそらく extraordinary [ikstrɔ́ːrdənèri]（異常な、通常でない）が短縮されたものと推測されます。terrestrial はラテン語の terra（地球）から派生。

The huge dome looks like a spacecraft belonging to an extraterrestrial.
（巨大なドームはまるで地球外生命体の宇宙船のようだ）
Many people say they want proof that extraterrestrials exist.
（多くの人が地球外生命体が存在する証拠が欲しいと言う）
They've even suggested that extraterrestrials were involved.
（地球外生命体の関与さえ示唆されている）

また、extraterrestrial beings / life のように言うこともできます。

In those rocks may lie the best chance of finding extraterrestrial life.
（これらの岩石の中に地球外生命体が見つかる可能性が最も高いかもしれない）
Some people believe that governments are concealing evidence of extraterrestrial beings.
（政府が地球外生命体の証拠を隠蔽していると信じる人もいる）

余談ですが、extraterrestrial（地球外の）と extraterritorial [èkstrʌ̀teritɔ́ːriəl] （治外法権の）は、もはや間違い探しのレベルでスペルが似ている単語です。ご注意ください。

extraterrestrial（地球外の）

extraterritorial（治外法権の）

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「地球外生命体」には、他の言い方もあります。たとえば、E.B.E.。これは、Extraterrestrial Biological Entity（地球外生物的存在）の頭文字を取った略語です。

E.T. よりさらに長々とした回りくどい単語を使ってますが、意味は同じ。

といっても、一般的な語ではなく、テレビドラマ『X-ファイル』の中で使われていました。Wikipediaにも E.B.E. (The X-Files) としてページがあり、アルクの英辞郎にも載っているので、そこそこ知られた言葉になったのかも？

「E.B.E」は『X-ファイル』のシーズン1の第17話のタイトルです。

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映画タイトルで考えると、地球外生命体の代表格は『エイリアン』でしょうか。

ただ、alien は「他惑星からの生物」だけでなく、「外国人」「異邦人」の意味もあります。「異なる国、人種、グループから来た人」のこと。

法律用語としては、「その国に住んでいながら合法的な国民ではない人」を指します。

「よそ者」というニュアンスにもなるので、外国人に対して使うのは避けたほうがよいとか。日本語でも、「外人」と言う表現がよろしくないのと同じでしょう。

Englishman In New York の、以下の歌詞は有名ですね。

I'm an alien（僕は外国人だ）
I'm a legal alien（合法な外国人だ）

alien という語は、古フランス語の alien（奇妙な、異質な）に由来します。

He believes that aliens visit Earth in UFOs.
（彼は宇宙人がUFOに乗って地球を訪れていると信じている）
In this story, the spaceship comes into contact with a society of friendly aliens.
（この物語では宇宙船が友好的なエイリアンの社会と接触する）
He was convinced that he'd been abducted by aliens.
（彼は宇宙人に誘拐されたと確信していた）