「~したい気分」は英語でどう言う? in the mood for と feel like の使い方
「~したい気分」の英語
「~したい気分」って、英語でどう言いますか?
want to不定詞 がパッと思い浮かぶんじゃないでしょうか。もちろん want to でもいいのですが、もう少しふわっと「~の気分」を表す言い方がいくつかあります。
よく使うのは、in the mood for と feel like。ここではこの2つに絞って考えてみましょう。
mood を使う
日本語で「愛してる」って、ものすごく言いにくい言葉のひとつじゃないかと思うんですが(え、そんなことない?)。英語で love(大好き)は、それほど気負わずわりと簡単に使える気がします。
love は like の強意表現で、人だけじゃなく、物事に対しても普通に使うからかもしれません。"I love this movie."(この映画が大好きです)とか普通に言いますね。
日本語で「この映画を愛してる」…と言うと、ちょっと重いかも。
「in the mood for / to不定詞」の用法
たとえば、こんな言い方があります。
- I'm in the mood for love.
(恋したい気分だ)
love を動詞で使えば目的語が必要だけど、名詞なら無理に示さなくていいので便利です。
in the mood for~ は「~したい気分」「~する気になっている」。for の後には名詞が来ます。for でなく、in the mood to不定詞 でもOK。
mood は「気分」ですが、in the mood for / to不定詞 は「~の気分で」「~したい気分で」のニュアンスです。in a mood と a になる時もあり。基本的に mood は数えられる名詞です。
- I'm just not in the mood for a party tonight.
(今夜はパーティーをする気分じゃない) - I'm really in the mood for ice cream today.
(今日は本当にアイスクリームが食べたい気分だ) - I'm kind of in a mood to go on a hike today.
(今日はハイキングに行きたい気分だ) - Dad's just not in the mood to go out to dinner tonight.
(父は今夜は夕食に出かける気分じゃない)
「in a 形容詞 mood」の用法
mood に形容詞が付いて、どんな気分か示したりもします。ただ、これだと「~したい気分」というわけじゃありません。
また、in a mood だけの場合もあって、「不機嫌で」の意味になります。in a bad mood と同じですね。ごっちゃになりそうですが、in the mood とは微妙に違うため、ご注意ください。
- She's in a good mood today.
(彼女は今日は機嫌がいい) - It was Christmas and everyone was in a festive mood.
(クリスマスでみんなお祭り気分だった) - Helen was in a relatively confident mood.
(ヘレンは比較的自信のある気分だった) - Ignore him ― he's in a mood.
(彼を無視して。彼は機嫌が悪い) - Let's not talk about it now. I'm not in the mood.
(今はそれについて話さないようにしよう。その気分じゃない)
- in…mood:
- in a 形容詞 mood「~な気分で」※ どんな気分かを表す
- in a mood「不機嫌で」
- in the mood「その気分で」※ たいていどんな気分か状況説明がある
feel like を使う
feel は「感じる」。feel の後には形容詞が来たり名詞が来たり文節が来たり、いろいろな使われ方をします。「~したい気分」と言いたい時は、feel like。
といっても、feel like というフレーズは、意味が2通りです。「~のように感じる」「~のような気がする」と「~したい気分だ」。
「~のように感じる」
主語が「人」の場合
通例、主語が「人」で、like の後には名詞だけでなく文節も来ます。名詞が続く場合は、「(主語が)自分を~のように感じる」。
- I felt like a complete idiot.
(私は完全な馬鹿のように感じた) - They felt like outsiders.
(彼らは部外者のように感じた) - I feel like I'm going to be sick.
(気分が悪くなりそうだ) - We never felt like we were rich.
(決して裕福だと感じたことはなかった)
主語が「物事」の場合
「物事」が主語になることもあり。「(物事が)~のような印象を与える」「~のように感じる」と訳せます。「誰が」については言及されていません。おそらく、話し手かと思われ。
特にアメリカ英語の口語だと、feel as if / though(まるで~かのように感じる)の代わりとして、feel like が使われたりもします。
その場合は、後ろに名詞ではなく、文節が続くことになるわけですが、イギリス英語では、正しい用法ではないと考えられています。
- The place still feels like a small fishing village.
(その場所は今でも小さな漁村のような気がする) - This feels like some one else's drama.
(これは他人のドラマのように感じる) - It feels like an underground tunnel down there.
(そこは地下トンネルのような感じだ) - I also know what it feels like to be in danger.
(危険にさらされるとどんな感じか私も知っている)
- He felt like he'd run a marathon.
(彼はまるでマラソンを走ったような気分だった) - It felt as though he had run a marathon.
(彼はまるでマラソンを走ったような気分だった)
主語が「物」の場合、しばしば「(主語に)触れて~のような気がする」「~の手触りだ」の意味でも使われます。
- This wallet feels like leather.
(この財布は革のような手触りだ) - Your hands feel like ice.
(あなたの手は氷のように感じる)
- 「~のように感じる」:
- 「人」が主語の場合
「(自分を)~のように感じる」 - 「物事」が主語の場合
「(主語を)~のように感じる」、あるいは「(主語が)~のような手触りだ」
- 「人」が主語の場合
「~したい気分だ」
feel like の後ろは、名詞か動名詞が続く形です。「~したい気分だ」「~が欲しい気分だ」。
in the mood の時は、mood に続く語が、名詞なら「for+名詞」、動詞なら「to不定詞」でしたが、feel like はそのまま名詞、または動名詞が来ます。
「~のように感じる」の意味とどう区別するか…それは、文脈から判断するしかありません。
- I feel like a drink.
(お酒が飲みたい気分だ) - Joe says he feels like Mexican food.
(ジョーはメキシコ料理が食べたいと言う) - We all felt like celebrating.
(私たち全員お祝いしたい気分だった) - He felt like bursting into tears.
(彼は泣き出したい気分だった)
feel like のジョーク
feel like の2つの用法を使ったジョークもあります。親父ギャグらしい…。面白いというか、寒いというか。
Aさんは「~が欲しい気分だ」の意味で言っていて、Bさんは「自分が~のように感じる」の意味で返してます。
- A: "I feel like hot coffee today."
(今日はホットコーヒーが飲みたい気分だ) - B: "Well, you don't look like hot coffee."
(え、きみはホットコーヒーには見えないよ)
まとめ
親父ギャグについては、こちらで動画を解説しつつ取り上げてるので、よろしければどうぞ。
「英語の dad joke(親父ギャグ)おもしろ寒い8連発」
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(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE)